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農家が食育の絵本の読み聞かせをしてみて感じたこと


1. AGRI BATON PROJECTに入ったきっかけ


私は、2021年8月から、AGRI BATON PROJECTというプロジェクトの活動をしています。
AGRI BATON PROJECTは、農業を子どもたちのあこがれの職業にすることをめざして、2020年に農業女子3人でスタートしたプロジェクトです。
次世代の子どもたちに向けた「農業の楽しさと魅力を伝える絵本」を日本中の子どもたちへ届ける活動をしています。
農水省 農業女子プロジェクトの大会で知りました。
絵本で、農業の楽しさを伝えるとはどんなことだろう?と興味がありました。

2. 絵本の読み聞かせでやってみたかったこと

私は、就農3年目です。農業をしていくうちに、農業は、作物を育てて出荷し、収入を得る経済活動以外に、地域の社会生活にさまざまな役にたっていることがわかってきました。
農業の多面的機能と呼ぶそうですが、農業は、以下のようなさまざまな機能を持っているそうです。

農業という経済活動をしているだけで、地域のお役にたっていることを知ったことは驚きでした。一方で、周囲の農業者自身は、経営体の収入確保などに熱心で、ご自分達が農業を営むことだけで、社会生活にさまざまな役にたっているという意識をしている方が少ないように感じました。
また、残念ながら、周りの農家に嫁いだ女性たちは、日々の農作業や育児に疲れていて、ご自身の家庭での存在意義についてすら、疑問に思っている方が多くいました。
もう少し、農業にプライドを持った方が増えればいいな、と日々感じていました。
近隣の仲間を誘って、絵本の読み聞かせをしてみようと思い、企画を呼びかけました。

3.『農業は楽しい!』を伝える絵本の読み聞かせをしてみたら

近隣の農家のお友達を誘い、読み聞かせ会をしました。

Aさんの場合


Aさんのお子さんの居る学童クラブで読み聞かせをしました。
読み聞かせに加えて、本物の野菜などをAさんが持って来てくれたので、盛り上がりました。お母さん (Aさん) の読み聞かせを、お友達と楽しそうに見守っているお子さまが印象的でした。

Bさんの場合


Bさんのお子さんが居る保育園で、Bさん自身が読み聞かせをしました。
頑張っているお母さん(Bさん)をみて、お子さんが、周りのお子さんの前で、とても自慢げな様子でした。「農業はかっこいい」と感じていたように思います。

その他の読み聞かせ


マルシェや地域のこども食堂で読み聞かせをしました。参加したお子さんたちが食い入るように絵本をみていました。
私は、子どもたちからエネルギーを頂き、明日からの農作業を頑張ろう、と前向きな気持ちになりました。

Youtubeに、読み聞かせ会の様子など、雰囲気の伝わる動画があります。

4. 結果と私の願い


絵本では、畑の様子や、畑に住む動物たちが丁寧に描かれています。読み聞かせをした私たちは、子どもたちからエネルギーを頂き、帰りにはとても活き活きしていました。
特に、ご自分のお子さんの前で読み聞かせをした友人達は、友人とお子さん両方が、誇らしそうにしていました。
私は、この絵本が農業者が、農業を続ける際のエネルギーやプライドを高くもってもらえる絵本になって欲しいな、と願っています。

5. 絵本全ページ

『おいしいまほうのたび あさごはんのたね』は、全文公開されています。
内容を確認頂き、AGRI BATON PROJECTのメンバーになって頂き、絵本を購入したり、読み聞かせ会などをご一緒出来ると嬉しいです。


手遊び歌があります
私たちの想い


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