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友達、家族って何?~弱さも含め、存在自体を肯定してくれる人~

小さい頃、一人っ子で、親も家にいない事が多く、寂しさからか友達を必要以上に大事にしていた感じがありますね。ここには詳しくは書けませんが友達と仲間でいる為に、良くない事だと解っていたのに一緒に行動しちゃったりした事が子供の頃は結構ありました。
 中学の時に、母親と二人暮らしでしたが、母親は夜働いて家にいないので私の家が悪い友達のたまり場になっていて。夜な夜ないろんな奴が訪ねて来ました。本当は半分くらい自分からみると好きな奴ではなく断りたかったのですが、当時の力関係とかあって断れず、ほぼ受け入れていました。家に来ていた人達の中にも、本当に自分の意志で来ているのか疑問な子もいましたね。ある日いつもの様にリーダー格の子が、何人か他の中学の仲間とか連れて来て、家で遅くまでゲームしていました。23時近くになっても帰ろうとせず、私はそろそろ母親が帰ってきたらどうしようとちょっと困っていました。そしたらある子が、「そろそろ遅いから迷惑だしもう帰ろうよ!」と言ってくれて、リーダーの子が「そうだな。。」と、意外とすぐ納得してみんな帰って行きました。みんなが帰った後、私は母親が帰った時に痕跡が残っていない様に、あわてて部屋を片付け始めて、そしたら私の机の上にメモが置いてありました。「ごめんね、遅くまで迷惑かけちゃって。」と書いてありました。たぶん帰ろうと言ってくれた子だと思いますが、なんだかとても心が暖かくなったのを覚えています。その後私も勇気を持てるようになり、家に来てほしい子とそうじゃない子を分けて、ちゃんと自分の意志で対応できるようになりました。
 その後高校に行って、2年の時に新聞屋さんに住み込む事になるのですが、普段家族がいない分、友人が大切なのは変わりがありません。でもよい意味で、ちゃんと選ぶようになっていました。今でも高校時代から変わらず親しくしている友人が何人かいます。家族も友人も、その人に評価を受けようみたいな感じで付き合っちゃうと苦しくなってしまうんだと思います。必要以上に親の期待に応えようとしたり、仲間でいられる事を大事にしすぎたり。本当はそういった評価とかじゃなくて、ありのままの自分の存在を弱いところも含めて受け入れてくれる人が大切だし、家族であり友人なのだと思います。
大人になって、仕事で知り合った人たちや飲み仲間などいろんな友達がいます。よく飲みに行っていた、六本木や新宿には、そんな仲間がいますね。いろんなかっこ悪い事やだめな部分もお互い解っちゃっているので、その上でも絶対悪意で接っされる事がないと言う安心感があります。共通な話題やスタンスという事でいえば、やはり経営者の人が多いですけど。子供の頃の家族経験が少ないせいか、今の家族に対してちゃんと出来ているかと言うと未だに微妙ですが、そういった友人たちがいたから、なんとか今までやってこれた気がしますね。
 

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