やりたいことをやれと言いますが

「やりたいことをやれ」とか「好きなことで生きていく」とかそんなことが以前より広く叫ばれている昨今のような気がします。

いや、古くから「やりたいことやったもん勝ち 青春なら」そんな歌もあった気がします。

自分自身、昔は自分の感情を抑圧して生きていて、結果生きててもつまんないなー…などと思っていましたが

100%勇気を振り絞って憧れを持っていた格闘技の世界に踏み出し、自分の意思でキックボクシングのプロになることを決めてからはとても充実して生きてこられたと思います。

そういう意味で、やりたいことをやるべき!というのは基本的に賛成なのですが。

困ったことに最近になってキックボクシングの現役を辞めてじゃあそのあと何をやるか?と考えたときにそこまでやりたい!と思えることがなかったんですよね。青春終了のお知らせ…。WowWow…。

最初にボクシングをかじってみたいと思ったときの抑えきれないぐらいの感情。

実際にボクシングジムに入って、バンテージを巻いてもらって鏡に向かってひたすらジャブとワンツーを練習していたときの幸福感。

ボクシングジムに行かなくなって、ダラダラ過ごしていたけどやはり何か格闘技をやりたい!プロになりたい!と思ったときの衝動。

自分の中の「やりたい!」の基準がそれになってしまっているので、なかなかそこまでのものってないんですよね。

なかなかそこまでやりたいと思えることなんてない、というのも頭としてはわかっているのですが

今までそういうことをやってきて、その充実感を味わってしまったがゆえにキックボクシングを辞めたあともそれと同じように情熱を注げることをやりたいと思ってしまう…

ある種の呪いのようにそのことで悩んでいました。悩んでたって答えなんて出ないとわかっているのに。

選択肢として大きく分けて二つ

・キックボクシングの指導を仕事にする

・就職活動してまったく別の仕事をする

そのどちらもやってみたい気持ちもあり、またどちらにも不安がありました。

そんな悩みの中で書店に行き、「やりたいことなんてなくていい」「目の前のことをやればいい」というような趣旨の本を2冊読みました。(1回リンク貼って記事を投稿したら上手くいかず書いた文章消えちゃって途方にくれたので貼らずに投稿してみます)

本って結局自分で選ぶと自分の考えを後押ししてくれるようなものを選びがちで、要はそのときの自分は誰かにそう言ってほしかったんだと思います。

そのような本が書店に並んでいるということは世の中的にも僕と同じようにやりたいことがなくて悩んでる人が多いということなのかなと思いました。

それらの本を読むと同時に色んな人に会って相談すると、キックボクシングの指導を仕事としてやることを勧めてくる人が大半でした。絶対にその方が良いとか、教えるの上手いのに他のことやるのはもったいないとか。

そして同じタイミングでちょうど指導の仕事をちょこちょこ頼まれるようになりました。

割と神の采配とか運命とかを信じちゃうタイプなので、そういうことなのかなーと思いました。とりあえずこうやってもらった話だったり指導の仕事を一生懸命やってみようと。

そうやって決めたら…

不思議とやりたいことがどんどん出てきたんですよね。

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