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第12話 あなたはどっち?理論派 or 行動派⁉︎ マインドフルネスの試練

この物語はフィクションです。
登場する人物は全て架空です。
マインドフルネスに関わる情報を
ネコの仙人と30代女子と
不思議な少女との対話から
描かれています。

土曜の夜、
ネコ仙人はゆめみを寝室に呼び出し語りだした。

ネコ仙人 : ゆめみよ、これまでようマインドフルネスの理論について学んできたにょ♩今からいっちょそれを実践で試してみではどうかにょ♪

ゆめみ : 試す?どうやって?

ネコ仙人 : そうだにゃ、わしの目をじっと見るにゃ。

ゆめみ : こう?

2人はじっと目を合わせる。
するとネコ仙人は、ゆめみを見つめながら、ゆっくりとした呼吸法でささやくように、呪文のような言葉を唱え始めた。

ネコ仙人 : 「オームナマシxx オームナモーxxxx…」

ゆめみは繰り返されるその言葉を、不思議そうにぼーっと聴いていた。
するとゆめみの頭の中で、ネコ仙人の声がこだましているような感覚にあった。

ゆめみ : 何なのこれッ⁈

ゆめみは戸惑ったが、それがネコ仙人の心危険ではないことだと直感的に気づいた。

ゆめみ : ネコ仙人さんの気のようなものが身体へ伝わってくる、、なんだろうこれ、、、

ゆめみはネコ仙人の気に包まれるような、暖かくどこか落ち着く、そして身体が軽くなっていくフィーリング。
ゆめみの身体はまるで宙に浮いているような感覚になった。

するとゆめみの身体中の力がスッと抜け、
唐突に睡魔が全身を駆け巡った。そして
そのままベッドに横たわった。

、、、

、、、

、、、

、、、

、、、

どれくらい寝ていたのか?
ゆめみは深い眠りから目を覚ますと、そこには不思議な光景が広がっていた。そこは森の湖畔のような静かな場所。しかし物理の法則に反するように身体がふわりと浮遊している世界だった。

ゆめみの周りには、色とりどりの小さな光が舞い踊り、その中に紛れ込んでいた小さく奇妙な生物が笑顔で彼女に近づいてきた。その生き物はピンク色で頭が大きくて、身体が小さい、丸い大きな耳を持っている、だいたい二頭身半くらい。目はキラキラと美しく、腕は短いようだが、自由自在に伸縮し、立ち泳ぎように動き、空中でふわふわと漂っているようだった。

ピンクの生き物 : 「こんにちは、ゆめみさん。
ここは想像と現実が交錯する心の世界。私はあなたの中にいます」とその生物が笑顔で話しかけてきた。

ゆめみは目を丸くし、不思議な生き物に戸惑いながらも少し楽しくなっていた。すると、
透明に透けた翼を持った少女が空からやってきて、手に持っていた横笛で、ささやかな音楽を奏で始める。その音楽に合わせて、周囲の景色がゆっくりと歪みながら変化していく。

「ここでは想像と現実が溶け合うから、自分の心に何を見るか、じっくり観察してみて」と翼を持つ少女が言った。

ゆめみはその少女の言葉の意味を少し考えたあと、試しに頭でウサギを思い浮かべてみた。
すると、ピンク色の生き物が少しずつ歪み、形を変えてウサギの姿へと変容した。
ゆめみの頭の中の想いが、ピンクの生き物の姿に影響したのだった。

その姿は完全にウサギだった。もうこちらに話しかけてくることはない、ウサギになっていたのだ。

ゆめみはこの状況に衝撃を受け、少女に尋ねた。

ゆめみ : あのピンクの子、、ウサギになっちゃった!どうしよう、、もう元に戻らないの?

翼を持つ少女 : うふふw それはあなた次第ね、

ゆめみ : えっ、、、私次第⁈
そうか!元に戻るように想えばいいんだ!

ゆめみは再び頭の中で、その子が元に戻るように念じた。

しかし、ピンクの生に物には何も起こらなかった、、、。

ゆめみ : あれ、、、? なんでだ⁇

少女は美しい夕焼けを背に、淡々と語り始めた。

翼を持つ少女 : あなたはこれまで”心”についてたくさん学んできたの。
それは理論を基にした”知識”からの学び、「理入」ってこと。でもこの世界では行動から、経験して学ぶの、だから「行入」なの!

ゆめみ : り、、理入、行入??

少女は続けた。

翼を持つ少女 : “心”の気づきには、物事にどう向き合うかの姿勢が大切なの。
”思考”と”身体”は、表裏一体。アンバランスでは実践にならない。
その双方はどちらも心とつながってるの。
今、あなたに必要なのは、行動して、身体で感じるの。色々試して、自然に気づいていくの。
そこから心へアクセスして、新たな気づきを受け入れるの。
今、あなたの目の前で気になってること、実際に行動して試してみるの。

ゆめみは少し考えた。

ゆめみ : 今の今は、あのピンクの子をウサギの姿から元の姿へ戻してあげたい。

翼を持つ少女 : うふふw さすが、ゆめみね!
やってみて!

ゆめみは言われるがままにピンクのウサギが元に戻るように念じ続けた。しかし、ウサギは微動だにしない。

空は刻一刻と夕暮れから夜へと変わっていく。

ゆめみ : も、戻らない、、どうして⁉︎

果たしてゆめみはピンクのウサギを元の姿に戻すことができるのか⁈

つづく

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