見出し画像

温泉♨️

温泉

今回は宮城県だけの訪問と考えて、日本政府が外国人の訪日の基準を緩めた10月11日の翌日、3年振りに訪日した。

そして偶然、 ひょんなことから福島県の温泉郷である岳温泉と東山温泉にそれぞれ5泊づつ泊まった。

遠方米国からの旅であるから、ゆっくりのんびり旅を楽しむ事にしたのだ。

日本政府の推奨もあり、日本人には特別割引もあるらしく、割と多くの日本の方々が、一晩泊まりの温泉を楽しんでいた。これも、日本経済活性化の施策なのだろう。

日本在住なら、 何度でも気が向けば気楽にこれるので、違う旅館や場所を楽しむため、一晩泊まりが多いのかも知れない。

私が40年以上、米国生活に夢中になっているうちに、日本は完全な自動車社会に変身していた。

温泉客の大半も当然のように、自家用車で来ていた。  私のように電車の駅から市内周遊バスを利用して、温泉に到着した人は7、8人ほどだ。

私に負けないほどの高齢者も車を運転して、旅を楽しむ時代のようだ。

私の場合は、再度訪問する確率は殆ど限りなくゼロに近い上、生まれて初めて訪問する温泉郷なので、放浪癖のある私は、のんびり温泉郷を歩き回ってみる事にしたのだ。

気が付けば、私と年齢層が余り違わない高齢者夫婦が多い印象を受けた。

ベビーブーマー世代は、金銭的に余裕がある人々のようで、お互いの年齢を労わるように仲の良い夫婦が多いようで、見ている私の心まで和んだ。

温泉旅館のお客さま全員が高齢者と言うわけでは無く、若い二人連れ、三人連れの女性も、辺りに華やかさを自然と振り撒いていた。また、子連れの若い夫婦も少数であるが見かけた。

素人の目に過ぎないが、 旅館は人手不足である印象を強く受けた。

確かに、長年存在している由緒ある宿屋には、世界の何処にもない独特の雰囲気がある。 その雰囲気は日本でしか味わえない。 

ちょうど、運良く紅葉の時期に訪問したお陰で、ハワイの自然とは全く違う日本的秋を十分満喫できた。

仙台市の中心地の繁栄振りに比較して、昔は繁栄を極めたであろう東山温泉郷も、岳温泉郷も、多くの小さめの旅館は閉鎖、古い建物が朽るままに放置されていた。 

温泉街近くにあった小さなレストランや飲み屋なども、店仕舞いして閉まっていた。 

温泉郷と駅前を循環している周遊バスに何度も乗って、歴史的場所を見学したが、青森県の可愛い中学生達が、修学旅行で、福島県を訪問、鶴ヶ城、博物館、菊人形祭り、武家屋敷等を見て回っていた。

歴史的場所を見学する事は、官製日本史容認に深く関わってしまう。 

日本の有力者達が、国民の心の中に植え付けたい過去の歴史を、それだけがまるで真実であるかのように、提示しているのを鵜呑みにする可能性が高い。 

とは言え、それは決して日本だけではなく、米国を含め、全ての為政者の意図であるのだ。

個人は、自分から進んで本を読み、多くの専門家の多種多様な意見を拝聴し、自分から進んで自国の歴史を学び直す位の意気込みが重要だ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?