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【ハノイ終活記②】ローカルバスでシュールな民族村とHa Dong イオン

(前回)に引き続き、先日行ったハノイでまだ経験していないツアーの終活記を書いていこうと思う。

ローカルバスで「ベトナム民族文化村」へ

フォーを食べて、Iさんのガイドに従い、Kim Ma のバスターミナルにタクシーで移動する。ここから、ローカルバスで「ベトナム民族文化村」なるところまで移動する。

実は、ローカルバスも乗る機会がなかったので、地味にうれしい。

すでに、ホーチミン廟と線路カフェの目的を達成したため、この辺りから急に人任せとなる。多分楽しいだろう。

遠足はどこに行くよりも、誰と行くかだ。

Kim Maのバスターミナルの様子。

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Iさんは、すぐにたったったとベトナム人のおじさんに駆け寄り、行先と路線を聞いてくれる。

「こっちのバスです、ちょうど来たやつです。ラッキーですね」

・・・有能すぎません?

3人で、うんうん、あなたの知り合いの我々が真のラッキーですとうなずく。

ベトナムのバスは、今は1乗車9,000ドン(45円)。中に、切符を売る人がいて、乗り込むとお金を回収して、チケットをくれる。

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僕らは結局、始発から終点まで乗ったので、約1時間半を45円で乗ったことになる。安すぎる。

あいかわらず値段設定が謎である。これもまた、ベトナムあるあるである。

多分、みんなバス料金でもうけようとはあまり考えていないだと思う。

それでも数年前までは5,000ドン(25円)とか7,000ドン(35円)だったらしいので、急激に値上がりはしている。

なお、ベトナムのバスはとても清潔だし、クーラーまで効いていて、相当レベルが高い。

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「ベトナム民族文化村」

バスに揺られて1時間半、「ベトナム民族文化村」についた。

僕の名誉のために言うが、「ベトナム民族文化村」は、定番のツアーの場所ではない。むしろ、こちらに住んでいる人のほとんどは行ったことがないマニアックな場所である。だから、僕が今まで来たことがないのは当然である。

バスの中で僕の隣はT君だったから、T君と色々話をした。

T君の友達のコナン博士の話、コナンの黒幕は誰かという話、知合いが右派寄りでツイッターで左派と戦って時間を潰している話。そもそも右派、左派って何なのかという話。

タクシーを使うとこんなに話さないのに、バスに揺られてゆっくり旅をしていると、普段は話さないようなことも色々話すことになるのは、つくづく不思議だと思う。

バスに揺られて1時間半。ようやくベトナム民族文化村に着く。

着いてすぐに気づいたこと。

「ひ、広い(特に駐車場が)。とにかく広い(絶対ここが満車になることはない)。税金(と色々なお金)の臭いがする。あれ、そして人の気配がしない。やばい休みかもしれない。」

僕はすぐに引き返す可能性を考えて、今乗ってきたバスを確認した。

他のメンバーは、

「大丈夫ですよ、行けます行けます」

と楽観的で、どんどん進んでいく。

結果としては、何のことはない昼休み中であっただけである。

文化村の様子は、こちらの方の記事にきちんとまとめてあったので、興味のあるからはこちらをご参照ください。

入場料は、確か4万ドン(200円)くらいだったはず。この辺りから、暑くなってきたので、記憶が曖昧になる。

とりあえず、我々は、1時間45万ドン(≒2,250円)で、16人乗りの車を借り、贅沢することに決める。

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参照:ベトナム民族文化村の訪問 ~忘れられない体験~

文化村の中には、ベトナムのたくさんの民族が実際に暮らしている。

なんというか、テーマパークなんだけど、人気がないので、みんな普通にそこに住み着いてしまって、住居なんだかテーマパークなんだかわからない、実に生活感の溢れる不思議な空間となっている。

まずは、シーソーゾーン。
とりあえず、乗って遊ぶ。隣にブランコもある。
ブランコは、木製で、漕ぐとキシキシいうので気をつけて。
足元には、土色のかえると、小さな蛙を丸呑みする黄色の蛇がいた。
僕たちの足元で、行われる弱肉強食に思いをはせる。なんてことはなく、

「皆さん、足元に蛙と蛇がいますよー、踏まないでくださいねー」
と3回くらい言っていた。僕は本能的に蛇が苦手だ。

Fさんは、蛇を最大限警戒し、T君とIさんは、僕の言うことは完全に無視して、ブランコに夢中だった。

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(シーソーの右下に土色のかえるがいて、手前左前くらいに蛇がいた。)

次に、踊りが見れるスポットに運ちゃんが連れて行ってくれた。

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(民族の踊り。ジャワ島で流れるような音楽に合わせ、月が出た出たヨイヨイみたいな振り付けで踊っていた。昔は、お酒を飲んで音楽に合わせてトランス状態になったのかもしれない)

その集落の前にある木像たち。Fさんは、こういう世界観が好きらしい。

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(三つ目が通るのような世界観の木像たち)

あとは、寺院とかパゴダ(ミャンマー様式の仏塔)もあって、なかなか面白かった。いる人たちはみんな親切にしてくて、竹馬とかでも遊べる。

1時間少し回って、満足して帰路につく。というか、暑くてもう帰りたかった。

時間にかなり余裕があるのであれば、行ってみるものいいかもしれない。個人的には、バスでゆったり行くのがいいと思う。

なお、到着したのが11時過ぎだったため、すごく暑かった。歩くと汗だくになった。行くなら、季節によっては、時間は考えたほうがいいと思う。水は1万ドン―1万5千ドンで入手可能。

Ha Dong イオン編

確かホーチミン廟のどこかで、こんな会話がされた。

僕「実は、イオンも行ったことないんだよね」

T君「マジすか。それはありえないでしょう」

Iさん「私、昨日仕事でHa Dong(以下ハドン)のイオン行きましたよ」

T君「あ、新しい方か。それ僕も行ったことない」

T君、Iさん「どうせなら行きますか。みんな時間大丈夫かな」

僕「おおーいいね、是非」

Iさん「文化村の帰りに途中下車すればいいんすよ、調べます」

Fさん「私4時から用事が」

こうしてみんな自由に集まっては解散していく。
人生は旅であり、旅はまた人生である。

少しイオンについて補足すると、ハノイにはイオンが2つある。

1つは、ハノイから東方面のロンビエンにあるイオンで、2015年オープン。
ロンビエンの方は、老舗よろしく、割とハノイの中心地から近いこともあり、僕の知る限り、日本人(特に家族連れ)のほとんどは、好奇心と期待をもって、ハノイに赴任したらいそいそとイオンに出かける。

僕は、わざわざ1人でそこまで行く用事がなかったので、なんとなく行かないでいた。遊びに来てくれる友人がいても、もちろんベトナムのイオンに一緒に行くこともなかった。

もう1つは、今回行ったハドンのイオン。実は、2019年12月にオープンしたばかりで、まだオープンして半年くらいだ。コロナの影響とハノイの中心地から少し遠いこともあって、周りでもまだ行った人は少ない。

帰りのバスは、FPT大学から帰る学生で混んでいた。僕らは始発からだったので座りながら、イオンへと向かった。

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ベトナムのバスは、バス停でなくてもボタンを押せば降ろしてくれる。地図で近そうな場所で、勝手に下りて、そこからタクシーにてイオンへ向かう。

このころはおなかが減りすぎて、みんなで何うどんを食べるかを真剣に議論していたら、タクシーの運ちゃんが思い切り遠回りをしていて、少し殺意が沸いた。

イオンに着いた。きれいだ。もうなんていうか、近代都市なんじゃないかとおもった。日本と比べてもまるで遜色がないレベルだ。

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店内だって明るい。アシックス直営店まである。

T君はランニングシューズを購入していた。

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1階はスーパーとレストラン関連。丸亀製麺(ガラ空き)、マック、スタバと充実している。うどん超うまい。T君は、うどんはいくらでもいけるといって、かけうどんとぶっかけを2つ頼んでいた。

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2階が、洋服や本屋など。目玉はコーナン。コーナン超すごい。家具から日本の日焼け止めまで何でも売っている。新規赴任者はここに来れば、だいたいそろうはず。
Iさんは、昨日蚊が家に5匹でたといって騒いでいて、蚊取り線香を3つくらい買っていた(そんなものまであるのか)。

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3階はゲームセンターとか、アクティビティが楽しめる。

ゲームセンターで、はしゃぎすぎて写真を撮るのを忘れた。初VRを体験したけど、すごく酔って気持ち悪くなった。T君はずっと3人一緒に遊べる機械を探していて、僕はそんなT君の気遣いにめちゃくちゃ感心していた。僕は、僕が勝てそうなゲームを探していた。

結論:ハドンのイオン超すごい。想像の2.5倍くらいすごい。

在越者には、何よりおすすめのスポットであった。

少し真面目な考察をすると、ハドンのイオンはとてもベトナム人で混んでいた。また、イオンの周りには、たくさんの新しいマンションがあった。

ベトナムは、どんどん成長して、みんな車を買っている。この辺りの開発も進んでいる。さらに、ハノイの中心からも、来ようと思えば来れる。競合店もない。今のところイオンの狙い通りの集客がされているように思えた。

やはり現地に来ると、企業の狙いが見えてくるなと思った。

最後に、1階のスーパーでみんな何やらサバの切り身や、スペインのビールを買って、タクシーで帰った。

これでもかっていうくらい充実した、いい1日だった。

みんな本当にありがとう。

あとは、この間できたユニクロに行けば思い残すことはない。

あと、何件かまた行きたいレストランにも行こう。

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