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【エッセイ】【短歌】五七五七七にハマりこんでしまった話
昨日、こんな詩をアップしました。
出かけた先で、見事な紅葉の赤絨毯を見かけたんです。人が入れない場所なので、紅葉の形もそのままに広く積もっていました(よかったら、写真を拡大して見てみてください)。
そこで詩に表してみようとしました。
山奥だったので、この「山奥」にどの言葉を使うか、しばらく試行錯誤していました。
山奥に
山の奥で
山深く
深い山で
奥山で
奥山に……奥山に?!
百人一首がお好きな方なら、もうお分かりかと思います。「おく」まで聞いたら、もう取り札は吹っ飛んでいることでしょう。この歌です。
奥山に 紅葉踏みわけ鳴く鹿の 声きく時ぞ 秋は悲しき
奥山に紅葉。なんとなく、この歌を踏まえた雰囲気にもなるな〜、と考えているうちに、いつの間にか五七五七七にハマりこんでいたのです。詩を書くつもりが短歌に!
奥山の 秋の名残は 人知れず ただ降り積もり 土となりゆく
おおっ! これはこれで悪くないかも??? なんか本歌取りっぽいし!(※私はきちんと短歌の勉強をしたわけではないので、雰囲気で言ってます)と、一瞬思いました。
だけど、私がこの景色から受けた感覚は、この感じじゃない。それに、短歌として整えるのであれば、もっと言葉を練る必要もあるだろう。そう思い直して、もう一度一から言葉を選び直しました。
五七五七七の言葉のリズムは本当に心地いい。いつの間にか五七五七七にしてしまうくらいに、日本語の中に根づいていて、日本語の響きとよく合うスタイルなのだなぁ、としみじみ思いました。
というわけで、偶然できてしまった短歌ですが、せっかくなので、今回はこんな記事にしてみました。
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