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「地方大学生が休学し途上国支援に熱中する物語」イベントレポート

社会の常識や周りから良いとされてる人生の”レール”ではなく、「自分」のレールを歩む決断をし、本気で人生を生きるLIFE DESIGN SCHOOL生の物語に迫る『新時代を生き抜くトークライブ』。

今回のゲストは大学3年次に休学を決断し、国際協力に関わるという志に向かって一直線に進むねつちゃんこと祢津桃子さん。

幼い頃から国際協力に関わりたいって周りに発信していたものの、コロナを機になかなか国際協力に関わる機会が減る。大学3年次まで途上国での支援に関わることができず就活を迎えた彼女が葛藤しながらも休学を決断し、やりたいこと熱中するまでの物語を語ったトークライブ。

自分の人生の物語を生きたいと願う人にとって、ヒントになりそうな箇所を一部抜粋しお届けします。

理想と現実の狭間で

たじさん:改めてLIFE DESIGN SCHOOL(以後:LDS)に通おうと思った動機を聞かせてもらってもいいかな?
 
ねつちゃん:私はもともと東南アジアで国際協力をするっていう目標があったので、それにあった企業に入ろうと思っていました。でも、新卒で国際協力に携わる道っていうのがすごく少なくて。その選択肢がない、ってなった時に、普通の企業に就職して何年か働いてみるのもいいかなって思って、色々探し始めました。

でも、いざ志望動機を書こうとすると、やりたいことは東南アジアで国際協力をすることなのに、「その企業に合わせて書く」っていうのが納得できないし、全然うまくまとまらなくて。「そもそも本当に国際協力ってやりたいことなのかな」とか、「好きな気でいるけど、表面しか見てないから将来目指すほど好きって言えるのかな」って迷い始めたんですよね。

そして、どんどんやりたいことがわからなくなって、悩んでいた時に、ちょうど大学の先輩がnoteにLDSのことを書いてて存在を知りました。このままずっと悩んでても意味がないし、チャレンジしないと変われないなと思ってLDSに参加することにしました。

▼LIFE DESIGN SCHOOL生の記事についてはこちら

たじさん:理想の自分と現実の自分の葛藤があった中で、LDSに参加しようって決断したんだね。実際にLDSに参加した初めの頃のねつちゃんってどんな感じだったの?
 
ねつちゃん:それまで人に自分の悩みを話すっていうことをしてこなかったんです。コロナ禍で、なかなか対面で友達に会えなかったのもあって。LDSのクラスで「思ったことを話していいよ」って言われても素直に話せなかったり、表面だけを話してしまうことがありました。 

分かち合うことが自分の好きを認めていく。

たじさん:初めはなかなか自分の悩みを話せなかったんだね。今だと国際協力とか、自分のやってることを話せるようになってきたと思うんだけど、こうして言えるようになったり、発信できるようになった背景とかきっかけはどういうところにあったの?
 
ねつちゃん:LDSのクラスで自由に思ってることや、やりたいことを話したときに、「それすごくいいじゃん」「話してくれてありがとう」って言ってくれたり、ちゃんと話を聞いてくれて。今までは自分で解決することが一番良くて、そうしなきゃいけないって思ってたけど、「話していいんだ」って思える存在がたくさんいたのは、すごく心強かったし、無条件に自分のことを応援してくれる存在がいるっていうのが励みになりました。

たじさん:自分のやりたいこととか、悩んでることとかも分かち合ったり、それいいじゃんって受容してくれたり、応援してくれる環境が1つ大きかったんだね。LDSに入る前は休学するとかボランティアをするっていう決断はまだしてなかったんだっけ?

ねつちゃん:そうですね。何しようかなっていう思いはあったけど、実際に休学して何をするかとかは全然思い描けなくて。そのまえに、「本当に好きなのかな」とか、「本当に私はこれを目指していいのか」ってぐるぐるしてました。
 
たじさん:そこから実際に決断できたのは、どういうプロセスがあったの?
 
ねつちゃん:初めの頃は、自分は国際協力とか東南アジアに興味があるけど、本当に自分はそれをやりたいのか、「国際協力をしている自分」っていうのを、他の人に見てもらって「すごいね」「かっこいいね」って言われたいだけなんじゃないか、という迷いが心の中にはありました。

そんな葛藤をLDSのクラスで「東南アジアを好きなことが自分の個性として他の人に思ってもらいたいだけなのか悩んでる」と話したんです。

その時にメンバーから「中学生ぐらいからそれが目標としてあって、実際に現地に行ってサークルとかNGOでも長期的に活動してるってことは、きっかけとしてはそうした気持ちがあるのかもしれないけど、きっと他にもいろんな思いがあるはずじゃない?」って言ってもらって。あとは、「好きに理由なんていらないんじゃない?」という言葉をかけてくれる仲間もいたり。今までは就活のこともあって、「好き」っていう思いには根拠があって、それがあれば安心できるっていう気持ちがあったのかもしれないです。

でも、「好きなことは好きとして、とりあえずやってみる」とか、「自分の好きを認めてあげる」っていうことがあってもいいんじゃないかなっていう風に思えるようになって。実際に挑戦したいって思えるようになったのは、LDSの体験があったからだと思っています。

たじさん:そかそか。自分の好きなことをあまり認められてなかったところから、自分の好きもそうだし、葛藤もクラスでシェアしていきながら、少しずつ自分を認めてあげられるようになった。そこから、ねつちゃんの中でやりたいことをやってみようっていう気持ちに繋がっていったのかなと思いました。

 体験してみてアップデートされた好きに対する気持ち

たじさん:いろんな不安とか葛藤があったなかで、実際にカンボジアに行ってみてからの体験とか、気づいたところも聞かせてもらっていいかな?
 
ねつちゃん:はじめは本当にそれが好きかとか、長期間いられるかわからないっていうところでずっと悩んでいました。でも、LDSを通じて「好きなことには挑戦してみる」って決めて、カンボジアでインターンをすることにしました。国際協力も同じで、「好きかわからないけど、とりあえず興味があるもの」として挑戦してみたんです。
 
インターン期間中に「本当に長期間生活できるかどうかを確かめていく」ってところと、「国際協力にどういう分野で関わったらいいか」っていうことを挑戦していく中でわかったらいいなと思っていて。「長期間過ごせるかどうか」っていうところでいうと、結論、すごく楽しくて。今住んでいるのは、プノンペンから2時間ぐらい離れたところで、周りに何もなくて外国人も少なくて、みんなクメール語っていうカンボジアの言語で話してるところなんですけど、そういう環境の中でも楽しいし面白いし、すごく暖かくて。「ここで暮らしていきたいな」って思えるくらいに惹かれているので、やっぱり「好き」っていう気持ちがあるなぁって気づいたんです。
 
国際協力に関していうと、今までずっと目標にしてきたことだから、何がなんでもしなきゃっていう風に思っていました。でも、実際にカンボジアに来てみて、一緒に働いてるカンボジア人が、みんなすごいスキルを持っていて。インタビューとかをインターンの業務の一端でしていても、「自分の国は自分たちで良くしていきたい」っていう気持ちを持っている人がたくさんいたんです。そういう中で、「国際協力っていう形でその人たちをサポートしてあげる」っていう考え方がしっくり来なくなりました。言葉の問題とか、受け取り方の問題かもしれないけど、「サポートしてあげる」っていうよりは、一緒に生活をして一緒に働く人として接していきたいっていう風に気持ちの変化がありました。

たじさん:いいね。実際にやってみて気持ちの変化があったりとかアップデートされたような感じが、ねつちゃんから伝わってきた部分でした。
だからよく「好きなことを仕事にすると、好きじゃなくなっちゃうんじゃないか」とか「好きなことが変わったらどうしよう」という悩みを抱えている人もいるけれど、好きなことはやっていく中で変わるっていうより、アップデートされていくものだというイメージがあって、今、ねつちゃんの話を聞きながらもそう思ったところでした。

 

目の前の人を笑顔に

たじさん:未来の話も少し聞きたいです。改めて今後どんな風にやっていきたいとか、これからどういう風に未来を歩んでいきたいと思ってるか聞かせてもらってもいい?
 
ねつちゃん:帰国後に何をするかはまだ全然決めていなくて。でもやっぱり、今の活動をしっかりやり遂げたいっていう思いが強いです。実際にインターンとか色々な活動をしていくなかで、一対一で患者さんと話すっていうこともあるし、カンボジアから日本の国内にSNSを使って情報を発信していろんな人に見てもらうっていう活動もしているんですけど。どっちかというと、自分は大きなインパクトを与えるよりも、直接いろんな人と話して、目の前の人に笑顔になってもらうときにやりがいを感じるなぁって思います。

日本にいたときは、ずっとカフェでバイトをしていましたが、話していくなかで、相手の人が笑顔になってくれたり、お客さんっていう関係を超えて一歩深くまで話せるようになったと感じるときに、強いやりがいとか楽しさを感じていました。なので、今後日本に帰ったとしても、できるだけ小さくても自分が直接人に関われたり、サービスを届ける人に近い立場でいたいです。

編集後記

自分の「好き」という気持ちは本当なのか。
不安と葛藤を受け取ってもらえたり、応援してもらえる環境で分かち合う中で、「とりあえず好きとして認めてやってみる」と決断し、思いを確かめるために勇気を出して海外に踏み出したねつちゃん。

慣れない環境で、はじめは戸惑いながらも、次第に現地の人との交流を通して、その気持ちがより確実なものへと変化していきました。

「迷ったらとりあえず行動してみる。」

その考えが原動力になり、更なる「好き」を求めて未来へ進んでいく。
そんな彼女の素敵な想いを今後も多くの人が受け取れますように。

次回のイベント情報について

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[執筆] 土生 若奈
[監修] 田島 聡士


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