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庭のある暮らしーSDGs|庭で出た剪定枝を活かしたら

こんにちは。ガーデンプランナーのhacoです。SDGsなんてなんだか難しいことをタイトルにしましたが、お庭のお客様とのやりとりから感じたことを書いてみます。

庭とどう向き合っているか

お庭を見ると、その方とがどんなふうにお庭と向き合っているのか、とてもよく分かります。先日お伺いしたお客様のお向かいのお宅は、お婆さんが一人で暮らしておられて、いつ行っても本当に絶えず季節のお花が咲いています。

「こんにちは。」と声を掛ければ「あの、この間までそこのお庭で咲いていた桃色の花は、なんという名前ですか?」と質問してくださいます。
ヘメロカリスが綺麗に咲きましたね。」と声を掛ければ、「名前は知らなかったけれど10年もうちで咲いてくれるのよ。」と教えてくださるのです。
お花、すきなんですね。

剪定枝捨てるものあれば拾うものあり

さて、お客様のお宅へは一緒に施工していただいた職人さんも同行してもらいまして、少しだけ剪定をしてもらいました。

トラックの荷台に積まれている剪定された枝達をみて、「あ、そうだ。」とお客さまが花瓶をトラックの荷台にそっと置かれたんです。
それをみて、「あ、そうよね。」と思って、剪定された枝の中から、使えそうなものをお客様と一緒に見繕って処理をして、その花瓶に活けました。

なかなか素敵でしょう(笑)

枝物・葉物は素材になる

枝物、葉物は、フラワーアレンジメントでも大活躍です。また最近は、その枝物だけを活けるインテリアのスタイルも流行しています。

その枝物、葉物はもちろんお花屋さんで購入されることが大多数だと思うのですが、では、その先、その枝物、葉物は、どこからやってきたでしょう?
一つは、そういった枝物、葉物を畑で育て生産している生産者さんがいらっしゃいます。先日「エルサレムセージ」を送ってくださった方も切花の生産者さんです。もう一つは、山から採ってきて、それを市場へ出荷される方もいらっしゃいます。その場合、「山を守る、育てる」といった認識で採取してくださる方ばかりであることを願っています。

ゴミを素材として活かす

その2つ以外に、造園屋さん、庭師さんがお客様のお宅の剪定をした際に出てくる枝葉も、実はとても素敵なものがありますので、それを活用できたらいいな。と思うのです。

しかし、基本的には、そこで出た剪定枝は概ね廃棄しているのが現状です。
しかも、剪定枝は処分にもちろん費用がかかります

剪定枝を、捨てる以外の方法はないか。」この課題は、造園や植木の生産者さんも夢を持って取り組んで行ってほしいと考えています。その先はSDGsにもつながっていくかもしれません。

↓ガーデンプランナーと名乗ってから、ずーっとこんな感じでお客様へお庭の材料で置き土産を置いていっております(笑)また、近所の造園屋さんから「オリーブの剪定枝がたくさん出るけどいるか?」とか「ユーカリ剪定したからどうぞ。」といただいたりもします。

私にとって、お庭で出る枝葉は素敵な素材の宝庫です。そして、SDGsだからとかではなくて、庭のある暮らしを楽しむ一つの方法として、庭で出た花材はこんな活用方法があるよ。と提案していけたらな。と思っています。


剪定枝、そのものを楽しむ

リサイクルという発想から、一般家庭ごみで出る「生木(剪定枝)」の分別も各地でずいぶん進んできました。しかし、処分場へ剪定枝を持ち込んだ場合には、その剪定枝は粉砕されてチップ状になって見るかげもなくなってしまいます。

そうではなくて、「その枝そのものを楽しめないか。」という発想で、ゴミではなく活かせる材料として循環していけば楽しいよね。と話をしているのは私だけではありません。clubhouseで出会った植物関係の楽しい仲間達。造園屋さん・庭師さん・フローリストさん達がメンバーです。

実際に、私だけではなくお仲間の造園屋さんや庭師さんで剪定で出た枝を、そのまたお仲間のフローリストさんへ宅配便で送って「生け込み」や「アレンジメント」の花材として利用してもらったりしています。

↓3月ミモザの日に、お客様のお宅のミモザの剪定枝を全国のお花屋さんへ送りました。題して「ミモザ祭り2022」(⇦私が勝手につけた。)たくさんのフローリストさんに届いて、そこからまたその先のお客さまに届いて。とても楽しい良い経験になりました。

まとめー問題点課題は山積ですが

送るとなると、梱包時間、資材、輸送コストがかかってきます。
また、本来処分する予定の枝葉を切花として活用していくための「梱包」をするとなると水が切れないか、どの程度の長さがあればお花屋さんは使いやすいのか。などの知識も必要、何よりやっぱりそこに掛かる手間と時間が正直ありますね。

また、受け取るお花屋さんも現場から到着した資材が本当に使い物になるのか、ドキドキして待つことにもなるでしょう。

そこで、ぜひ近隣のお花屋さんと造園屋さんがつながってくれたらいいな。と思うのです。そこで、情報交換をして近隣の現場で出た剪定枝をそのままトラックでお花屋さんに届ける。
発送する場合でも、梱包の方法や水揚げの方法などのアドバイスをいただく。など。互いにメリットが見出せる方法を模索していけたらいいですね。
少しづつでも、お花屋さんの店頭に並ぶ花の中に造園屋さんが携わった花材が並ぶ日が増えてきたらなあ。と思います。

さてさて、今日は「こうなったらいいな。」をそのまま文字にしました。皆さんはどんなふうに感じましたでしょうか。
それでは、今日はここまで。今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。

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