「しあわせのサチコさん」っておまじない知ってる？【映画『コープスパーティー』の感想を書き綴る】
2015年に生駒里奈さん主演で公開されたPG12ホラー映画。
人気ホラーゲームの実写映画化、第一作目です。
5年以上前に、iOS版『コープスパーティー ブラッドカバー リピーティッドフィアー』とPSP版『コープスパーティー Book of Shadows』のゲームプレイ済の上での感想文です。
◎映画のあらすじ
高校生活最後の文化祭も終わり、どこか寂しげな雰囲気の中、直美（生駒里奈）は、幼なじみの哲志（池岡亮介）やクラスメイトたちとクラスで文化祭の片付けをしていると、怪談好きの委員長あゆみ（前田希美）の提案で”ここにいるみんながずっと友達でいられる”と言われているおまじない『幸せのサチコさん』をすることに……
しかし、そのおまじないの正体は過去の陰惨な殺人事件により廃校になった、閉鎖された異空間『天神小学校』へいざなう呪いの儀式であった。果たして呪われた校舎で閉じ込められた直美たちを待ち受ける運命とは……
※グロい描写が多々あるので、苦手な方はご注意ください。
自分の防備録を兼ねて、あらすじと感想ごっちゃで綴っていきます。
ネタバレしてます。
◎幸せのサチコさん
このおまじない、人型の紙をみんなで引っ張って千切るって……嫌な感じだよね。
まあ、幸せのおまじないじゃなくて異空間に連れてかれる呪いの儀式だからね。仕方ないね。
◎天神小学校で目覚める
教室の床が抜けて、みんなで真っ逆さま。
気がつくと異空間の天神小学校に到着。
このへんはゲームの描写に忠実でしたね。
ゲームと違うのは、みんなバラバラの空間には飛ばされず、全員揃ってるところ。
教室には『天神小学校』の文字があり、ここがおかしな世界だということに気づく。（如月学園が建つ前に、小学校は取り壊されてるはずなので、この建物が残ってるのがおかしいのだ）
電話もテレビも繋がってない、外への窓やドアも開かない閉鎖された空間。
霊能力者・鬼碑忌 コウが残した、天神小学校の曰く（殺害された児童の怨念など）についての資料が残されていたので、これでだいたいの現状把握ができたのかな？
物音を調べに行った結衣先生が大男ヨシカズに頭をパックリかち割られてしまい、教室はパニック。
みんな散り散りに逃亡。
ここから、ゲームスタート時に近い状況が始まるわけね……
あと、この逃亡中に初めて校内の死体に気付いて恐怖する直美。
ようやくコープスパーティーらしくなってきましたね～
◎それぞれのパート
☆直美&世以子
死体に動転して足を痛めてしまった直美。
保健室で治療をして休むことに。
直美の生徒手帳がないと気づき、探しに出る世以子。
世以子は親友である直美のことを恋愛的にも好きなんだけど、それを隠しながら直美に献身的なところがいじらしい。
手帳に直美と哲志のツーショ写真が入ってるから、直美にとって大事だろうと思って探してあげてるんだよね？
報われない恋だけど、相手を思いやってる良い子……
☆哲志&由香
妹である由香を見つけて一安心した哲志。
由香はこんな時だけれどトイレに行きたいと言い出し、哲志は外で待つことに。
しばらくすると由香の悲鳴が聞こえ、慌てて飛び込むも由香の姿は消えていた。
そして、哲志は小学生男児の幽霊を初めて目撃するのだった。
う〜ん、由香といえばゲームでもオシッコがついて回るキャラなのでトイレはどうしても入れたかった要素なんだろな（笑）
☆岸沼&あゆみ
児童殺人事件の犯人はヨシカズという男(結衣先生を殺した男ね）らしく、児童の舌を切り取っていたと新聞記事から読み取る、あゆみ。
そして元の世界に帰れる『逆打ち方』の記述に辿り着くが、肝心の具体的な方法が破り取られていた……
あゆみは、おまじないを持ってきた責任を感じ、一人で探索しようとする。
しかし、岸沼はあゆみ（のことが好きなので、守るため）に一緒について行くことに決める。
あと、ここであゆみは直美の生徒手帳が落ちてるのを見つけ、自分のポケットにしまう。
これ、後に重要なポイントです！
◎幽霊どんどん出てくる
☆直美&世以子
ひとり保健室で目覚める直美。
転んで見つけた箱の中からブローチを入手。（キーアイテム！）
物音がしたから世以子かと思って声をかけるが、背後に幽霊が……！
パニックになって廊下へ逃げ、泣き言を言う。
そこへ、何も知らない世以子が戻ってくる。
幽霊の影響なのか、直美は親友である世以子に心無い暴言を吐きまくる。
好きな人に酷いことを言われ、さすがに耐えられなくなった世以子は走ってどこかへ行ってしまう。
そして直美に「死ね死ね」コールをする幽霊の声。気を失う直美。
ここでの仲違いが悲劇を生むんだよな……世以子かわいそう🥲
次に目覚めるとトイレにいた直美。
個室のドアを開けると、首を吊って死んでいる世以子がいた……！
あまりのショックで腰が抜け、嘔吐する直美。
何が起こったのか……！？
☆あゆみ&岸沼
教室の中から話し声が聞こえる……と思ったら、そこには幽霊と仲良く会話をしている鈴本の姿があった。
危険な状況だと、ふたりは鈴本を幽霊から離そうとするも、幽霊に対して同情的な鈴本は動こうとしない。呑気である。
業を煮やした岸沼が無理やり割って入ると、大人しかった幽霊たちが凶暴化！
鈴本の足を持って、すごい力で引きずると、廊下の壁に叩きつけた。
幽霊のありえない力により、鈴本は原型を留めないくらい壁にぶち撒けられてしまうのであった……
スプラッターな惨状に悲鳴をあげる、あゆみを連れて岸沼は逃げる。
このシーンは、コープスパーティーで一番印象に残ってる……
ゲームのドット絵でも凄惨だったけど、実写もグロいですね……
もうちょっと穏便に連れ出せば鈴本は助かったのでは？😓
いや、でも他の方法できっと死んでるな……この作品に救いはない。
☆哲志&直美
世以子の死で放心状態の直美を発見。
足を痛めてる直美をおぶってあげる哲志。優しい。
☆森繁
すごい久しぶりに出てきた。
この非常事態で精神が蝕まれてきたのか、他人の不幸（死体）を見ることで自我を保っている様子。
その中でも一際目を引く、壁にぶち撒けられた無惨な死体。
スマホ撮影してガン見して喜んでる……
と、圏外で通話なんかできるはずないのに鈴本から着信がある。
大好きな女の子からの連絡に、慌てて出る森繁。
すると「繁にぃ……私の■■見ないで」と聞き取りづらい声が聞こえる。
よーく聞くと……
「私の 内臓 見ないで」
鈴本の特徴的な髪ゴムを壁に見つけ、この死体が誰なのか察してしまった森繁。
発狂である。
ゲームでは死体の写真集めてハァハァしてるイメージの森繁。
ここ、人の不幸で悦に入ってたところに、好きな子の死体だって知らされる落差がエグい。
目の前の死体から電話かかってきてるのもゾッとするよ〜
◎探して探して
☆あゆみ&岸沼
手がかりを探していると、ビデオテープを発見！
しかしここでは再生できない。
テレビがあった部屋に向かおうとすると、急に冷蔵庫の扉が開く。何故……？
中には切り取られた子供の舌が入ってる瓶詰があった……！
あゆみは幽霊が探していたものはこれではないかと考え、持っていくことにした。
しかし、そこへヨシカズが近づく音が！息を潜め、なんとか物陰でやりすごすことに成功する。
☆由香
兄とはぐれ、さまよう由香は様子のおかしい森繁と出会い、身の危険を感じ、逃げ出す。
理科室に隠れるも、見つかるのは時間の問題……というところで、森繁はヨシカズにかち割られる。
めちゃグロぉ……
そして由香は見知らぬ少女に連れられ無事、逃げ出せたのだが……
その子、ボスのサチコさんですから〜😨
☆哲志&直美&あゆみ&岸沼
生き残ってる高校生組は全員合流することができた。
あゆみの岸沼と哲志への態度の差よ……😅
ここで鈴本が殺されたことを共有した模様。
女子を岸沼に託し、ひとりで由香を探しに行こうとする哲志。
しかし、直美は怪我をおしてでもついて行こうとする。
哲志と直美の絆を見せつけられて気分は良くない、あゆみ。
ここ、四角関係なんだよね〜
世以子入れたら五角……
なんやかや、例のビデオをみんなで見ることになる。
そこに映っていたのは、鬼碑忌たち3人グループの記録映像だった。
儀式によって、本当に異空間に来てしまい高揚する鬼碑忌と、不安がる助手の姿がある。
助手はヨシカズを見つけて警戒心なく話しかけるが、あえなく惨殺。
鬼碑忌とカメラマンは慌てて逃げる。
場面切り替わり、鬼碑忌がカメラに語りかける。
カメラマンも殺され、一人になってしまったこと。
一人では逆打ちができないこと。
そして、このビデオを観た者に、子供たちの霊を供養して呪いを解いてほしいと言い残し、ヨシカズに連れられていくところでビデオは終わる。
有名な霊能力者ですら殺されてしまった事実に愕然とするも、哲志はビデオを観て、あることに気づく。
逆打ちの方法が書かれた、破られたページを鬼碑忌がこの部屋に落としているはずだと。
そして見つけたメモには
『帰る人数+サチコを合わせた数の呪文を唱えて千切った紙片を合わせる』
『必ず自分たちが使った紙片を使う』ということが書かれていた。
子供たちの霊を供養して、逆打ちをして必ずみんなで帰ると決意する哲志。
その後ろでは、直美が生徒手帳に挟んだはずの紙片を探して、モゾモゾしている。
そして、手帳ごと紙片を無くしてしまったと焦り、みんなであたりを探し始める。
直美の生徒手帳は、あゆみが拾っていたので、それを伝えようとした矢先に、直美と哲志のやりとりが目に入る。
まあ、こんな状況ですけどイイ雰囲気。
あゆみは、直美への嫉妬心で魔が差し、そのへんの紙切れを『拾っておいた鈴本の紙片だ』と言って渡す。
使える紙片が見つかって安堵する直美。
しかし、哲志は鈴本の紙片は丸かったと記憶していたので、渡したそれが違うものだと気づく。
哲志をめぐる嫉妬で、直美が帰れないように画策するの、ドロドロしてていいですよねぇ。
これが後々の地獄に繋がるんだよ〜
◎子供霊を供養します
まずは子供たちの霊を供養しなければ、逆打ちは行えない。
どうするか……となって、あゆみが取り出したのは回収していた、舌の瓶詰。
これを遺体発見現場に供えれば、鎮まってくれるはずだと。
哲志と直美は、由香と森繁を探してから落ち合うことになり、あゆみと岸沼は先に音楽室で供養をする、ということで話はまとまった。
嫉妬であゆみの目つきがヤバい。
音楽室にあった遺体は二人分。
被害児童はもう一人いたはずだと狼狽していると、鈴本を殺した二人の霊が現れる。
説得をしようにも、話を聞いてくれず襲いかかってくる霊たち。
あゆみが舌の入った瓶を壁に叩きつけて割ると、子供霊をはそちらへ引き寄せられていく。
やっぱり探していたものは舌だったのね。
そんでもって、ずいぶん乱暴な供養だったな……😅
様子が変わり、話ができそうな子供霊に、何があったのか教えてもらうことに。
あゆみは気を失い、子供霊が殺されたときの記憶を追体験することになったのだ。
✣✣✣
同じように連れてこられた男児が悲鳴を上げながら舌を切り取られた様子。
頭をかかえ、怯えてるヨシカズらしき男。
そして「お母さんが寂しがってるから死んで」と刃物を振りかざすサチコの姿……！
✣✣✣
ここで、あゆみは児童殺人事件の真犯人がサチコだと気づく。
音楽室は安全地帯となったようだが、あゆみは哲志にサチコのことを伝えようと、危険を承知で飛び出す。
あゆみが哲志の側にいたいと思っても、その場所にはすでに直美がいる……
岸沼の言葉によって、そのことを再確認させられた、あゆみ。
直美を邪魔に思い、直美の紙片をマッチで燃やしてしまう。
「これであの子は帰れない」
仄暗い笑み浮かべてる〜😨
冒頭に出てきたマッチが、ここで再び使われましたね！
☆由香
ヨシカズから逃してくれた、サチコの霊。
由香に対しては一見、優しそうに振る舞っているが……
やはり本性は残忍なものだった。
気がつくと、由香は机の上で大の字に寝ていて、腕と脚を拘束されていた。
そして豹変したサチコに、兄の傘で腹を突き刺され、舌も切り取られてしまう。
哲志を探していた、あゆみによって発見されるが……もう虫の息である。
◎大詰め
☆あゆみ
慌てて理科室のサチコから逃げた先に今度はヨシカズが現れて、絶体絶命のピンチ！
そこへ、岸沼が現れてヨシカズに立ち塞がるが……
ヨシカズに全身を締め上げられて、骨や組織が大ダメージを受け瀕死の状態に。しかし最期の力を振り絞って、ヨシカズを倒し、自らも力尽きるのだった……
なんだかんだ言いつつも、いつもあゆみを助けてくれる良い男だったな岸沼。
献身とは裏腹に全く報われてなかったけど😭
☆直美
哲志は、血にまみれた自分の傘をさして「お兄ちゃん」とふざけるサチコに、由香の身の危険を察知したのか逆上。
直美を置いて、追いかけて行ってしまう。
追いかけるも、はぐれてしまった直美は視聴覚室にたどり着き、そこで鬼碑忌が残した監視カメラを見るテレビを発見する。
何気なく見ていくと、世以子の首吊り死体が映る。
思わず顔を背ける直美だが、思い直してビデオを巻き戻す。
納得のいってない、親友の死に際を見届けなくてはと考えたのかな？
そこで見たのは衝撃の事実。
首に縄をかけられ動けない様子で、助けを求める世以子の声。
困惑しながら命乞いをする相手は、無慈悲にも世以子の首を吊る。
その後、個室から出てきた人物はなんと、直美自身だった……！
自分が知らない間に、世以子を手にかけていたことにショックを隠せない。
どうやら、サチコに操られて世以子を殺してしまったようだ。
混乱する直美のスマホが震え、世以子からのメールが大量に届いていることに気づく。
さっきの映像を見てからだから、怯える直美。
しかし、メールを開いてみると世以子からの『仲直りしよう』メールだった。
自分を殺した直美を責めず、直美のことが大好きだよ、と伝えてくる世以子。
マジ聖母。
「大好きだよ直美。大好きだよ直美。大好きだよ直美。大好きだよ直美。（エンドレス）」は正直ちょっとゾクっとしたけど😅
生きてるときに面と向かって「大好き」と伝えられなかった世以子が死んでから心置きなく好意を伝えるとは……泣けてくる🥲
好きなシーンです。
頭を撫でても気付いてもらえないけど、ずっと見守ってたんだろこれ。
哲志がサチコに今にも殺されそうになってるカメラ映像が映され、直美は助けに行く覚悟を決める。
「世以子、守って」
◎サチコを成仏させる！
☆あゆみ
瀕死の由香を保健室で休ませ、哲志に会うまでがんばって、と励ます。
何気なく保健室の机を見ると、サチコと母親ヨシヱの仲良さげな写真が飾られている。
そして、ノートに何か書かれていることに気づく。
それはヨシヱからの、メッセージ。
成仏できずに保健室に留まっているヨシヱが寂しくないようにと、サチコは人を殺して霊を送り込んできたこと。
地下室にサチコの遺体があることを伝えていた。
☆直美&哲志
サチコに弄ばれながら、殺されそうな哲志。
そこへ、直美が割って入る。
二人して絶体絶命か、と思いきや何かがサチコの一撃を弾いた。
直美が胸ポケットから取り出したのは保健室で見つけたペンダント。
ペンダントトップを開くと過去の映像が流れ込む。
✣✣✣
校長に関係を迫られる保険医ヨシヱ。
逃げるうちに階段から転落して虫の息となる。
その現場に居合わせてしまったサチコは口封じのために校長に殺されてしまう。
ヨシヱは事故による転落死として処理され、サチコは証拠隠滅として地下室へ隠された。
✣✣✣
ヨシヱ共々、殺された恨みが原因だったと悟る直美。
サチコを供養しないと帰れない！
地下室への扉を見つけ、サチコの遺体を探す二人。
地下室で、哲志は急に「サチコ人形の切れ端ちゃんと持ってるか？」と言い出す。
無くさないように哲志が持っていてあげるからと、渡すように言う。
多少面食らいながらも、素直に渡す直美。
ここ、重要なフラグです……
◎サチコの遺体発見
盛り上がりがある不自然な布を発見。
哲志が思い切ってどかすと、ハサミが突き刺さったサチコの遺体があった。
遺体、ミイラっぽくもなってなくて比較的キレイだな……
サチコを口封じで殺したものの、幽霊の声に悩まされるようになった校長。
「母さん、母さん」と呟き続ける声に耐えられなくなり、校長は死んだサチコの舌を切り取る。
子供たちの舌が切り取られたのは、これを模してるのか？
やっぱ元凶は校長だな……
そこへ、あゆみが由香を背負って合流。由香に駆け寄る哲志。
やっと会えたね。
こんな姿だけど……
直美が、サチコに刺さってるハサミを抜き取ろうとすると、急に遺体が起き上がる！
そして哲志に襲いかかった。
手近にあったレンガで反撃し、今までの恨みをぶつけて何度も殴打していると、直美が切羽詰まった声でストップをかける。
サチコだと思って殴っていた相手が、妹の由香にすり替わっていた……！
自分の手で、大事な妹を手にかけてしまった哲志。泣き崩れる。
サチコは本当、人が絶望することを的確に狙ってくるなぁ。
サチコを止めようと立ち向かう直美。
一瞬、刺されたか……！？と思いきや間一髪ハサミを握って耐えている。
包丁じゃなくて良かったな。
◎サチコ成仏
そのまま「こんなことしても、お母さんは喜ばない！」とひと昔前の立てこもり犯と警察のやりとりみたいなのが始まる。
あゆみもヨシヱのメッセージノートを読み上げ援護射撃。
母子写真が入ったペンダントを見せて、優しい気持ちを取り戻させようとする直美。
するとヨシヱの霊が現れ、サチコを抱きかかえる。
サチコの供養は成功し、異空間が崩れ去ろうとしている。
帰ろうと立ち上がるも、未だ放心状態の哲志。
直美の愛のビンタで目を覚まし、由香をそっと横たえると名残惜しそうに走り出す。
途中でコケてしまった直美を助けに戻る哲志。
こんな時でも気にかけてあげるなんて優しいやつ……
そして、このあと逆打ちで必要になる紙片を直美に返す。
最初に飛ばされた教室にたどり着き、やっと元の世界に戻れると嬉しさが隠せない直美。
「私たち、本当に帰れるんだね！」の言葉に目をそらし微笑むに留める、あゆみ。
そして、何かを覚悟して浮かない顔の哲志。
呪文を唱えて、哲志と直美の甘酸っぱい回想シーンを挟み、キレイな青空。
閉鎖空間の真っ暗い空ではなく、元の世界の青空。
戻れたと、喜びをあらわに哲志に呼びかける直美だが、何かおかしい……
「どうして……？」と絶望した顔のあゆみ。
直美とあゆみの間に、いるはずの哲志の姿はなく千切れた両腕だけが残されていた……BADEND……
これ、哲志は自分の紙片を直美に渡していたからなんですね。
直美が助かるために。
哲志は、あゆみが用意した”自分たちが使ったものではない紙片”で逆打ちを行ったため戻ってこれなかった。
どさくさ紛れに恋敵を葬れたと思っていたのに、あゆみはまさかの恋焦がれる相手を死なせてしまった。絶望。
ゲームでもこのエンドあるけど、人間の弱さ・醜さと強さ・美しさが入り混じってて、語彙力失って「あーーーーっ」てなる。好きです。
◎総括
いや〜、よくこれ一時間半にまとめたなぁ。というのがまず思うこと。
ややチープさが出るのは、予算とかの関係で、ある程度仕方ないだろうと目を瞑って頂いて。
それを抜きにしても、あの分岐が膨大なゲームシナリオから大事なところを抜き取って実写に落とし込んだのは凄いと思います。
話の本筋に必要なエピソード、キャラの印象的なエピソード、これらを整合性取れるようにアレンジ。
大変だったろうなぁ……
この記事、二作目を観てから書き起こしてるんですが。
比べてみると、一作目は原作ゲームの雰囲気をだいぶ忠実に再現してる感じ。
死体やオバケだらけの異空間を恐る恐る進む、じっとりした空気感がありました。
ゆっくりに感じてしまうことも（笑）
二作目は、もうゲームでいう2周目なんで、ストーリーをこなすためにやや駆け足気味。
死体を怖がってた初々しさはもう無い！
殺人鬼に追われるという、純粋な命の危機の恐怖が強かったな〜
二作品ともグロいですけど、一作目のほうが血のブシャー感が強かったかも？
同じキャラクターで同じ舞台なのに、雰囲気が変化していて、私はどちらも楽しめました。
ゲームに興味のある方はこちらからどうぞ↓
コープスパーティー Official Site
あと『コープスパーティー ブラッドカバー リピーティッドフィアー』のゲーム公式サイトの仕掛けがメチャ怖なので、怖いの好きな人にオススメします。
でもグロいです🤗
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