打ち明ける Be open

「アウトプット大全」 樺沢紫苑先生著


Crossroads

日曜日はCrossroadsの集まりでした。Crossroadsは私と、私のカウンセラーの妙さんがやっている「違いを認め合える会」です。毎月第3日曜日に、妙さんの家で集まりを開いています。妙さんの作って下さる季節の料理をみんなで食べながら、会話を楽しんでいます。

「違いを認め合える会」。国籍や、文化や、育ってきたバックグラウンド、年代の違う人たちが、そして、病気があるかないかなど、お互いの違いを認め合い尊重することができたなら、きっと素思いで、この会を主宰しています。、この会を主宰しています。

昨日は、オランダ、カナダ、台湾の方が参加してくださいました。日本人の方ももちろん参加してくださいました。その中には、家族が統合失調症の方もおられました。

みんなで、妙さんが作って下さったおでんを食べながら、色々な事を話しました。おいしくおでんを頂き、いっぱい笑って、楽しい時間を過ごしました。

カナダ人の方を含めて、何人かの方からは、「楽しかった!」とフィードバックを頂きました。嬉しかったです。会を続けていく励みになりました。みなさんが喜んでくださったら、本当に嬉しいです。

私と妙さんがやっていること、やろうとしていることは小さなことかも知れません。でも、これからも続けていきたいです。「違いを認め合うこと」ってとても素敵なことだと思うからです。

今日も「アウトプット大全」で学びたいと思います。

打ち明けることが、絆に繋がる

「自分の本音を「打ち明ける」ことは、人間関係を深め、コミュニケーションを深めていくためには重要な意味を持ちます。

なぜならば、「自分の秘密」「自分の弱さ」「自分のマイナス部分」など、自分の心の中を打ち明ける(自己開示する)ことで、相手との心理的距離が近づくからです。「自己開示するほど親近感がアップする」ことを「自己開示の法則」といいます」

 「心理学者のアルトマンとテイラーは、『自己開示を通してお互いに相手のことを知ることにより、相互の信頼が増し、好意的な人間関係が形成される』(社会的浸透理論)と提唱しました」

「他の人に話さない内容を自分にだけ打ち明けてくれた…そうした心理的な交流が、人間関係を深めるのです。自己開示の幅と深さが大きいほど、好意度はより大きくなります」

「自己開示は相手の『心の扉』の開き具合に合わせて、少しずつ行っていくべきなのです」

「相手の心の扉はあまり開いていない状態ではちょっとだけ自己開示する。知り合ってからの期間も長く、相手の心も扉が開いている場合は、より深い自己開示が可能です」

「自分が自己開示をすると、相手も自己開示をしてくれる。これを『自己開示の返報性』といいます。互いに心の中を開示しながら、人間関係を深めていくのです」

「『打ち明けること』を上手に使うと、非常に深く、絆の強い人間関係を構築することができます」


「打ち明ける」ことで楽になれた私

「打ち明ける」こと、それは、とても大切なことだと思います。「打ち明ける」こと、自己開示することで、私は生きるのが楽になりました。

ずいぶん以前のブログに書きましたが、私は弟のことで悩んでいました。彼が、罪を犯し、服役したことを周りの誰にも打ち明けられずにいました。元夫にすら言えませんでした。

そのことは、ずいぶん私を苦しめました。その苦しみから逃れるように、私は仕事に打ち込みました。睡眠時間を削って仕事の準備をしたり、勉強をしたりしていました。

過労と、睡眠不足、そしてストレスから、私は統合失調症を発症しました。そして、計5回の入退院を繰り返しました。心の限界を超えたのです


統合失調症であることを自己開示できた安心感

「統合失調症であること」、「精神科に入退院を繰り返したこと」をなかなか人に自己開示できませんでした。差別と偏見が怖かったからです。

鬱病は社会にだいぶ周知されてきましたが、統合失調症に対しては、まだまだ差別と偏見があると思います。それは、統合失調症がよくわからない病気だからです。なぜ、よくわからない病気なのか?それは、統合失調症患者や家族が、声をあげないからだと私は思います。

そして、メディアが、統合失調症患者を、「犯罪を起こす怖い人」と報道するところにも問題があると思います。

そんな現状を変えたいという思いと、ありのままの私を知ってほしいという思いから、私は自分が統合失調症であることを周囲の人に自己開示することにしました。みなさん、ごく自然に受け止めて、受け入れてくださいました。そのことは、私に安心感を与えてくれました。

今、私は週に3回、介護補助として働いていますが、職場でも、統合失調症であることを明かしています。職場の皆さんは、最初は私に距離をとっておられました。でも今では、私を受け入れて、温かく接してくださいます。

社会の一員として、働けていることは、私に自信を与えてくれました。希望を与えてくれました。

声を大にして言いたいのですが、統合失調症は、誰もがかかり得る病気で、けっして特別な病気ではないのです。約100人に1人がかかると言われており、その患者数は、アルツハイマー患者数よりも多いのです。

周囲のサポートがあれば、統合失調でも働けるし、幸せに生きられるのです。統合失調症だからこそ、心が壊れた経験をしたからこそ、人に優しくなれて、幸せに生きられるのです。

その第一歩が、病気であることを自己開示することだと思います。そして一歩踏み出す。それは勇気のいることかもしれません。でもその勇気が周囲の人を変えて社会を変えていくことに繋がるのではないでしょうか?

違いを認め合える、優しい社会が実現するように、これからも私は発信し続けていきます。

最後まで読んで下さって、ありがとうございました。

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