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複雑なオーダー。受け止めます。サントス・ニブラ/浅煎り。

萩原珈琲の中で、焙煎度が4種類も用意されている豆。サントス・ニブラ。その最も浅い焙煎が、サントス・ニブラの浅煎りだ。実はサントス・ニブラの入荷検査で用いられる焙煎度は、この「浅煎り」を基準としていて、その最大の理由は「風味がわかりやすい」ところにある。

さて、私たちがサントス・ニブラを入荷する際に重視している点は、「酸味が強すぎない」「甘味が強い」「雑味が少ない」この3点だ。特に、「酸味の強さ」は、焙煎を深くすればするほど、味の重たさにつながるという確信を持っていて、サントス・ニブラ (↓④) になると、飲みにくくなったりする。だから、ブラジルの豆を選ぶ際の優先順位は「酸味」である。

サントス・ニブラは、次の4つの焙煎度合がある。
①:サントス・ニブラ
②:サントス・ニブラ 浅煎り
③:サントス・ニブラ 中煎り
④:サントス・ニブラ 極深煎り

一般に、お客様が「ニブラ」と呼称するものは、上記①にあたり、今回ご紹介する豆は、上記の②のニブラ浅煎り。

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仕 様
商品名:サントス・ニブラ 浅煎り
原産国:ブラジル
焙煎度:浅煎り (ミディアムロースト)
精 製:非水洗式 (ナチュラル)
※非水洗式 (ナチュラル): 実をつけたまま乾かし、その後豆を取り出す。

特徴
特有のナッツ感があり、甘みが強い。浅煎りの中では、酸味が比較的弱く、口当りも軽い。「軽くあっさり、少し酸味弱めで。」という方にはお勧めだ。このナッツと表現される風味については、業界では「ナッティーフレーバー」と言われることが多い。この業界特有の「わかりにくい表現」は、消費者にとってどう感じるのだろうか?と思っていて、社内で自由に表現をしよう、という企画では「きなこ」に近いと言われることが多い。

尚、サントス・ニブラ/浅煎りはブレンドの要素としての貢献が非常に大きい。特に、「苦味は嫌。酸味も嫌。あっさり軽く飲みたい。」そんな難し要求についても、このサントス・ニブラ/浅煎りを部品として配合していくと、十分に対応できるブレンドができたり…。

決して、私たちのラインナップでは目立つ対応ではなく、知らない人も多い商品だが、実はワンポイントでこっそり活躍しているということを、ぜひ知って頂けたらと思う。

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