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【大学入試対策】日本史千本ノック Part.10

ちょっとした空き時間に日本史を学べる千本ノック、本日はこちらの3問です。

問題
第1問
江戸時代における身分と村社会について述べた文として正しいものを、1~4から1つ選べ。(センター2012・本)
1 入会地や用水の管理など村の運営は、城下町に常駐した武士によって行
  われた。
2 村役人には、苗字・帯刀を許された者でなければ就任できなかった。
3 牛馬の死体処理や皮革産業に携わる者が、農業にかかわることはなかっ
  た。
4 百姓身分のなかには、農業のほか、林業・漁業に従事する者もいた。

第2問
江戸時代の陸上・水上交通の整備に関して述べた文X,Yの正誤をそれぞれ判定せよ。(駿台模試)
X 五街道は幕府の直轄とされて道中奉行の管理下におかれ、宿駅や一里塚
   などが整えられた。
Y 河村瑞賢による富士川などの開削や、角倉了以による南海路の整備など 
      が進められた。

1 X:正 Y:正   2 X:正 Y:誤
3 X:誤 Y:正   4 X:誤 Y:誤

第3問
農業技術の進展などによって、農業生産力が大きく向上したことに関して述べた次の文X.Yと、それに該当する語句a~dとの組合せとして正しいものを1つ選べ。(センター2020・追)
X 脱穀用の農具として発明され、作業の効率化をもたらした。
Y 『農業全書』を著し、農業技術の普及に大きな役割を果たした。
a 千石どおし b 千歯扱 c 宮崎安貞 d 貝原益軒

1 X-a Y-c   2 X-a Y-d
3 X-b Y-c   4 X-b Y-d





解答
第1問
正解 4
解説

入会地は村共有の山野地をさします。入会地や用水の管理などは村の自治にゆだねられており、武士が介入することはありません。


村役人は、名主・組頭・百姓代によって構成されていますが、これらに任じられたのは本百姓です。苗字・帯刀が許されているのは武士身分のため、誤りです。


牛馬の死体処理などを任される賤民も、百姓と同じく農業に従事することはありました。

第2問
正解 2
解説
江戸時代の流通についての問題です。江戸時代に、水路を開いた人物2人は必ずおさえておきましょう。
角倉了以
 高瀬川、富士川などの開削に従事
河村瑞賢
 東廻り海運・西廻り海運の整備に従事

個人的に河村で川の開削だったらよくできてるのになぁなんて思いますが、完全にこっちのエゴなので、おとなしく覚えておきましょうね(汗)

第3問
正解 3
解説
X
江戸時代の農具について整理しましょう
備中鍬:深耕用   ・千歯扱:脱穀用
唐箕:選別用    ・千石どおし:選別用
踏車:水車(竜骨車にかわり増加)

Y
江戸時代の農書について整理しましょう
・『清良記』:17世紀後半。一部分が農書に相当
・『老農夜話』:19世紀半ばの農書、中台芳昌作といわれる。
『農業全書』宮崎安貞著、17世紀末
『農具便利論』大蔵永常著、19世紀前半
『広益国産考』大蔵永常著、19世紀半ば

太字の2冊は絶対に覚えておきたいところです。

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