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4/3 俳優日記:映画『茶飲友達』を観た!

私には昔から恩人で出会うと何かが変わるという魔女先輩(仮)がいる。
昨日「桜の園」で久々にお会いして、流れで朝から下北沢で「茶飲友達」という映画を観る約束をした。10時に映画館に集合して鑑賞した。

結論から書くと、
めちゃめちゃ刺さった。ただその一言では言えない。
今見なきゃいけなかった、悔しい種類の面白さだった。

寂しさに年齢は関係ない。社会からはみ出た人間たちの話。
グレるはみ出し者ではなく、優しく生きたいのに外れてしまう人間たち。若者も高齢者も関わりと救済を求めていて。外山監督の台詞の端々に傷ついたり、赦されたりした。
母親への愛が欠落していたから「ファミリー」を誰よりも願った主人公、佐々木マオ。「ティー・フレンド」の会社の若い従業員たち。働く高齢者売春婦たち。このグレーゾーンの社会は本当に淘汰されなければいけないのか。胸が苦しくなった。正しい事が全てじゃないというマオも自分の正しさを人に押し付けたり。高齢者との交わりによって夢を再起させる従業員に泣いた。群像劇として目を離せない2時間だった。

作中の「ルールですから」この言葉が私も怖い。
人の情や、上手く生きれない奴も存在するんだ。私はファミリーに入りたかったけれど、そのファミリー内での人間関係がどうにも下手だ。すぐにはみ出てしまう。私も劇団というファミリーを作ってきた。その中で、今の時代は「正しさ」「正義っぽさ」がとても大切で。「どんなやつだってぶっ殺してやる!」というギラつきは胸の奥に秘めなければいけない。そんな窮屈さを感じる人にはとても刺さる話だと思う。

上映後。魔女先輩に感想をぶちまけた。彼女はいつも正しい。くすぶっている点をちゃんとぶち抜いてくれる。「落ち着くなよ。もっとギラギラしていきなよ。そういうの向いてないんだから」
好きなこと、面白いと思う芸(舞台)をこれまで打ってきたけど。
それだけではどこにもいけない。人が輪を広げてくれることを恐れるな。今からでもいいから。過去に関わった人を頼ってみればいい。もっとギラギラしていけ。

欲しかった言葉でもあり、向き合わないといけない壁である。
「あの時もっと、素直に人にと頼れたら」はいつだってある。
今から変えれることをしていくしかないんだ。

スクリーンに映る「俳優」はみんな化け物に見えてきた。
まったく想像できないんだ。私がカメラに取られている姿が。
ひと様の舞台、映画、映像から離れた。下手を自覚している。
ならば足掻くしかない。

ここに文章を置くことを続けて30日が経った。笑えるほどに反応なんてない。それでも心を捉えて描くこと。溜めていくしかないんです。

面白い映画はいつも心がぐちゃぐちゃになって、文もぐちゃぐちゃになる。
もう格好つけずに書こうよ。

あーーー面白かった!めちゃめちゃ面白かった! 
だから私もまた映画に出演するんだ!

この後出演者に会いに行きます。

前田隆成  

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今日の写真もとってもいいので!


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