『植物を枯らした』と自分を責める気持ちを手放すヒント
こんにちは。ガーデンプランナーのhacoです。十数年庭の仕事をしていると、始めた当初の頃からのお客様とのお付き合いも十数年になります。
現在、月々のメンテナンスに伺っているお庭は、鹿児島へUターンしてすぐからのお客様なので、10年近く通っていることになります。
(※今回ご紹介する写真は、そのお庭を数年前にプロの方に撮影していただいたものです。無断転載はご遠慮ください。)
庭造りはトライアンドエラー
10年近く通っているお庭は、最初お伺いしたときには、お庭自体はもうすでに出来上がった状態でした。その様々な場所に植わった植物を整理しつつ、定期的なメンテナンスにお伺いして今に至ります。
お客様はお花の好きな方で、私が行かない間にも様々な植木や花苗を買ってこられては、お庭のあちらこちらに植えていらっしゃいます。ホームセンターで購入されるお花は、花がついているので植えた当初はとてもきれいですが、1週間ほどすると種類によっては花つきが悪くなったり、季節によっては腐ってきたり、いろんなことが起こります。
そうやってお客様が様々な種類のお花を植える中で、とても元気に越冬・越暑したりするものもあります。また、2年くらいは問題なく育っていた多年草が、3年目には顔を出さなくなってしまったりもしました。
そうやって、やってみないとわからないもんだ。と思うほど、それはそれはたくさんの植物を植えたと思います。
枯れたのではなく淘汰されたのだ
様々なお花を植えては、上手く育たずに枯れてしまったお花を見るたびに、どうしたんだろう?何が原因なんだろう?とお客様からも尋ねられるし、私も気になるしで、原因を探ろうとしていました。
病気かな?害虫かな?日当たりかな?土かな?お水かな???原因を一つ一つ探るのはとてつもなく大変な作業です。
しかし5年ほど通った頃にふと思うのです。
『これは、自然界の普通の出来事なんだ。』と。
人為淘汰という言葉は、育種における品種改良で使われる言葉です。人の手を介さないのが自然淘汰と考えてよいと思います。
そう、様々なお花をお庭に植えてみて、うまくいったりうまくいかなかったりすることは、植付の正しい手順を踏んだのであれば、あとはその植物がその環境に適応した場合には残るでしょうし、そうでない場合には枯れてしまったんだと考えることができます。
『ただただ、環境に合わなかったのね。』
枯れた植物をみて、原因を無理無理探すことを辞めて、ただの淘汰だと思うことでとても楽になりました。
植物を枯らしてしまう人?
私は『植物を育てられないんです。すぐ枯らしちゃうんです。』という方にお会いすることがままありますが、そんな人はそうそう居ないんじゃないかなあと思っています。
もちろん、とても育て方が難しい植物もありますが、基本的なところをおさえれば、そんなに手もかけずとも元気ですくすく育ってくれたりする植物もたくさんあります。
基本的なことをしていないのに、何度も失敗をしている方が『植物を枯らしてしまう。』と仰る場合には、一先ず、ポイントごとに自分が植物にできることをやってみることからスタートしましょう。
何度も繰り返し枯らしてしまうたびに、『可哀そうなことをした。』『申し訳ないことをした。』そこから『もう植物を身近に置くのを辞めよう。』となってしまうもは、もったいないですよ!!
植物を枯らすと責める気持ちを手放して
お花を活けたり、育てたりするということは、失敗がつきものです。いや、失敗というよりも、生きているということは、いつか枯れるということなのです。そんなに、罪なことではないと思いますよ。
植物を育ててみたいな。けれども『枯らしちゃうものね。』とそう思わずに、身近に植物を置いて欲しいな。と思います。そのサポートとして時々、ワンポイントアドバイス的な記事が書ければと思います(笑)そもそもね、もう十数年もやっていたらね、多分私、誰よりも失敗していると思います!!自慢じゃないのだけれど。。。
さてさて、小春日和の良いお天気の鹿児島です。
朝からもう何だかちょっとなあ…って思うことがありましたが気を取り直して頑張りましょう!!
皆様も、良い一日を。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。
今回は、『暮らしの思い込み』を手放してみた話。に続いて、ルームスタイリストの倉田エリさんの企画「手放してみて良かったこと」に参加しました。ご興味のある方は、こちらの記事も読んでみてください。
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