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【会計士のキャリア】海外に来れた僕が、会計士のキャリアについて、考えてみる。

こんにちは。世界のスネ夫です。

今日は、海外に来させてもらった経緯なども踏まえて、会計士の転職・キャリアについて書いていこうと思います。会計士に興味のある方、若手でキャリアを迷っている方へ、少しでも得るものがあればいいなと思います。かなり長いので、会計士キャリアに興味ある方以外は読まないほうがいいかもしれません。

次回は、もう少しライトなテイストの記事を書いていきます。

会計士の転職について、皆さんのブログを読ませていただいて、「うんうんその通りだよな」と思うところもたくさんありました。

一方、僕が思うこれも重要だよなというポイントが書かれていなかったので、せっかくだから書いていこうと思います。

ここでの意見は、あくまで僕の私見です。絶対正しいわけじゃありません。ただ、僕なりに、今までの経験や考えたことを書いています。色んな意見が世の中にあるので、是非色々な人の意見を参考にしてください。

会計士の方の転職ブログの紹介

とりあえずググってすぐに出てくるブログを2つほどを紹介します。
1つはベテランの方の視点で書かれたもの。
もう一つは若手の方の視点で書かれたもので、
立場の違う両者の意見は、とても興味深いです。

①公認会計士が転職したくなったら読むブログ

筆者の方のプロフィール
・90年代後半に第二次試験に合格し、大手監査法人に入所
・監査業務を中心にIPO支援、その他コンサルティング業務にも従事
・バックオフィス系部署や地方事務所での勤務、大手監査法人間での転職も経験
・ほぼ規定年数でシニアマネージャまで昇進
                      参照:https://cpablog.net/

Big4のシニアマネジャーの方のブログです。約20年間に渡り長く働かれていただけあって、色々なことを監査法人内で経験されたならではの視点で記事が書かれています。

少し(というかかなり)ペシミスティックかつシニカル視点からの記事で、大変興味深く拝読しました。また、ちょいちょい挿入される美女画像が個人的にツボりました。ついつい画像に目がいきます。

ただ、画像とは裏腹に文章を通じて、ご本人のパートナーに上がれなく本当に悔しい思いをされていることや、もっと若いうちからキャリアに向かいあう必要があったという後悔の念を、伝えたい、吐き出したいという気持ちが伝わります。

記事も最近のものが多いので、最新情報が得られると思います。ご本人がブログ中で、ご自身をまるで”ゆでガエル”のようだとおっしゃっていたので、以下”ゆでガエル”さんと呼称させていただきます(もしクレームが来たらすぐ変えます、すみません)

監査法人で働く会計士の「やめ時」【失敗しないための退職時期とは】”の記事は、自分もまとめようと思っていたことだったので参考になると思います。

今の監査法人の50代は年功序列的な感じでパートナーになれましたが(多分)、40代の方は、ちょうど監査法人の再編世代で、ある意味激動の時代でかつ上に行くには超実力主義世代の方々です。
なので、今40代のシニアマネジャーは本当に大変な世代だと思います。

②James Blog 転職と英語で会計士のキャリアを考える

筆者の方のプロフィール
・大学在学時に会計士試験に合格し、非常勤を経て大手監査法人に就職。
・入社後、純ジャパの人間だと20代前半に海外駐在に行けないことを知り転職を決意。
・また、監査法人では資産運用手段が限らてしまうことから、老後を見据えた超長期で見た時に複利で自分の資産が増やしにくいと判断しなるべく早く転職をしようと試みる。
・その結果、修了考査を受ける前に監査法人から転職することになった。
・自身の転職経験と海外経験をもとに会計士のキャリアや働き方、英語に関する情報を発信中です。
               参照:https://hiraganajames.com/profile/

こちらは、学生時代に合格した超優秀層の若手の方の話。ご自身の転職活動の体験を共有する記事がメインです。

キャリアを切り開こうというギラギラしている感がぎしぎし伝わってきます。会計×英語は、就職市場でも評価されるので、若いのにこの辺りをきちんと考えられているので、すごいなと思います。

Jamesさんも監査法人に入ったみたら、監査ってすごく地味で、「このままこんなことをやっていて成長できるのか」と思われたのではと思います。

どちらの方の記事もとても参考になるのですが、監査法人で得られるメリット部分の記載が少なかったので、補足したいと思いました。

実は、僕としては若手の方には、

あまり早期の監査法人からの転職は勧めていません。

かといって”ゆでガエル”さんの言うように、

きちんとパートナーになる戦略性を持たず長くいすぎるのも少し危険だと思っています。

なので、今回はあえて、若手でもシニアマネジャークラスでもない、その間の立場から、デビルズアドボケイト(悪魔の代弁者)として自分なりの意見を言ってみようと思います。

僕が思う少し違う視点からのコメント:監査法人からの転職はすべき?

上記にも述べましたが、僕としては、

若手の人にはあまり監査法人からの転職は勧めていません。

正確には、相当慎重に検討し、色んな可能性を試して、ある程度経験を積んでからでも、転職は決して遅くないと考えています。

Big4である前提でですが、理由は主に以下の5つです。

①監査法人の待遇は超いい
②専門能力が身に付けられる、成長できる環境がある(留意点あり)
③実は、やりたいことができる環境がある(外に出る必要はない)
④ネットワークの構築・有用性の観点から考える
⑤履歴書の見え方

順番に解説をしていきます。
①と②は割と普通のことで他の人も言っていると思います。
③と④のきちんと考えることが、個人的にはとても大切だと思います。
⑤は、一般的には当然だと思うのですが、会計士の人は、資格があるせいかあまり気にしていない傾向があるので、自分が転職活動を通じて感じたことを念のため記載しています。

①監査法人の待遇は超いい

はい、言わずもがなですね。給与はいいと思います。であれば急いで恵まれた待遇を手放さなくてもいいという考え方もできると思います。

会計士の給与情報は、Jamesさんがすでにまとめてくださっているので、関心のある方はご参照ください。

僕、ベンチャーに務めてた時、手取り10数万でした。お前のベンチャー時代と比べるなという批判が聞こえそうですが。

だけど、ベンチャー時代は、家賃払って、携帯代払って、食費払ったら、もうお金なんて残ってなかったです。貯金なんてできませんでした。いい家にも住めませんでした。旅行もいけませんでした。ビルも暗くて、オフィスも狭い、簡素な部屋でした。勤務もベンチャーの方が遥かに激務でした(だけど、楽しかったし、毎日必死でした。夜ご飯は、いつもおごってもらっていました)。

それに比べたら、監査法人の仕事も、繁忙期は忙しくて、割と辛いとはいえ、あのベンチャー不合理なプレッシャーはないし、残業代も出るし、休みもあります。最初、残業代の概念を知って鼻水でましたもん。また、福利厚生とかもいいです。オフィスの場所も東京事務所であれば、大手町や丸の内といった超一等地で、気分はまさにエリートサラリーマンです。なので、僭越ながらみなさんに言いたいです、

監査法人の待遇が普通ではない

ですよと。

基本、監査法人外の事業会社に出たら給与落ちるの覚悟しておいた方がいいと思います。

特に年次を重ねれば重ねるほど、ポテンシャルでなく、スキル評価での採用となるのでこの給与ダウンの傾向は顕著になると思います。

会計士って、独占業で競争環境が激しくない中で給与が高いので、自分の価値(給与額)が、そのまま競争が激しい外部でも評価されると思うのは少し危険かなと思います。まあ。それでも結構評価はされるのは事実なんですが。

**②専門能力が身に付けられる、成長できる環境がある

(留意点あり)**

はい、これも言わずもがなですね。特に監査、財務会計分野については、かなり成長します。監査は、公認会計士しかできません。監査はやってみないと何をしているのかよくわからない科目No.1だと思います。だから、監査法人での実務はすごく重要です。

多分、会計士受験生の90%くらいは、丸暗記で監査論の試験に臨んでいるはずです。実証手続きと分析的手続きとか、受験期に意味も分からず丸暗記していたのは、僕だけじゃないはずです。

あとは、監査する上で、六法を開いて会計基準とか読み込んだりする、そんな地道な作業も含め監査の実務経験はとても大事だと思います。

なので、僕は、会計士試験に合格したらまずは監査法人に行くのをお勧めします。監査実務を知らない会計試験合格者は、もったいないともいます。

また、監査法人では、2年目から何人もの後輩の面倒も見れます。3年目からはうまくいけばチームを率いることができますし、相手側の経理部長や社長とだって話せます。こんな経験は普通の会社じゃできないですよね。

次に監査法人でのキャリア形成をするにあたり、監査業務で僕が思う、気を付けなければいけないことを記載します。それは、

魔の成長停滞期(通常は入社して4,5年目~マネジャーになるまで)

があるってことです。

個人的な経験ですが、監査業務での成長曲線は年々、傾きが緩やかになる気がします。そして、4年目くらいからかなりフラットになる気がします。要は成長の伸びしろをあまり感じなくなります

これは監査業務が、毎年同じことの繰り返しであることが原因です。

個人的に、3年目くらいから、これはやばそうと思っていました。実際、4年目くらいまででインチャージ(現場のリーダー、主査ともいう)を何社か回せるくらいまで行ってしまうと、かなり停滞感じていました(もちろん、毎年成長を感じている方もたくさんいると思います)。

なので、海外への道を3年目から動きだしていました。

今僕の同期(8年目)に話を聞くと、彼らの多くが成長停滞期に苦しんでいます。8年目ともなると、マネジャーが見えてくるので、もう少し頑張るかこのままでいいのかというジレンマを抱えていそうです。

また、多くの同期が、監査法人に長くいすぎると外で通じない人材になる可能性も危惧しています。

インチャージを経験後、マネジャーとなるまでの4-5年(入社4-9年目)の過ごし方、自分のキャリア形成、若い時間の価値をきちんと考えて、どうするかを決めることがとても大切だと思います。

僕は4年半で、一度辞めて、給与が下がっても、マネジャーと同じ仕事ができ、海外で働けるため、法人を出ることを選びました。

自分の市場価値を上げる、人生を楽しむという観点では、この判断は、間違っていなかったと思っています。

いずれにしても、賛否両論あると思いますが、個人的には、若手の方には、何社かインチャージをやるまでは監査法人に務めることを勧めています。スタッフ、シニアなど職階は関係ありません。役割が重要です。

理由は、インチャージまでやると、会社に対してどのような重要性を使って、どのような手続きをすれば、会社が大丈夫そうかが全体として何となく見えてきますし、監査の計画~意見表明までの全体プロセスも経験できます。人によっては僕よりも短期間で経験できる人もいるでしょう。

インチャージまでやって、監査のベースを身に付け、監査の全体プロセスを見てから、監査を続けるか他に移るかを決めるのがいいと思うのが僕の持論です。

今海外に来て、こちらの監査パートナーとも議論しますが、インチャージ経験がないと全体感や落としどころの話ができないので、あながちこの持論は間違っていないと思います。

もちろん異論はあると思います。特に、マネジャーやパートナー経験をしていないのに、何故マネジャーやパートナーまでならなくてもいいといえるのかと。確かに。そんなことをいう方に、僕がお勧めするのは、

どんどんパートナーやマネジャーに話をきいてみようということです。

辞めていく若手の人、多くがこれをしていない様に思います。また、悩んでいる同期や先輩も、全然上の人に話を聞きにっていないと思います。経験者からどんどん聞いたらいいと思います。

上の人って、自分から寄ってきてはくれませんが(当然ですけど)、こちらから相談すると、実はかなり良くしてくれたりしてくれます。

僕、図々しく、1年目から理事クラスの方、事業部長、パートナー、マネジャーの方々に、「僕はこう思うんですが、皆さんから見えている世界はどうですか?もし良ければアドバイスください」と聞いていました。

やっぱり、下から見えている世界と上の人の世界って全然違うんですよね。

その中で僕は、時間、成長、今後の昇進可能性の費用対効果を考えて、インチャージまでで、監査人は一区切りという結論に至りました。人によって違うと思います。

もちろん、こんなことを会社内で急に聞くのは礼儀的にNGです。挨拶や言い方も重要です。ただ、チャンスはその辺にたくさん落ちています。トイレ、たばこ休憩(僕は吸わないですが喫煙所にいきました)、飲み会、ゴルフ、皇居ラン...etc.いやらしくない範囲で戦略的になりましょう。

③実は、やりたいことができる環境がある(外に出る必要はない)

はい、ここ結構見落とされがちですけど、1番大切なことだと思います。

もし皆さんが事業会社サイドとか投資銀行で働きたいという希望を持っていない限りは、大手監査法人ならだいたいの会計関連の仕事ができます。

大手監査法人の会計に関するサービスラインは限りなく広いです。監査に飽きたって、M&A、事業再生、戦略コンサル(ブランド力はMBBのほうが上ですけど、やることはほぼ同じだと思います)、税務、海外駐在だいたい法人内でできる業務です。Big4の裾野(すその)は、想像以上に広いです。

それに5千人を超える大組織なので、研究開発みたいなところ、マーケティング部門、採用等々、社内でも色々あります。

また、他の法人に移る方もいますが、だいたいどのファームも同じサービスラインを持っているので、他のファームに移るなんてもったいないです。他のことがやりたくなったら、同じファーム内で移ればいいんです。これが1番楽で、お得な方法だと思います。会社側だって、他に行かれるよりいいと思います。 

もちろん批判もあって、

そんな簡単に希望通り異動させてくれない、海外駐在させてくれない

というコメントはあるのは重々承知です。僕もその辛さ、歯がゆさわかります。だけど、

社内で異動するためにやれることは、星の数ほどあります

言いすぎました、星の数ほどないですが、やるべきこと、出来ることはたくさんあります。

皆さんは準備をきちんとして、あらゆる手段をやりつくしましたか。
相手の立場を考えず、自分の希望だけを評価者にだけ伝えていませんか。
自分が異動できない理由を分析していますか。

僕が、後輩から相談を受けるとき、1番足りていないのはここだと思います。みんな自分の希望だけ上に伝えて、希望が叶わないから不満を言ったり、叶わないなら辞めるという交渉に持っていきがちです。

しかし、話を聞くと、だいたいみんな要望を伝えるのが急だったり、希望を伝える相手が間違っていたりすることが多いです。

あとは、海外駐在したいのに英語の点数を持っていないとか、準備が足りていないとか、実力が足りていないことも多いです。

なので、組織のマネジメントの立場や組織ルールも理解して、しかるべき人に交渉・相談をしたほうがいいと思います。

会社としてもせっかく育てた人が出て行ってしまうのは、採用コストが無駄になるし、戦力ダウンなので忍びないと思うのが普通です。

上の人は、本気の人をいつだって応援してくれる(と思う)ので、本気の人には必ずチャンスをくれます。少なくとも僕の法人はそうでしたし、他の法人も同じだと思います。

あとはそのチャンスをもらえるように、チャンスが来た時に飛び乗れるようにしっかり準備をするかだと思います。とはいえ、運要素もありますけど。

チャンスをものにした超身近な僕の後輩の実例を挙げてみますね。

A君:1つ下の後輩。海外トレーニー志望。物静かななイケメン。地道に作業をこなすタイプ。
B君:2つ下の後輩。頭がいい。元慶應ボーイで、学生合格。自称コミュ障。UKに語学の留学経験あり。

「いや、明らかにイケメンA君でしょ」と思うそこのあなた。正解です

イケメンが正義です。嘘です。

僕は、同じアドバイスを二人にしていました。
ただ、結果としてA君は、昨年からオランダにいて、B君はまだ監査部門にいます。

スタッフの仕事という面では、頭の切れや要領の良さは、どちらかというとB君に軍配が上がると思います(B君は、僕より全然頭がいいです)

では、二人を分けたものは果たしてなんだったのでしょうか。タイミング、年次、運、評価、雰囲気等々、色々あると思います。

その中の一つに僕がA君がすごいな、偉いなと思ったのが、
①地道にTOEICや英語の勉強をしていたこと、毎日英語レッスンを受けていたこと。
②海外志望をいろんな人に言い続けていたこと。
③すぐに人に相談する素直さがあったことです。

結果、彼は急遽できたオランダのトレーニー枠にすぽっと収まりあっという間にオランダへ行きました(しかも1か月のOxfordでの語学研修付きで)。

もう少し詳しく言うと、

元々オランダ赴任が決まっていた先輩が、急遽いけなくなりました(たまにそんなことがあります)。そこで、急遽候補者の選定が始まります。

その時上の人は、ずっと手を挙げていた人を押そうとします。
そこでずっと希望をしていて、きちんと英語の成果も示していたA君に白羽の矢が立ちました。

候補者はこの時点で3名いたそうで、A君の年次は一番下のはずです。
さらに、A君が偉いのは、このチャンスが来た時に、すぐに僕も含め相談できる人に連絡をした点です。

その連絡を受けたとき、ベトナムオフィスで僕と、ベトナムで一緒に働く日本人同僚の先輩の間で以下のような会話が行われました。

「僕の後輩オランダトレーニーの空き枠の試験受けるらしいです。彼ずっと希望してたから、頑張ってほしいです。連絡してくれて嬉しいなあ。」

「そうなんですね、そういえば、僕の大阪の同期がこの間までオランダに赴任して、今東京にいますよ。」

「まじすか。つないでもらいっていいですか。どうせなら面接前にあった方がいいですよね。」

「了解です、連絡してみますね。」

結果、A君は東京で前オランダ赴任者の方と会って、色々情報を聞いて、面接も無事突破しました。
恩着せがましい文章ですみません。恩を着せるわけでないです。

合格は、本人の実力で、この面談が寄与したかは不明です。

ただ、面接官だって人なので、急遽決まった面接前に、色々情報を集め、前任者まで会っている人をみたら、「お、こいつは、他の人よりできる」と思うかもしれませんよね。そんな些細なことで、合否って別れたりするかもしれません。

ここで言いたかったのは、

一通のメールで、みんなが協力してくれて、夢が実現となることがあります。また、本人の真剣さを知っている人はみんな協力してくれます。
ってことです。

僕も多くの人にサポートしてもらったので、そのお返しをみんなにしたいと思います。後輩も同じような人がいたら同じことをしてくれると思います。そうやって、頑張る人を応援する輪は、連鎖していきます。

なので、実は応援したい人が多いのに、若手の方がそれも知らず、少しネガティブな感じで辞めていってしまうのは少し忍びなく思います。

④ネットワークの構築・有用性の観点から考える

営業をするとき、相手に

「うちでできます、実績があります、自信があります」

の一言を言えるのはとても大事だと思います。

この時に、社内のだれなら出来そうというカードの数が多ければ多い程、相手の要望に沿った提案できる内容も多くなり、有利です。

上記で述べた通り、Big4には、会計にまつわるだいたいのサービスラインナップがあります。問題は、僕らが営業をするときにそのラインナップを知らなかったり、できる人材を知らないことです。

また、仕事を受注した(する)時に、

「この仕事、重要な取引でXXさんの部署でお願いできますか?」

って言って、快く受託してくれる社内の人間関係も重要です。

当たり前ですが、ビジネスは、結構人間関係的な、感情部分で回ることが多いです。人間関係は一朝一夕では構築できません。

濃密な時間や同じ時間をどれだけ過ごすことでしか、太い人間関係はできないと思っています。

また、人間関係は、最初は緩やかに、同じ時間を過ごせば過ごすほど、後の方からどんどん太くなる感じがします。

なので、せっかく入って2-3年働いて、退職してしまうと、

人間関係構築に費やした2-3年の時間が無駄ないし、人間関係の深度が止まってしまいます。新しい場所でまた0スタートです。

という視点でも、物事を考えてみるのもいいと思います。

もちろん、人間関係が辞めるからといってすべて無駄にはならないです。

ただ、ネットワークというのは、年を取るにつれてどんどん重要になるということは、多くの先輩方が言っていましたし、僕もそう思います。

1年目の若手だからこそ、可愛がられるというメリットもあります。

なので、若いうちからこの点も意識してほしいなと老婆心ながら思います。
特に、理由はあるにせよ、自分本位の理由で、チームに迷惑をかけても急に辞めるのは、本当にもったいないと思います。目指せソフトランディング。

会計業界って意外と狭いので、いい情報・悪い情報はすぐに情報は伝わります。

⑤履歴書の見え方**

これは、当たり前ですが、1-2年で辞めると履歴書の見え方がよくないと思います。

勤務年数が短いのは、やはり、「すぐやめる人なのかなとか、なにも経験していないで辞める人なのかな」という印象は持たれると思いますし、ある程度事実だと思います。

もちろん、本当に辛い場合とか、合わない場合は、僕はすぐに辞めたほうがいいと思います。仕事より人生が大事です。

最後に

すみません、色々と書きたいことがあり、かなり長くなりました。

上記では、監査法人で働くメリットや注意点を書きました。
今僕が経験から、若手の方に伝えられるアドバイスとしては、以下となります。

迷ったら、経験している上の人の意見もどんどん聞いてみる。色々な人、可能であれば超偉い人の意見も聞いてみる。

チャンスを掴むため、小さいことでも出来ることはやる。チャンスが来た時掴めるように、準備もする。

自分の要望を伝える際に、相手の立場にもなって考える。

辞めるオプションは最後。まずは法人内での可能性をとことん追求する。

ネットワークは、将来大事になる資産。大切に育てる。

もし何かあれば、是非ご連絡をください。
今日はこの辺で。

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