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第17話 小川のほとりの魔法 〜葉っぱの瞑想法と思考の変容〜

ゆめみは、”白くまの実験”による”思考抑制の逆説効果”について学んだ。
その後、ネコ仙人の案内で美しい小川のほとりに向かいました。
ゆめみは、心にある手放せない感情と過去の出来事を抱えていました。
そして、ネコ仙人がはじめて瞑想法を教えてくれることに、とても期待していました。

ネコ仙人 : 「ゆめみよ、この小川で瞑想法を試してみるにゃ♪
これは手放すための瞑想法にゃ。
特にネガティヴな感情やトラウマ、執着から解放されたい時の手助けになるじゃろう。」

ゆめみは興奮しながら言いました。

ゆめみ : 「それって仕事や人間関係でもとっても役に立つんじゃないのー⁈ はやく教えてほしい〜」

ネコ仙人はゆっくりと説明しました。

ネコ仙人 : 「この瞑想法は『葉っぱの瞑想法』と呼ばれるにゃ。

①まず、ゆるやかな小川へ立ち寄る。
もしも近所に小川がなければ、
目をつぶり、美しい小川をイメージして思い浮かべる方法でもOKにゃ。

②次に、葉っぱを用意する。
これも小川がなければイメージの葉っぱでOKにゃ

③ そして、自分の手放したい感情や思考を、
その葉っぱにのせるイメージを思い浮かべるにゃ。

④ 最後に、その葉っぱを小川にパッと流してしまうにゃ。流れていく葉っぱを眺めながら、あなたの感情もスーっとスッキリしていく感覚を味わうにゃ


ここで重要な心得がある、
それは、
①湧いてくるネガティブな感情を抑え込まないこと。
②例え負の感情を抱いていても、
そんな自分自身を否定しないこと。

③その感情が湧いてくることを認め、
そのことを考えてもいいんだ、
と許してあげる。

④そして、その考え方に気づいた自分を褒めてあげることにゃ」

ゆめみは早速目をつぶると、
清らかな小川の音が聴こえてきました。
ネコ仙人が用意した葉っぱを手に取り、
ゆめみは感情や思考をその葉っぱにのせるイメージを思い浮かべました。

ネコ仙人は続けました。
ネコ仙人 : 「さぁ、その葉っぱを小川に流してしみるにゃ。
重要なのは、
湧いてくるネガティブな感情を抑え込まない、
否定はしない、
その感情が湧いてくることを認め、
考えてもいいと自分を許してあげるにゃ。
そして、最後に自分を許すことに気づいた自分を褒めてあげるにゃ。」

ゆめみは、この方法をしばらくやり続けました。
するとこれまでの悩みや考えていた重たい感覚がスーッと軽くなっていくのを感じました。

ゆめみ : 「なんだかスッキリした気持ちになってきた!なんだろうこれ気持ちいいな!」

ゆるやかな風の吹く土曜の昼下がり、雲の陰から明るい日差しが出てきました。

ゆめみ : 「ネコ仙人さん、これはわたしに向いてるかも!ありがとうございます♪」

ゆめみは、ネコ仙人に感謝の気持ちを伝えました。

それから、ゆめみはしばらく葉っぱの瞑想を続けて試してみることにしました。

日々思い出すネガティヴな感情と向き合うことで、次第にゆめみは自分の内面の変化に気づきました。
彼女は過去の出来事を許し、自分に対してもっと優しくなろうと思えるようになりました。

ゆめみはそれら感情を葉っぱにのせ、
小川に放し、葉っぱが静かに水に浮かびながら流れてのを眺めていると、心の中が安らいでいく感覚を少しずつ覚えました。

ネコ仙人 : 「素晴らしいにょ、ゆめみ。
最近はみるみる明るい表情になっていくにょ♪
葉っぱの瞑想法で”思考の癖”も少しずつ手放すことができそうだにょ🎵」

ゆめみは笑顔で答えました。

ゆめみ : 「うん、本当に効果があるわ!
自分の感情に正面から接する、瞑想法を学び、
まさか自分を許すことが、こんなに大切なんて思いもしなかった!」

ネコ仙人は続けました。

ネコ仙人 : 「そうだにゃ、感情を抑え込むのではなく、受け入れることが大切にゃ♪
そして、自分に優しく接し、許すこと。
そこから心の成長の道が開かれるにゃ。」

ゆめみは新しい自己発見の方法と向き合う決意を固めました。
小川のほとりでのこの瞑想を実践することが、彼女にとっての新たな始まりの一歩となりました。
ゆめみは、ネガティブな感情を思うたびにこの瞑想法を実践しました。

そして、1週間後、彼女は変化は確信になりました。ゆめみの”思考の癖”が少しずつ薄れていく、感情に振り回されることが少なくなり、自分に対してもっと寛容になれる。

ゆめみは小川のほとりでの瞑想が、
彼女の心の健康に大きな影響を与えていると実感し、こうして、彼女は”手放す”ことの真の理解を学びました。

ある日、
ゆめみはネコ仙人に感謝の言葉を述べました。
ゆめみ : 「ネコ仙人さん、
あなたの教えてくれた、瞑想法に感謝しています。私は自分自身の自動思考にすぐに気づけるようになりました!これでもう自動思考に振り回されることがなくなりました!」

ネコ仙人はニヤリと笑って答えました。
ネコ仙人 : 「それはすばらしいことだにゃ♪
自分を許し、手放すことで、新しい可能性を開けたにゃ。ゆめみよ、また一段と心の成長をしているにょ♪ほほっ♬」

ゆめみは感謝の気持ちで胸がいっぱいでした。
彼女は自動思考をコントロールし、
自分に新たな可能性が広がっていることを確かに感じました。もう同じようなネガティヴな感情には振り回されないと。

ネコ仙人 : 「それでは、そろそろマインドフルな思考の最後のステップへ進むとするかにょ♬」

ゆめみ : 「はい‼︎お願いします!」

つづく

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