見出し画像

《園庭整備》私たちは誰のために造るのか

こんにちは。ガーデンプランナーのhacoです。
先日から続いていた、園庭の築山造りが今日で一旦完了いたしました。今日はとても暑くて、厳しい環境での作業でしたが、職人さんが頑張ってくれました。

園庭づくりに関わって3年

園庭のお仕事に携わることになったのは、コロナが流行するほんの少し前のことでした。
以前お仕事をさせていただいた方からのご紹介で「園庭」を森のようにしたいと思っていらっしゃる園があるんだけれど、興味ないですか?というお話からでした。

ガーデンプランナーとして、こども園や幼稚園などの園の園庭を造るお仕事ができる機会はそれまでなかったので、一つ一つが新しい発見の連続でした。

そうやって、この3年の間にできたご縁で、様々な園にお伺いして様子を見せていただきました。
一緒に給食を食べたり、子供たちと遊んだり、先生方とお話しながら、単純に「園庭でのお困りごとを解決する」というだけではない私にできることをそれぞれの園で見つけて行けたらな。と思います。

それからそれから、子供たちの大好きな働く車を実際に動くところを見せてあげたいし、樹を植える時にはそれぞれの樹と仲良くしてほしいな。と思うのです。


園庭造りは時間がかかる

今日のタイトル「私たちは誰のために作るのか」と書きましたが、ある意味分かり切ったことだとは思うのです。
しかし、それをなぜ改めて書くのかというのには理由があります。

職人さんにとっては、決められた図面・決められた時間で作業を進めていくことが一番効率が良いですよね。
そうすることは、お客さまにとってもコストメリットもあります。
しかし、私達が携わっている園庭整備のお仕事は綿密なプランや図面はありません。あってもイメージスケッチや簡単な方向性だけ。
あとは、造りながら決めていくのです。

造る時に見えているところ

造る時に見えているのは、もちろん子供たちがどんな動きをするか、どんな遊びができるか。はもちろんですが、もう一つ。
大事な要素として「保育者さんが安心してその遊びを見守れるか」なんです。

子供たちの遊びを見守る保育者の先生方が、「そこは危ないから乗らないでねー!」「そこは登っちゃダメ!!」と声かけをしなくては行けない状態はとてもストレスなんですよね。

その保育者さんの不安を取り除くためには、一回の工事で完成しないのです(笑)

確かにその時で完成した形を見て見たい気持ちはあるのですが、そこを目的とせず、「ここまで造ってみて、子供たちの動きを見て、それから次を考えましょう。」という形で、次回持ち越しになります。

日々進化する園庭

次回持ち越しになって、次にお伺いした時には、そのとき造ったものは形を変えている場合もあります。
それは、保育者の方達が日常の子供たちとのやりとりの中で、危ないと感じたところが取り除かれていたり、子供たちが欲しいとリクエストのあったものが、付け足されていたりもします。

そうやって、日常の中で解決したり発展したりしていくところが、とても大切なんだと感じています。
そのために、コンクリートなどは基本的に使用しないように。そして、先生たちで手を加えられるように、一緒に作業ができるときはそうするように。
それが難しそうな時は、改めてお伝えするようにしています。

まとめー何が伝えたかったのか(笑)

ダラダラと書きましたが、何が伝えたかったのか。と言われると、ちょっとぼんやりしてしまいますが、設計施工をする側からだけの思いだけで、お客さまにとって満足するものは出来ないな。と、園庭整備のお仕事を通じて本当に心から感じました。

さて、今日まで造った園庭は、一旦明日から子供達に解放します!!
私は、午前中にまたその様子を見に行って、先生たちのお話を聞いて、次に活かせたらな。と思います。
どんな反応をするのか。どんな遊びが拡がるのか。楽しみですね。

今日はここまで。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。




#私にとってはたらくとは

よろしければサポートをお願いします!創作活動の資金にしたいと思います!!