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《お庭の防災学》台風接近その前のお庭の備え

こんにちは。ガーデンプランナーのhacoです。
台風11号が発生しましたが、予想できない進路を辿っています。お庭の防災の観点から今日は注意点を簡単にまとめておきます。

台風接近 お庭の備えどうする!?

あらゆる災害の中でも、台風は予報が数日前にはわかるので比較的備えやすい災害の一つです。
そこで、お庭の植物を守るために「これだけはしておいた方がいいよ。」というところをまとめておきます。

進路予想をよくみながら、どうぞ皆様ご安全に過ごせますよう。そして、大きな被害がなく過ぎ去ってくれることを祈っています。

地植えで支柱のない植物を3つの方法で守る

お庭に植えてある植物の中でも、支柱のされていないものは、特に風の影響を考慮して3つの方法で対処しましょう。

①伸び切っていて必要でないと判断したものは剪定する。

夏の間に勢いよく伸びた枝葉は非常に風の影響を受けやすくなります。
短めにカットして良さそうなものは思い切って剪定しましょう。

全体を短めにカットするのが難しい場合には、風の通りを良くして少しでも影響を受けにくくするために、髪をすくようなイメージで混み合った部分を間引くようにカットします。

↓こちらは四国の生産者さん高橋さんのInstagram。剪定の様子が動画で載っていますのでよかったらみてみてくださいね。

②支柱をする。
単木の場合は支柱をするのも方法の一つです。
その場合には風が吹いてくる向きに支柱の頭を向けること。をお忘れなく。

そうすることで、風が受ける影響を支柱が先に受け止めてくれます。
この方法は、通常の樹木の植え付け後の支柱をする場合にも使える方法です。

私が絵にするとこんな感じ。笑笑


③横に張った枝葉はロープなどでまとめる。

風を受ける面積を小さくすることも庭の地植えの植物の風による被害を抑える大切なポイントです。

そのため、広がってしまっている例えば小さめサイズのコデマリやユーカリ、ミモザなどは、枝をできるだけ一つにまとめてロープで結び、風を受ける面積を小さくします。

雪がたくさん降りそうな時にもおすすめです。

主軸の幹が細い場合には、②の支柱と併用しても良いでしょう。

鉢植え植物を守る3つのポイント

鉢植えの植物の最大の利点は、そもそも風雨に当たらない場所へ移動できるということ。

人間と同じように屋内に移動してしまえば良いのです。しかし、そうもいかないわよ。という方はいくつかのポイントがありますのでご確認ください。

①スタンドや台に乗せているものは、地面に下ろす。

高さがあったり土台が不安定そうで、落下の危険が予想されるようなものは出来るだけ地べたに置くようにしましょう。

風の強さによっては、そういった不安定な場所にある鉢が落下して、それに当たって怪我をしたり、夜中に庭に出て落ちていた鉢に気付かずつまずいて怪我をしたりと、新たな危険を呼ぶ場合があります。

②鉢を一箇所にまとめておく。

鉢植えの植物たちは、一角に集めておくと良いでしょう。おしくらまんじゅうのように、集団で固まることでそれぞれ一つ一つの鉢が、単体で置いておくときよりもダイレクトに風を受けずに済みますね。

できるだけ、風の当たらなそうな場所に固めておいておきましょう。

③支柱をして囲いをする。

風を受けると幹までぐらぐらしそうな鉢植えの植物は支柱をしましょう。地植えの植物に支柱をするよりも簡単です。

そして、それでも心配な場合には大きなビニール袋などを被せて外側をロープで巻きます。
その状況だと背が高くて倒れそうなものは、先に倒しておく。というのも手ですよ。

他に注意しておくこと3つ

①構造物(家や塀)に風に吹かれて葉や枝が擦れないか?

風の影響で、枝葉が家の外壁や塀に長時間擦れると、枝葉も痛みますし、場合によっては家の外壁や塀に傷ができる場合があります。

注意して観察し、状況によって剪定するか外壁や塀に当たらないように、ロープなどで幹に括り付けてまとめるようにしましょう。

②軽いプラスチックの鉢やジョーロなどは吹き飛ばされないか?

植物の入っていないプラスチックの鉢は非常に軽く、すぐに飛ばされてしまいます。またジョーロも外に仕舞う方のが習慣のは、忘れずに軒下などにしまうよにしましょう。

プラスチックの鉢も、ジョーロも室内には仕舞う場所ないわよ!という方は、車の中のちょっとしたスーペースに台風が通り過ぎるまでの間仕舞っておくのも手ですよ(笑)

③排水溝の詰まりは要確認!

屋外の排水溝が、落ち葉や土によって詰まっていると、お庭の排水がうまくかず、お庭が大洪水になってしまうこともあります。

外の排水に繋がる排水マスの中をチェックして、必要であれば枯れ葉などは取り除いておきましょう。

まとめー危ない時は身の安全を優先してください

台風や大雨の後に、「家の木が倒木してしまった。」というご相談やご連絡をいただくことがあります。

「樹が雷に打たれて割れてしまった。」というご連絡をいただいたこともあるんですよ。雷に打たると、樹は裂けたような姿になるのです。

実際に雷に打たれた樹木のニュースと画像があったのでご興味ある方はみてみてくださいね。

とにかく、台風がいよいよ上陸・接近となった場合にはお庭のことはもう後回し。

ご自身や大切な人が安全であること、安全な場所にいる。という状態を最優先してくださいね。

無闇にお庭に出て、飛来物に当たって怪我をしたりしては大変です。

というわけで、皆様どうぞご安全に。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。

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