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灘のおやじが集った日。灘のおやじブレンド。

灘区役所まちづくり課の企画「灘オヤジラボ」。
地域活動に興味はあるが、なかなか一歩が踏み出せない。そんなシャイなおやじの皆様 (以後、おやじ達) と共に、「産業を知る」という講義を開催。
タイトル「産業を知る」を概ね無視し、自社のことはかなり控えめに。
準備段階で、講義の主旨を自分なりに勝手に決めていた。

①:おやじ達を「動かす」。
②:その為に、シャイなおやじ達を「小学生」に戻す。
③:「淹れる」講座よりは「作る」講座。
④:できたものを「使う」。

自分のわがままな依頼を、デザイン担当のN社員へ押し付ける。「こども心に戻れるようにね。」と。「背景は黒板。文字は手書き、チョーク文字で。」「テキストは虫食い。おやじに書いてもらうから。」「あと、〇組 名前〇〇 いるかも?」N社員と共に、うちわで盛り上がる。

いよいよ本番。おやじ達の為の、おやじによるブレンド作り。
おやじに向かってパワーポイントで講義、さらにワークショップ形式で。

1時間目:萩原珈琲のお話
2時間目:コーヒーあれこれ ( 製法や国別の試飲 )
3時間目:家庭科の時間 ( 抽出の練習 )
4時間目:班に分かれて作戦タイム。( ブレンド作り )
ホームルームの時間 ( 発表会 )

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は~い。3人1組に分かれてくださいね。はいはい、恥ずかしがらずに、ちゃんと班に分かれますよぉ。では、まず、〇組とおなまえを書いてください。コーヒーのあれこれを一通り学んだおやじ達。若干、私語も増えてきた。
だんだん童心に戻ってきたか?

3時間目:家庭科の時間。まずはコーヒーの飲み比べ。5か国の特徴の違うものを飲み比べて、記録してもらう。そして、抽出の練習は、灘にゆかりのある「摩耶ブレンド」で。地元の象徴的な山に対する一方的な想いを、ブレンドにしたもの。※これ語ると、終わらない。

4時限目:ブレンド作り。
ある程度、抽出にも慣れてきたころ、3人1組の班の中で役割分担をする。
「係決め」だ。配合係・抽出係・発表係の3つ。ふと、小学生の頃、「生き物係」になりたくて、係決めの抽選が、やけにドキドキしたことを思い出す。そして、いよいよおやじ達の「ブレンド作り」が始まる。すでに 摩耶ブレンド誕生秘話も伝授済み。以下の手順でグループワーク。

①コンセプトを決める。ちょっと、カッコつけても面白い。
②人のことは考えない。自分のためだけに作る。
③どんな場面で飲んでるの?物語を作る。
④「苦い・酸っぱい・中間」と「重たい・軽い・中間」これを決める。
⑤あとは、混ぜるだけ。

おやじ達、意外とアイデア豊富。さすが、人生の引き出しは、自分の何倍もあると実感。各班に指揮者が現れ、意思決定が素早くなされていく。

無事に、全ての班の配合が決まり、抽出が完了したころ。
いよいよ、発表の時間が始まる。

ホームルームの時間
各班の発表係さんを、前に呼び出す。そして、作ったブレンドに対する「想い」を少し恥ずかしいくらいに語りだす。「私たちは、ハワイのビーチから海を眺め、トワイライトタイムに…。」

……。おやじ、青春を感じるよ。

はじまりは、華やかな果実感。飲むほどに、ふと懐かしさが広がる、おやじ達の青春ミックス。期間限定で、時々、まちにくり出します。★ おかんブレンドはこちらから☑

※ このコーヒーの売上の一部は、「10代の孤立」という社会課題に取り組まれている認定NPO法人 D x P様へ寄付致します。

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