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【大学入試対策】日本史千本ノック Part.6

ちょっとした空き時間に日本史を学べる千本ノック。
ところでサムネについてですが、ノックというタイトルにあわせて野球色を出しています。DeNAを選んだ理由は単純にファンだからです(笑)。10回ごとに球団を変えていきます。
というどうでもいい話でした。本日はこちらの3問です。

問題
第1問
南北朝期の社会に関して述べた文として誤っているものを、1~4から1つ選べ。(河合模試)

1 武士社会では、惣領の単独相続に代わり分割相続が広まった。
2 半済令が出され、守護は任国内の荘園や公領の年貢の半分を徴発するこ
  とを認められた。
3 自治的村落である惣(惣村)が発達した。
4 国人らは一揆を形成し、守護の支配にしばしば抵抗した。

第2問
キリスト教の布教に関連して述べた文X,Yの正誤をそれぞれ判定せよ。(センター2009・本)

X 大友義鎮らは、少年使節をローマ教皇のもとに派遣した。
Y 来日した宣教師たちは、教会や神学校などをつくった。

1 X:正 Y:正   2 X:正 Y:誤
3 X:誤 Y:正   4 X:誤 Y:誤

第3問
戦国から近世初期の城・町について述べた文として誤っているものを、1~4から1つ選べ。(センター2016・本)

1 織田信長は、近江国に天守閣(天守)をもつ城を築いた。
2 豊臣(羽柴)秀吉は、石山本願寺跡に大坂城を築いた。
3 伊勢国の大湊は城下町として栄え、自治的に運営された。
4 浄土真宗の寺院を中心とした寺内町が、建設された。

解答
第1問
正解:1
解説
分割相続に代わって単独相続が広まったのが南北朝期の社会の特徴になります。分割相続では、嫡子(跡継ぎの子)以外の庶子にも財産を分割する相続形態をさします。これによって、所領細分化に伴い次第に経営が苦しくなるケースが多くあらわれ、武士の窮乏化の原因となりました。分割相続に代わって単独相続が行われたのは鎌倉時代末期となります。

第2問
正解:1
解説
X
大友義鎮に加え、大村純忠有馬晴信らはキリシタン大名として著名な人物です。彼らはヴァリニャーニの勧めで、天正遣欧使節をローマ教皇のもとに派遣しました。天正遣欧使節は伊東マンショ・千々和ミゲル・中浦ジュリアン・原マルチノの4人です。

Y
文の通りです。
イエズス会によって京都に建てられた教会は南蛮寺と呼ばれています。
また、学校については、宗教教育施設のセミナリオや、聖職者養成学校のコレジオがあります。「セミナー」「カレッジ」という言葉の由来にもなっています。

第3問
正解:3
大湊は現在の三重県の港町です。
伊勢神宮の門前町である宇治・山田の外港として繁栄し、有力な廻船問屋による自治都市としての側面も持ち合わせていました。

戦国時代の都市について下にまとめました。
城下町:戦国大名の居城のお膝元、
 小田原(北条氏)、府中(今川氏)、一乗谷(朝倉氏)
 山口(大友氏)、府内(大友氏)、鹿児島(島津氏)

港町
 坊津、尾道、十三湊、大湊、兵庫、草戸千軒、小浜、敦賀
 大津、博多

寺内町:寺を中核に発展
 吉崎、石山、富田林、山科

門前町:寺や神社の門前に発展
 長野(善光寺)宇治・山田(伊勢神宮)、坂本(延暦寺)


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