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【大学入試対策】日本史千本ノック Part.16

ちょっとした空き時間に日本史を学べる千本ノック、本日はこちらの3問です。

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問題
✅第1問
江戸時代の学問について述べた文として誤っているものを、1~4のうちから1つ選べ。(センター2005・追)
1 吉田光由が『塵劫記』を著し、和算の普及に寄与した。
2 中国の暦を訂正した貞享暦が作成された。
3 北村季吟は、日本の古典を収集して、『群書類従』を編纂した。
4 動物や薬草などの研究を行う本草学が発達した。

✅第2問
日朝貿易に関して述べた文として誤っているものを、1~4から1つ選べ。(進研模試)
1 幕府が公布した勘合とよばれる証票の持参が義務づけられた。
2 木綿や大蔵経は朝鮮からの輸入品であった。
3 幕府だけでなく守護や国人・商人なども参加して行われた。
4 三浦で起こった日本人の暴動が鎮圧されて以降、貿易は衰退していっ
  た。

✅第3問
漢文による歴史書や漢詩文集の編纂について述べた文として正しいものを、1~4から1つ選べ。(進研模試)
1 盧舎那仏造立に関する記述が収録されている『日本書紀』が編纂され
  た。
2 欽明天皇の治世に仏教が伝来した出来事を記載する『続日本紀』が編纂
  された。
3 大伴皇子や大津皇子など代表的詩人の漢詩を収録する『懐風藻』が成立
  した。
4 素朴で力強い藤原定家の歌などを収録する『万葉集』が成立した。






解答
✅第1問
正解 3

解説
北村季吟は、『源氏物語』の注釈書である『源氏物語湖月抄』を著しました。『群書類従』は、宝暦・天明期に塙保己一が編纂した国学・国史をまとめたものです。

ちなみに、他の選択肢の補足です。
和算は今でいう数学。吉田光由以外にも関孝和が有名です。
貞享暦の作成に携わった人物として、渋川春海(安井算哲)を覚えておきましょう。
本草学では貝原益軒稲生若水が台頭。貝原は『大和本草』、稲生は『庶物類纂』を著しています。

✅第2問
正解 1

解説
勘合の持参を義務付けられたのは明との貿易においてです。
日明貿易は、朝貢形式で行われ、政府間の貿易のみが許されていたのに対し、日朝貿易は武士や商人も自由に参加できたという違いは、共通テストに限らず、私大・国公立論述でも必須の知識です。

✅第3問
正解 3

解説
この問題は、時期を踏まえた日本史の学習ができていない人にはやや難しかったのではないでしょうか。個人的には良問です。

『日本書紀』完成は720年、大仏造立の詔が出されたのは743年なので、時期的にこの記述は誤りです。
720年という数字を覚えていなくとも、『日本書紀』は神武~持統天皇までをまとめた国史であることがわかっていれば解けますね。


仏教伝来が記載された資料は複数ありますが、伝来した年には2つの説があります。
・538年:『上宮聖徳法王帝説』『元興寺縁起』
・552年:『日本書紀』

学生の時は「ゴミ屋(538)は午後に(552)」なんて覚えてました。
ちなみに、どちらかといえば538年のほうが有力といわれています。『日本書紀』の記載内容には信ぴょう性があまりないと評価されていることなどが理由です。


藤原定家『新古今和歌集』の編纂に携わるなど、鎌倉初期に台頭した人物です。『万葉集』が奈良時代に編まれた


ということで以上です。今日もお疲れ様でした🍵
最後に、今日のBGMです。


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