『神曲』より、パオロとフランチェスカ、オデュッセウス
ダンテの『神曲』といえばヨーロッパ中世における金字塔であり、現代イタリア語の母と言っても過言ではない、歴史・文学・言語・宗教などあらゆる領域において重要な作品です。
『神曲』は主人公ダンテが地獄・煉獄・天国を遍歴して様々な亡者や聖人などに出会う100歌構成の物語です。今回はそのなかでも特に人気の高い地獄篇の中から、地獄の住民を二組ピックアップして紹介したいと思います。
それぞれ元ネタのあるパロディではありますが、「悲しき恋」と「英雄」の代名詞となるような素晴らしいエピソードに