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【大学入試対策】日本史千本ノック Part.13

ちょっとした空き時間に日本史を学べる千本ノック、本日はこちらの3問です。

問題
✅第1問
地租改正に関して述べた文として正しいものを、1~4から2つ選べ。(センター2014・本・改)
1 地租改正反対一揆がおこり、税率は3%から2.5%に引き下げられた。
2 課税の基準は、地価から収穫量に変更された。
3 所有権を証明できない入会地は、官有地に編入された。
4 納税方法が、金納から物納(米納)に変更された。

✅第2問
徴兵令に関連して述べた次の文X.Yの正誤を判定せよ。(センター2018・本)
X 徴兵告諭にもとづき発布された徴兵令は、国民皆兵を原則とした。
Y 徴兵制度は民衆にとって負担となり、血税一揆などの抵抗を生んだ。

1 X:正 Y:正   2 X:正 Y:誤
3 X:誤 Y:正   4 X:誤 Y:誤

✅第3問
殖産興業政策に関して述べた次の文X.Yと、それに該当する語句a~dとの組合せとして正しいものを1つ選べ。(駿台模試)
X 政商を優遇する措置をとり、土佐藩出身のこの人物が経営する三菱を保
   護した。
Y 越後高田藩出身のこの人物の建議によって、飛脚にかわる郵便制度が発 
      足した。
a 五代友厚 b 岩崎弥太郎 c 渋沢栄一 d 前島密

1 X-a Y-c   2 X-a Y-d
3 X-b Y-c   4 X-b Y-d





解答
✅第1問
正解 1・3
解説
地租改正は明治新政府によって実施された土地制度・課税制度の変革のことです。
地租改正のポイントを箇条書きで列挙します。
before→afterの流れを大切にしましょう
・課税対象:収穫高→地価
・税率:五公五民(幕領の場合)→地価の3%
・納入方法:物納→金納
・納税者:耕作者→土地所有者

これまでのような税収を米にした租税制度では、収穫高に応じて税収が変わり、不安定であるという側面を持っていました。地租改正によって近代的な税制が日本で誕生したのですね。
なお、地租改正によって平民は税の負担が軽くなったかといえばそうでもなく、
彼らは地租改正反対一揆をおこし、税率は2.5%に引き下げられています。

✅第2問
正解 1
解説
明治政府は1872年、徴兵告諭を出し、国民皆兵の方針により満20歳以上の男性を兵籍に編入しました。
ただし、官吏や陸海軍の学生、戸主とその相続者、代人料270円以上の上納者は兵役を免除されており、基本的に編入されたのは農村の次男以下でした。
なお、徴兵告諭の中の文言を読んで「生の血液をとられる」と勘違いした人々によって血税一揆が起きたりなんてこともありました。

✅第3問
正解 4
解説
正解の選択肢は問題文のままなので、誤りの選択肢についてみていきます。

五代友厚は薩摩藩出身の実業家です。日本史の入試で出てくる内容とすれば、開拓使官有物払下げ事件でしょう。
彼の経営する関西貿易社に対し、開拓使の官有物を長官黒田清隆が不当に安い価格で払い下げようとした事件です。この事件が明るみになったことで、世論の政府批判が強まり、明治十四年の政変・国会開設の勅諭へとつながっていきます。

渋沢栄一は実業家でもあり、日本の税制・幣制改革に従事した人物です。第一国立銀行大阪紡績会社を創立するなど多方面で多大な活躍をしたことで有名です。

ということで以上です。今日もお疲れ様でした🍵
最後に、今日のBGMです。


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