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焙煎の限界を追求。サントス・ニブラ極深煎り。

萩原珈琲の代表格、サントス・ニブラ (生豆生産国:ブラジル)。その極深焙煎が存在する。これは、萩原珈琲の中でも、最も焙煎度が深く、焙煎師の経験値がものをいうといっても過言ではない。

「焦げてるの?」「焦げてないですよ。その直前で上げてます。」こんなやり取りを、かつて焙煎師とやってたっけ。

さて、サントス・ニブラは、次の4つの焙煎度合がある。
①:サントス・ニブラ
②:サントス・ニブラ 浅煎り
③:サントス・ニブラ 中煎り
④:サントス・ニブラ 極深煎り

一般に、お客様が「ニブラ」と呼称するものは、上記①にあたる。今回の極深煎りは、④番だ。

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仕様
商品名:サントス・ニブラ 極深煎り
原産国:ブラジル
焙煎度:極深煎り (イタリアンロースト)
製 製:非水洗式 (ナチュラル)
※非水洗式 (ナチュラル): 実をつけたまま乾かし、その後豆を取り出す。

特徴
痛烈な苦味と濃厚な味わい。丁寧にじっくりと淹れると、甘みも生じる。
炭火焙煎ならではの、中までしっかり焼ける極深煎り。
後口にも酸味が生まれず、冷めても、最後までキリっと苦味を楽しめる。
ストレートでとことん苦味を楽しむ。アイスコーヒーで爽やかに。もちろんこれらがお勧めだが、こってり濃厚に抽出し、砂糖やミルクを入れて濃厚カフェオレにするのも絶品だ。

素材としての用途でも人気で、コーヒーゼリーとしての原料にも使用されるし、ケーキの練りこみ等の焼菓子にもよく利用されている。

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実は、このサントス・ニブラ 極深煎り。
焙煎機からの出火のリスクが最も高い商材でもある。「焦げる」手前まで焙煎を進めるのだが、寸前を見誤ると燃えて発火する。もちろん、火災ではないので、消火作業をすれば問題ないのだが、商品としては出せないので、廃棄となる。焦げる直前の見極めには、やはり経験がものを言うし、経験豊富な焙煎師でも、しばしば出火させてしまうこともある。

そんな焙煎の極み、技術の極みを、至極の苦味とともにどうぞ。

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