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「内定辞退と休学を決断しコミュニティづくりに熱中するに至るまでの物語」イベントレポート

社会の常識や周りから良いとされてる人生の”レール”ではなく、「自分」のレールを歩む決断をし、本気で人生を生きるLIFE DESIGN SCHOOL生の物語に迫る『新時代を生き抜くトークライブ』。

2回目のゲストは大学4年次に内定辞退と休学を決断し、好きなコミュニティづくりやまちづくりに没頭するれいかこと宮脇令佳。家族や周りからの反対があった中、自身の歩む道を曲げず内定辞退と休学を決断し、やりたいことに没頭するまでの物語を語ったトークライブ。

自分の人生の物語を生きたいと願う人にとって、ヒントになりそうな箇所を一部抜粋しお届けします。

「就職以外の選択肢もあるんだよ」

たじさん:今日、登壇してくれるのはれいかです。LIFE DESIGN SCHOOL(以下:LDS)に参加した半年間のドラマや、れいかの素敵な物語をたくさん聞ける機会になればと思います。まずはれいか、自己紹介お願いします。

れいか:宮脇令佳といいます。LDS17期生で、今年の9月にLDSを卒業しました。大学4年生で、この10月から休学しています。LDSでは、水彩画が好きっていうのを発見して、久しぶりに絵を書いて、意外と楽しいなって思ったところから、半年後自分の絵をサービスとして出店できるまでになりました。

今はuiビズっていうLDSのオンラインスクールに通っていて、これからもっと絵をやっていきたいって思っています。他にも今やってることは、はぐくむのタウンインターン、岡山の美作市で古民家の再生のプロジェクト、そして岡山県の那智勝浦でいろんな活動を地域の人と一緒にやる取り組みの主に3本柱で今は動いてます。

たじさん:てんこ盛りだね。今日は水彩画をやるようになった背景もそうですし、コミュニティ作りについてもどんな思いでやってきたのか、いろいろ聞いていけたらなと思ってます。まず最初は初期のれいかの話を聞きたいと思うんだけど、そもそもLDSに入ろうと思った背景を教えてもらってもいい?

れいか:私がLDSに入ろうかなって思ったきっかけは、就職活動でした。やりたいことが自己分析でなんとなくわかってきて、自分はまちづくりとか場所づくりとか、自分の居心地のいいコミュニティを作ることがしたいんだなって思ったんですけど、でもそれって仕事になるのかなって、もやもやしてました。本当にこのままこの軸で、就職活動をしていって大丈夫なのかって。

そんなもやもやを感じながら就活をしている時に、ご縁の中で和歌山県の勝浦という、とても自然豊かでごはんがおいしくて、人もあったかい地域に出会い、全然違うライフスタイルに出会い、就職以外の人生の選択肢があることを知りました。

勝浦の暮らしや生き方にとても惹かれ、本当にこのまま就職活動を続けていいのか…?でも、かといってコミュニティづくりで生きていけるのか?という葛藤をすごく感じるようになり、LDSで自分が今後どういう人生を歩んでいきたいかをもっと考えたいなと思って参加することを決めました。

たじさん:LDSに通って、そこから合宿くらいまでのはじめの1ヶ月くらいの時期はどんな感じだった?

れいか:当時、就活も同時進行でやってたので、就職活動を放っといて全然違う方向に行っていいのかなって結構不安でした。なんかどっちにも振り切れてない状態みたいな感じがはじめはありましたね。

「今が決め時だよ。腹をくくる時。」

たじさん:興味あることや好きなことをやって生きていくのか、それとも就活をして一般的な企業に務めるという選択をするのか、葛藤があったんだね。

れいか:まわりは内定もらって就活が終わって嬉しそうにしている中で、自分は何も決まってないのに好きなことしてて…。本当にこの道で大丈夫なのかなって、すごく不安でした。

たじさん:今回、このトークライブの企画のタイトルのところで内定辞退、休学ってキーワードがあるけど、休学するという考え方はLDSに入る前までは、れいかの中にはなかったの?

れいか:全然なくて、働こうと思ってました。就職以外の選択肢もあるんだよって言われた時に、働くって何したいんだろうとか、自分に何ができるんだろうとか考えたことはあったんですけど、休学はまったく考えてなかったですね。

たじさん:そこから休学っていう選択肢が出てきたのはどうしてなんだっけ?

れいか:武者修行繋がりのプロジェクトで、いろんな人と話す機会があったんですけど、その時に社会人の先輩に休学めっちゃいいよ、って言われて。やりたいことやれるのは学生だけだよって。私は浪人してるから、高校時代の同期たちは働き始めてるんですよね。その子たち見てると、やっぱり働きながら自分のやりたいことを両立するのって大変なんだなって。すごく軽いノリで休学しちゃいなよって言われて、そういうものなんだ、ってその時に休学がすごくキラキラしたものに見えました。

たじさん:そこから休学を決断したのは?

れいか:一週間後のLDSの合宿の夜の時間に、初めて「休学」って言葉を出したんですよ。そしたら、れいかは今が決め時だよって言われて。そこでものすごい勇気もらって。本当は休学して、いろいろ模索したいって思いがあったけど、人と違うことをするのがすごい不安だったので、その言葉に背中を押されました。自分の気持ちを見ないふりをするんじゃなくて、やりたい方向にいけばいいんだって思いました。

本当に嬉しいのは、「すごいものを作る」より「すごいって言ってもらえること」

たじさん:好きなこと、やりたいことを探求していくフェーズで、れいかにどんな物語があったかを聞いていきたいなと思います。ライフデザインスクールの中でどんな実験をしたんだろう?

れいか:uiに掲載してある水彩画が一番の実験になったのかなって思います。自分は作るのが好きなんだって気づいて、そういえば水彩画を最近始めたけど、ああ、これも「作る」の一つだなってやり始めました。やり始めたら楽しくなって、続けてったら商品になっちゃったみたいな感じです(笑)。

たじさん:すごいなんか軽いね。(笑)商品にいたるまでのプロセスを聞いていきたいと思うんだけど、自分のやっていることに円で値札を付けていくわけだよね。そこに葛藤とか不安みたいなところはあったりした?

れいか:めっちゃあります。自分の実力に対して全然だめだって思う瞬間がめちゃくちゃあるのに、自分の納得がいけていないものに対してお金をもらうってすごい難しいなって思いました。

久しぶりに友達とごはんにいったときに、写真を見せたんですよ、水彩画の。その時にめっちゃすごいね、上手いじゃんって言ってくれて。自分が納得してないものでも、初めて見た人からすると、その人にとってはものすごく価値があったりすごいと思うこともあるんだなって気づかされました。本当に嬉しいなって思う瞬間ですね。

たじさん:いいね。合宿の中でもマーケットっていうワークショップを僕らはやってて、自分の好きなことを提供して、「いいね」って言ってもらえると自分のやってることに自信を持てたりとか、これでいいんだって思える。

その中にクリエイティブチームっていうのがあって、絵を描いてる子とかロゴつくる子とか色んな人がいるんだけど、俺的にはピリピリしてる感じが漂ってて。これさっきの話と通じるところなんだけど、れいかの中で不完全なものを時間内で提出するっていう葛藤があったりピリピリする場面もあったと思うんだけど、あの時はどういう気持ちだったの?

れいか:実力がない申し訳なさと表現できないもどかしさがあって、あの時はもう本当にピリピリでしたね。

関わり続けることが、継続していく秘訣

たじさん:興味のあることで仕事をしていく方向性に対して、3つのフェーズがあるなと思ってて、一つは興味あるけどやらないっていうフェーズで、二つ目は興味あるからいったんやってみようって思うフェーズ、三つ目は興味あることをある程度やってみたが、やっぱり駄目なんだって諦めちゃう。三つ目は葛藤だけど、続けていくことで最終的にスキルが身についたりとか、プロフェッショナルになっていくのかなって思ってるんだけど、れいかのなかで続けられてる要因はどういうところにあるの?

れいか:それは、はぐくむに関わり続けてるからっていうのは大きいかなって思っています。書くのは好きだけど日々の忙しさに忙殺されちゃって、楽しくても今はやりたくないなって気持ちになる時期があったんですよ。でもLDSのインターンとかuiのオンラインスクールとか、関わり続けることで自分のなかのリマインダーというか、やろう、書こうって気持ちが高まるんですよね。やってみたらやって良かったって思うし、その時間が自分の中で大事な時間になりつつあるのかなっていうのは、LDSを知って終わった後からの変化なのかなと思います。

たじさん:めっちゃいいね。関わり続けるってキーワードはすごく大事だなって思いますね。誰かとの関わり合いの中で取り組めると、気持ちのプロセスも分かち合ったり、周りの人の取り組みを見ながらヒントをもらえたり、勇気をもらえたり、自分のやる気が高まったり、そういう相乗効果があるなと聞きながら思ってました。LDSを通じて、自分のやりたいことが明確になるだけじゃなく、人と関わりながら、自分の実現したい未来を実現していく生き方が磨かれたんだなぁと感じました。

れいか:そうですね、やっぱり1人で歩む人生よりも、一緒に思いを分かち合ったり、取り組みができる仲間と進んでいく方が豊かだなって、すごく感じました。

編集後記

何かを始めようとするとき。そしてそれが他の人とは違う道であるとき。つい一人で始めようとしてしまう。まずは一人で、と頑張ってしまう。

うまくできたら言ってみよう。
形になったら実践してみよう。

それは多くの場合、うまくはいかないし形にならない。そこで諦めたくなってしまう。そうしてそのまま、心のもやもやを抱えたまま道を歩くことになる。

勇気を出して、意地を張らずに、伝えてみたらいい。それだけでいい。

もしかしたら、応援してくれるかもしれない。
もしかしたら、手伝ってくれるかもしれない。
もしかしたら、同じ思いを持っているかもしれない。

もしかしたら、…笑われるかもしれない。
けれど、伝えた分だけあなたの思いは強くなる。

人に伝えた言葉は、きっと自分に返ってくる。自分で発した言葉は、かならず自分を後押ししてくれる。

今回の記事は、「発信する」「一緒にやる」ことで多くのものを得た、そんな一人の話。

次回のイベント情報について

自分の人生の物語を生きるLDS生をお招きしたイベントを随時開催しています!

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[執筆] 大平 珠世
[監修] 田島 聡士

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