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梅雨の花ー紫陽花のお話その①紫陽花はどこで生まれたの?

こんにちは。ガーデンプランナーのhacoです。道沿いに植わっている紫陽花が、いよいよ色づいてきました。今日は紫陽花のお話。
どうせ書き切らないと思って、最初からその①としておきます。

紫陽花とは

紫陽花 アジサイ科 アジサイ属
落葉低木 原種は日本のガクアジサイ

紫陽花の原産国、というか一番最初のスタートは日本のガクアジサイなんですね。
そしてそこから派生してどんどん品種改良が進んできました。
今、市場に出回っている紫陽花の品種は約500種とも言われていますし、毎年「このこ初めてみたわ。」なんて花色の紫陽花も見かけますので、ますます増えていくのではないかな?と思います。

ガクアジサイってこんな花

花びらのように見えるものは、萼(がく)という器官が花びら状に変化したもの。一片の長さは2センチ前後あり、4~5枚単位で生ずる。装飾花と呼ばれるこの器官は昆虫を集める役割を担い、受粉後には反転して枯れる。
庭木図鑑樹木ペティアーアジサイ

一般的な紫陽花(手毬状に咲く紫陽花=ホンアジサイ)に比べて、ガクアジサイの方が花として咲いている期間が長いように感じます。

去年見つけたガクアジサイ。
花と思われる4枚は萼なんですね。
その萼部分が小さな粒々(これが本当に花弁)を囲んでいるのが額縁みたいに見えることが額紫陽花の名前の由来です。

ホンアジサイといえば

ホンアジサイは、一般的によく皆さんが想像される手毬状の紫陽花のことです。
日本の原種のガクアジサイがヨーロッパで品種改良されてできたもので、別名「西洋アジサイ」や「ハイドランジア」とも呼ばれています。

まん丸の紫陽花、可愛いですよね。

「紫陽花」と名付けた人は誰?

「この花を●●と呼びましょう。」と言った人は誰なんだろう。と考えるのはとても楽しい作業ですが、実際のところあまりはっきりしないことが多いです(笑)
そして、紫陽花もはっきりしていませんが、紫陽花の語源として有名なのは「藍色が集まったもの」=「集真藍(あづさあい/あづさい)」から来ていると言われる説ですね。

また、万葉集でも紫陽花は詠まれています。しかしながら二種だけです。「味狭藍」「安治佐為」と表記されているそうです。音としての「あじさい」はずいぶん古くからあったんですね。

万葉集で詠まれている植物の中で、ランキング1位は萩で141種、2位の梅が118種なので、それに比べるととても少ないですよね。今は代表的なこの時期の花なのに、、と思うととても不思議でが、萩を庭に植えよう。という方が現代のお庭っでは少なくなっていることを思えば、植物にもブームがあるのだといえます。

↓2位の梅についてはこちらで書いています。

紫陽花は色が変わる

藍の色が名前の由来になっていることを思うと、昔の人達が目にしていた紫陽花は、一枚目のガクアジサイのようにブルーの色味が多かったということなのでしょうね。

他にも、紫陽花には「七変化」「八仙花」と言われ色が変わることからつけられた名前もあります。そのため、「その家を訪ねてくる人によって顔色を変えるという意味合いがあるから、玄関先にはあまりうえないんだよ。」と、ガーデンプランナーになりたての頃に、先輩に教えていただいたこともあります。

万葉集で詠まれなかった原因の一つとも言われているのが、この辺りにあってあまり人気がなかったのかな。と思いますよね。また、青いお花というのもあまり日本人に好まれなかったようです。

紫陽花の人気は大正時代から

紫陽花が日本で人気になってきたのは、大正時代。ガクアジサイがヨーロッパで品種改良されて、日本へ再度入ってきたタイミングです。

万葉集が詠まれたのは今から1250年ほど前。大正時代(大正元年)は今から110年前。約1000年ほどは紫陽花は今のようにメジャーな植物ではなかったようです。

まとめー紫陽花パトロールが始まります

紫陽花の話を始めると、とても書きたいことが多くて、どう整理して発信しようかと悩んでいるのですが、それはそうと、家の周りでも散歩道でも、通勤途中でもずーっと紫陽花が植えられていています。

日に日に大きく花を広げていく紫陽花、そして徐々に色づいていく紫陽花を見ていると、暑い日差しの日が続いて葉をぐったりとさせているよりも、雨を受けてイキイキとしている紫陽花がやっぱり美しいなあ。と思うのです。

梅雨はあまり好きではないんですでどね。

さて、今日はここまで。また紫陽花については書いてまいります。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。


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