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働ける喜び、聴ける喜び(統合失調症の私のNPO法人設立奮闘記Vol72)

「精神科医が教える 聴く技術」 高橋和巳さん著

「自己満足ではない『徹底的に聞く』技術 赤羽雄二さん著


仕事が忙しかった

今日は仕事の日でした。昨日のカードリーディングのイベントが大成功して、バッチリ充電できた私。心の声を聞く(統合失調症の私のNPO法人設立奮闘記Vol71 )|暮島葉月 (note.com)
今朝もウォーキングをして、Clubhouseのルームに入って、フランス語を勉強してという朝のルーティーンもこなして、張りきって仕事に行ってきました。

でも、今日はめちゃめちゃ忙しかった!
利用者さんがいつもより多いのに職員さんが少なくて、とにかくめちゃめちゃ忙しかったのです。

私は介護施設で、介護補助の仕事をしています。オープン就労です。この職場で働き始めて、3年になります。おもにお風呂上がりの利用者さんの髪を乾かしたり、身支度を整えたりする整容の仕事をしています。

人手が足りなくて、めちゃめちゃ忙しかったけれど、今日も利用者さんとコミュニケーションをとることに留意して働きました。

最近、言葉がけというか、会話のきっかけになるように心を配っているのは、利用者さんのお洋服を褒めること。女性の利用者さんは、これすごく喜んでくださいます。

今日は、ある利用者さんが、
「見て、服の色と靴の色を合わしてきてん。あなたに見てもらいたくて」
とニコニコ笑って言って下さいました。
「素敵ですね。○○さん、やっぱりオシャレやわ。それが若さの秘訣ですね」と言ったら、すごく嬉しそうに笑って、抱きついてきて下さいました。
私も嬉しくなりました。同じ働くなら、楽しく働かなきゃ。

でも今日はマジで忙しかった。あっと言う間に時間が過ぎました。

私が仲良くしている運転手さんが、よく私の働きぶりに冗談で点数をつけるのです。

「暮島さん、お茶こぼした。30点減点や。今日は70点」といった具合に(笑)
でも今日は、
「よう頑張ったな。今日は150点や」
と言って下さいました。本当に頑張りました。

大変だけど、私は、この仕事が、そしてこの職場が大好きです。

仕事を終えたときはいつも、
「今日も無事に働けた。幸せだな」と思います。働ける喜びを感じています。


笑顔が見たい

仕事を終えて、家でお昼ご飯を食べてからは、予約していた本を取りに、図書館に行ってきました。自転車で行ってきました。

図書館に行く途中で、100均に寄って買い物をしました。

11月に、今私が大好きな人と、彼女の小学5年生の息子さんが、私の家に泊まりに来てくれるのです。その時に、晴れていたら、鴨川でピクニックをしようと言っているのです。彼女の息子さんと、鴨川で遊ぶものを何か買おうと思って、100均に行ってきました。息子さんとも仲良くなりたいのです。

「小学5年生の男の子って、何を喜ぶかな?」
と考えながら買い物。バドミントンとボールとシャボン玉を買いました。バドミントン、なんか盛り上がりそう!そんな盛り上がっている息子さんと私を優しく見つめる彼女の笑顔が浮かびました。

そうなのです。私は彼女の笑顔が見たいのです。
彼女の笑顔は、本当に素敵だから。
いっぱい彼女に笑って欲しいのです。

こんな風に穏やかに一人の女性を好きになるのは初めてです。たぶん彼女も私に心を寄せてくれています。すごく幸せです。

ゼロ秒思考のメモ書きの考案者で、アクティブリスニングの提唱者の赤羽雄二さんは、
「アクティブリスニングを徹底してくださいね。彼女が8割、暮島さんが2割話すぐらいを目指してくださいね」
というアドバイスを下さいました。彼女が8割、私が2割。おしゃべりな私にはとても難しい課題です。

でも、それで彼女との仲がさらに深まって、近くなるなら頑張ります。そう、彼女の笑顔がもっともっと見たいから。

アクティブリスニングについて知りたい方は、赤羽さんの「自己満足ではない『徹底的に聞く』技術」をお読みください。とてもいい本です。


長男の話をしっかり聴きたい

いま高橋和巳さんの、「精神科医が教える 聴く技術」という本を読んでいます。(赤羽さんは『聞く』という言葉を使っておられますが、このブログでは『聴く』という言葉を使います)。

この本を手に取ったのも彼女のため。彼女の話をもっとしっかり聴けるようになりたいからです。

そして9日から5泊も私のところに泊まりに来てくれる長男の話をしっかりと聴きたいと思ったからです。

彼女にも長男にも、伝えたいことが溢れてきて、ついついしゃべりすぎてしまう私。特に長男には、過去に彼の話を聞けなかったためにできた信頼負債があります。

来春から僧侶になるための修行の道に入る長男。こんな風にゆっくりと共に時間を過ごせるのは、最初で最後になるかもしれません。そんな彼の話を「しっかりと受けとめたい」と切実に思っているのです。

私が発病して入院したり、元夫と離婚したりと、彼にも次男にもずいぶん辛く淋しい思いをさせてしまいました。

京都のお寺で修行している次男とは、ちょくちょく会えていて、色々な話をしているのですが、長男に会うのは4年ぶり。楽しい時間を過ごして、彼が、
「おかん、やっぱりいいわ~」
と思ってくれたら最高です。そのためにしっかりと「聴く」を意識したいです。


世界を代表して賛成する

高橋和巳さんはこう書いておられます。

「悩みを話して、悩んでいる自分に賛成してもらえると、話し手は自分を責める気持ちが小さくなります。『こんな自分でもいいのだ』と思えるからです。人に話すと楽になる一番の理由です」。

認められたくない人なんていないですよね?程度の差はあるけれど、誰もが承認欲求を持っています。

そして勇気を出して、悩みごとを相談したときに、
「それは間違っているよ」
と否定されたり、
「自分ならこうするよ」
とアドバイスされたりしたら、もやもやが残りますよね?

高橋さんは、カウンセラーを育てる教育もされてきたそうです。カウンセラーについてこう書いておられます。
「カウンセラーは、クライアントにとっていつもこの『たった一人』の聴き手です。世界を代表する聴き手なのです。責任重大ですね」。

カウンセラーに限らず、悩みを話してくれる人にとって、その相談を受ける人は、やはり世界を代表する聴き手なのだと思いました。赤羽さんがおっしゃるように、「真剣に、徹底的に聴く」ことが大切なのだと思います。

そして、自分を信頼して話してくれるというのは、とてもありがたいことだし、嬉しいことだと思います。聴ける喜びってあると思うのです。

過去の辛かった時のことを色々と話してくれる彼女を、私は愛おしいと思います。彼女の話を聴けるということに喜びを感じています。

久しぶりに会える長男が、どんなことを私に話してくれるのだろう?と考えたらワクワクします。

「聴ける人」になることを目指して、今夜もKyoko Iwataさんが開いておられるClubhouseのアクティブリスニングのルームで学びます。

働ける喜び
聴ける喜び
これからも大切にしていきたいです。

最後まで読んで下さって、ありがとうございました。


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