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オーストラリアで造影CT、エコー検査と費用の記録

週末のランチに、ハングリージャックのアングリーワッパー(ハラペーニョ入り)を食べていたらズキンという心臓の痛み。今までに感じたことがない体内からの重い、打たれたような痛み。10秒もしないうちにおさまったので、この時はあまり気にしていなかった。

1週間後くらいにズキンとした痛みがまたやってきて、同じ日に数回ほど、数時間の間隔で痛みを感じ、ちょっと心配になってGPに相談することに。

かかりつけのインド系のフレンドリーなGP。この頃には胸の痛みは全くないかったけれど、報告。「毎年の血液検査で異常はないので、大丈夫だとは思うけど、念のために以下の3点の理由からスペシャリストに診てもらった方がいいだろう」とのアドバイス。

・コレステロール値が高い
・50歳以上
・動脈瘤の家族歴がある(父方ほぼ全員)

人生ではじめて、心臓専門医のお世話になります。


初診


GPから紹介された専門医は台湾出身の若い(私からみれば)、イケメン、とても気さくで話しやすいお人柄。血圧測定、症状を聞かれ、GPから紹介状と一緒に送られてきた最新のコレステロール値を確認。

動脈瘤の家族歴を聞かれ、父方はほぼ全員が動脈瘤で手術または亡くなっていると話したら、「動脈瘤は主に喫煙者、主に男性に発症することが多い」とおっしゃっていました。確かに、父方男性(祖父に3兄弟)、全員喫煙者。しかもすごい量を吸ってたわ。新年みんなで集まると、空港にある喫煙ブースみたいに部屋が白い煙で充満としていた記憶が。

「うーん、一応検査してみる? 何もなければこの後心配ないし、あったらモニターできて初期に対処できるからね」と。

「絶対に検査しないといけない」ではなくて「してみる?」と聞かれると迷うなあ。検査はけっこうなお値段になるだろうし、無駄に検査したくない。でもあの胸の痛みが気になるし…心配性なので、悪い方へと考えてしまったりする自分が思い浮かぶ。気を楽にするためにも検査しましょう。

「じゃあ、このあとすぐに別室でECGの検査ね。そしてCTと心臓と腹部のエコーの別検査に行ってもらうから」

どうやら今日すぐ行われるECGという検査、他にも3回ほど検査を行わないといけないらしい。受付で検査まで待つことになる。待っている間にECGってなに?とググると心電図のことだった。

1-ECG検査 (心電図)

若い男性の技師さんで、部屋に通されてから「ブラジャー以外は脱いでもらうので、もし女性の技師がよかったら変わってもらうけど」と言われましたがブラしてたら特に抵抗もないのでそのままで。

ピタピタと丸いパッチを上半身数箇所につけられて、検査は10分くらいで完了。そのまま検査結果は速攻で専門医に診てもらって、何事もなくお会計へ。お会計が済むとその他3つの検査を別機関に予約してくれて、どのくらいの費用がかかるか、各検査ごとの注意事項も教えてくれました。

初診料 $358.35(総額)   $148.35(メディケア) + $210(自費)
ECG料   $88.50(総額)  $23.5(メディケア) + $65(自費)

2-エコー腹部

今回の検査は市内にある病院に入っているJones Radiologyという期間でエコー診断、検査前の6時間は飲食禁止。水も飲んではいけないので、朝イチでの予約。

低血圧そうな若い女性の技師さんが担当。思わず私の方が彼女の青白さに心配になってしまうほど。そして不機嫌で怖い😑
この国に住んでこういう対応には慣れっことはいえ、良い気分はしない。

上半身裸で用意されたガウンを着て仰向けに。ジェルを腹部に塗られて検査は20分ほどで終了。

エコー  $381.60(総額)   $161.60(メディケア) + $220(自費)

3-造影CT

前回のエコー検査と同じ場所へやってきました。今回は特別な飲食制限はなし。受付の人に今日の料金を払えるかの再確認されます。(結構な値段なので)
・アレルギーや妊娠中ではないか
・喘息はないか、腎臓・心臓などに疾患はないか、糖尿病はないか
・体重 (造影剤の容量が決められる)
など問診表を記入、署名して待ちます。

今回は明るく挨拶してくれる看護師さん。鍵付きの個室に案内されて、上半身のみ裸で、用意されたガウンを着て待機。

血圧測定をして、造影剤注入の準備。「腕の血管に針を刺すんだけど、左右どちらがいい?」と看護師さんに聞かれます。特に気にしない方なので右にしてもらいました。静脈から造影剤第1を注入され、生理食塩水をフラッシュ。静脈は針がぶっ刺さったまま、チューブと固定されてCT室へ。

ドーナツ型をしたCT機(以後ドーナツと呼ぶ)とその下にはベット。足をドーナツに向けて、仰向けになるように指示される。看護師さんと技師さんによって腕のチューブをポンプみたいなのに繋がれる。足が心臓より高めになるように、ふくらはぎにクッションを置かれて準備完了。

映像剤によって20秒ほどの以下3つの症状があるかもと説明される。
・金属のような味がする
・体のほてり
・尿を漏らした感触になる

呼吸についての指示「息を吐いて吸ってとめる」がドーナツから出されるので従うこと。

検査開始直前に「口を開いて、舌を上に向けて」と言われ、何が起こるのかと思ったら、舌の裏にミント味のスプレーを振りかけられました。のどぬ〜るスプレーみたい。血管を広げるようにですって。

なんだか緊張してきました。ドーナツに身をまかせるとします。
技師さんが、部屋の外からベットを操って、ドーナツの輪にベッドが少し上下に移動しつつ、制止したら「息を吐いて吸って」と「吐いて吸ってとめる」の繰り返し。

なんの前触れもなく、声をかけられるわけでもなく突然に造影剤第2が体内に侵食してきます。ミント味スプレーのおかげか金属の味はしませんが喉が熱くなり、ぽかぽかが体の上から下へ伝わってきて…

「私、漏らしてる」

粗相した事の方に意識が飛んでしまい、その後のドーナツ命令に集中できなかった。動揺しているうちに、検査はいつの間にかに終了。生理食塩水を放出され、腕には針とチューブが固定されたままで着替えろと指示される。

ベットの上にカバーが敷いてあるとはいえ「お漏らしの後を見られるの恥ずかしいわ🫣」と意を決して起き上がると、カバーもガウンも濡れていない。このあと着替えた時に下着もチェックしたけど濡れていなかった。ひと安心だわ〜😮‍💨

着替え終了後に針とチューブを腕から取り外してもらって、10分ほど席で待ってから看護師さんが血圧を測定。血圧に異常なし、頭が痛くないか、立ってフラフラしないかを確認される。そして最後に造影剤は尿から排出されるのでたくさん水分をとってトイレに行くようにと言われて検査終了。

帰り際に番号札をもらって、受付にその番号を渡すと会計手続きへ。

造影CT $1006.15(総額)   $686.15(メディケア) + $320自費)

高っ!総額にして10万円ほどになるおもらし体験だった😭

4-エコー心臓

今回は初日で初診を受けた場所。郊外にあると駐車場の心配しなくて楽ちん。心臓のエコー検査では食事制限なし、ただ水分をたくさん取るように言われました。

今回は女性の技師さん。上半身裸になってガウンを着ての検査。腹部の時よりも少し時間がかかって20分くらいで終了。

やっと全部の検査が終わったー。あとはドキドキの結果報告。

エコー心臓 $474.90(総額)   $219.90(メディケア) + $255(自費)

検査結果の報告

少し不安な気持ちが交わりながらの検査結果。イケメン専門医に真っ直ぐに目を向けられてると妙に照れるような、結果を聞きたくないような。

🧑‍⚕️「動脈瘤も発見されなかったし、心臓も正常。もう私に会いにくることはないですよ。よかったですね」

🧑‍🦰「あら残念、ドクターにもう会えないのですね。お金がかからないのはいいけど」

🧑‍⚕️「ハハ(笑った顔も素敵)ただし、心配するほどではないけど、心臓近くの大動脈にものすごい小さいプラークが発見されました。必ず毎年血液検査を行なって、コレステロール値を管理して下さい。特にLDL悪玉コレステロールは今の2.2→1.8に下げたいね。現在使用しているコレステロールの薬を5gから10gにしましょう」

🧑‍🦰「なるほど〜で、胸の痛みはなんだったんですね?もう症状はないんですけど」

🧑‍⚕️「はっきり言うとわからない。でも全ては正常だよ」

あの時の胸の痛みはなんだったのかが気にはなりますが、全ての検査をクリアで清々しい気分。特に動脈瘤をがなかったことに安心。もう会えないのは寂しいですが、イケメン専門医とは最後にお別れ。

検査結果は全てレポート文のコピーを渡してくれました。

レビュー $189.25(総額)   $74.25(メディケア) + $115(自費

診察と検査の総額

総額 $2498.75(総額)   $1313.75(メディケア)+ $1185(自費)

オーストラリアの医療費、半端ないですね。半分はメディケイドでカバーされたので大助かり。総額を検査終了後に払うと、その日のうちの夜にはメディケアから銀行にお金が振り込まれていました。

高い費用だったけど、働いて収入のあるうちにやってよかったかな。

今現在かかりつけのインド系のGPも、今回の台湾出身のイケメンドクターもバックグラウンドが異国という事もあって、難しい医療英語をわかりやすいように説明してくれたのが心強かった。

こちらでは保険に入るのも、治療方法の選択も自己責任。将来の健康を自分自身で守っていかなければならないので、自分の健康状態をちゃんと把握しなくては…と新たに健康に関して考えさせられる、初めての心臓専門医体験記となったのでした。

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