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【詩・詞】叡智の横断

ずっと疲弊していた

生まれ落ちてからこのかた地球とは
真っ暗闇のなか包まれた
平和から修羅へ宇宙を覚える

常とは彷徨う姿勢
探し続けている普通とやら
幻想だとして存在している
水面下を狩り尽くした撫斬の机上よ
喜怒哀楽と名乗るが感情なんてほぼ楽です
三者引き連れ火宅を進む
桃源郷へ行きたい

怒ってる人ってどして素敵なんでしょう
満ちる力溢れ内から吹き出す
剥き出しの牙はむしろエロい憧れます
エゴでも我田引水でも良いじゃないか
易々と生きてないもの
硬く厚く不健康です

そんならばいっそ獲得したい
一等賞欲しがりたい

頬の引っ掻き傷をずっと
痛がって濡れた猫の顔してる
私の足元は紅く
周りに転がる惨死体
…なんだ返り血だったのか。
でも絆創膏は捨てない!

愛でていたい
体で受けた傷を小さく治した自分を
耐え忍ぶ為巻いた包帯

まだ立っていたい
貴方に会いたい

醜さを受け入れなくていい
理解なんてさせるものか
驕るなよ猛ってる昂ってる
ただ知ってることが正しいってこと
蘇ってる奮ってる但しイってる
尊敬します
やっぱまだ捨てらんないわ守りたい本能
これこそがエゴ


ずっと疲弊していた

産声に喝采
笑い声包まれたから
どうありたいとか何が嘘か
本当かなど判断し難い

混沌の宇宙は広がり続けてる最中
ただ笑っていて欲しいとお慕い
肉親も他人も海と大地から生え
笑み笑み永劫を栄えよと願ってしまう

やっぱまだ捨てらんないわエゴ

自意識の探求心へ絶望
耐え難い修羅道
一生の足枷 「優しさ」ってニガい

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