腹式呼吸と上虚下実(じょうきょかじつ)

右脳を活性化させるには

水曜日はカウンセリングの後で、気功サークルに参加してきました。初めての参加でした。

月に一回、参加費200円のこのサークルの事を、かかりつけの鍼灸治療院で知りました。

同じ鍼灸治療院がやっている無料の早朝気功に、6月から参加しています。11月で早朝気功が終わってしまうので、気功を続けたいなと思って気功サークルに参加することにしました。

初めての参加でちょっと緊張していた私。同じく初参加の男性が先生に質問されました。

男性:「どうすれば、気の流れをよくさせられますか?」
「物事をついネガティブに捉えがちなのです。自分の気を強くしたいのです」

先生:「ネガティブがすべて悪いわけではありませんよ。例えば、『暗いのは嫌だなあ』という、ネガティブな感情があったから、電灯が発明されたのです」
   「要はバランスです。プラスとマイナスのバランス。東洋医学ではそれを陰と陽と呼びます」

男性:「でも、物事をネガティブにばかり考えてしまって。どうすれば、陰と陽のバランスをとることができますか?」

先生:「一番いい方法は、右脳を鍛えることです。右脳を鍛えるために一番いい方法は、腹式呼吸をすることです。腹式呼吸ができたら、物事をマイナスに、ネガティブに考えなくなっていきます」。

先生によると私たち現代の人間は、左脳を使って考えることが多く、左脳が発達しているそうなのです。対して、右脳をあまり働かせていないのだそうです。右脳は視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚の五感に関係して、情報をイメージとして認識して整理する役割を果たしています。

その右脳を活発に働かせれば、ネガティブなことを考えなくなり、心が安定するのだそうです。

心の安定。それは私にとっても大切なテーマです。

(どうやったら右脳を活発に活動させられるのだろう?)
私は興味津々で、先生の話を聞きました。


腹式呼吸の簡単な方法

先生は簡単な腹式呼吸の方法を教えてくださいました。

先生:「坐った姿勢のまま背筋を伸ばしてください。頭をピンと上から引っ張られている感じで。それから、お腹の中にエレベーターがあることをイメージしてください。

息を吸うのは鼻から。息を吸った時に、そのエレベーターがお腹の下に降りていくのをイメージしてゆっくり息を吸って下さい。

今度は口から、『はぁーっ』と息を吐いて。吐きながらお腹の中のエレベーターが上に上がっていくのをイメージして。

これを繰り返します。エレベーターが下がったり、上がったりするのをイメージするのを忘れないでください」

先生:「この呼吸法は立ったままでもできます。どこででもできます。そして、続けることで、必ず右脳が活性化されて、ネガティブな思考がポジティブなものに変わります。心が安定します。是非、続けてください」

お腹の中にエレベーター!私もやってみました。すごくイメージしやすい!簡単!これなら続けられそうです。お金もかからないし、どこででもできるし。


精神科にかかっていたらダメなの?

先生に質問されたその男性は、その後も先生にいっぱい質問されたり、ご自分の事を話されたりしました。

男性:「私は本当にダメな人間なのです。これまでの自分の人生後悔ばかり」

先生はうなずきながら聞いておられました。

男性:「私、精神科にかかっていたこともあるのです。お薬も飲んでいたこともあります。本当にダメな人間なのです」

私は、思わず言いました。

私:「精神科にかかっているからってダメなのでしょうか?私も統合失調症っていう病気があります。でも働いているし、色々なことを頑張って暮らしています。素敵な仲間もいますよ」

男性は黙っておられました。初参加で、まだ私の事を良く知らない方達に、病気の事をカミングアウトするのは少し勇気がいりましたが、思わず声をあげてしまいました。あげずにはいられませんでした。

精神科にかかっているからと言って、心の病気を抱えているからと言ってダメだなんて、いったい誰が決めたのでしょう?

大切なのは、その病気をどう捉えて、自分自身がどういう生き方をしていくかということではないのでしょうか?

精神疾患はダメな病気だという偏見があることを私は悲しく思いました。

もちろん「病気だから」と言って、現実逃避するのはよくないと思います。諦めるのもよくないと思います。でも、「精神疾患だからダメなのだ」という考えは違うと思うのです。

先生はおっしゃいました。

先生:「暮島さんのおっしゃるように、精神科にかかっているからダメだなんてことはないと僕は思います。要は捉え方です。物事はすべて捉え方なのですよ」

   「○○さんは、今日ここに『変わりたい』と思って来られたのでしょう?じゃあ、変わりましょうよ。変えていきましょうよ。行動していきましょうよ。行動しないと、何も始まりませんよ」

男性の目は、少し潤んでいました。

行動しないと何も始まらない。本当にその通りだと思います。でも、言い換えれば、行動すれば、何かが変わるということです。より良い人生を生きるために、私は行動していくつもりです。


上虚下実(じょうきょかじつ)

私は、毎朝、鎌倉の円覚寺の管長である横田南嶺さんの法話をYouTubeで聞いています。横田南嶺さんの動画の事は、修行僧である次男に教えてもらいました。

今朝聞いた法話は、水曜日の腹式呼吸の方法にリンクするテーマでした。

それは、「上虚下実」(じょうきょかじつ)。「上虚下実」とは、太極拳やヨガや、呼吸法などで一つの理想として考えられている体の状態です。

上半身の余分な力みや気張りが抜けていて、骨盤やお腹や腰、下半身の方に力が充実している状態です。

この体の状態で、腹式呼吸をすると、とてもいいそうです。

私はよく姿勢が悪いと言われるので、意識したいと思います。もちろん呼吸も意識したいです。

気功の先生がおっしゃった、
「変わりましょうよ。変えていきましょうよ。行動していきましょうよ」
という言葉が胸に響きます。

私は変わりたいのです。
変えていきたいのです
行動していきたいのです。
いや行動していきます!

最後まで読んで下さって、ありがとうございました。

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