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「泣きながらごはんを食べたことがある人は生きていける」

はじめまして。はちのへと申します。

私は以前に双極性障害で一年半ほど休職して治療に専念したことがあります。双極性障害というのは基本的に一生付き合っていくものであり、いまも自分の状態を観察しながら生活をしています。

さて先日女優の方が、適応障害のため休業することを発表されました。第一線で長く活躍されている方だけに、驚きました。いまは穏やかに安心して日々を過ごしておられればいいなと願うばかりです。

私も、ちょうど同じ日に酷く精神状態が悪くなり、食事も喉を通らなくなって体重も3日で2キロ落ちました。睡眠も1〜2時間しか取れず、ベッドからも起きれない状態です。原因は、転職先でのプレッシャーによる不安とストレスです。

そして、ふと過去に双極性障害で同じ状態になった時のことを思い出しました。睡眠不振と食欲不振で体も痩せ細り、浮かんでくるのは「私に価値なんてない、死にたい、このまま消えたい」という感情のみ。精神科で処方された薬を飲んでなんとか生きていました。

生活費は傷病手当金で賄っていました。(私は結婚していますがお財布は別々)傷病手当金は受け取れる期間が決まっており、1年半ほど休職していた私は症状が落ち着いてきたこともありもう一度派遣社員で事務として働くことにしました。

事務という仕事内容があっていたのか、状態も良くなっていきました。お薬もやめることができ、もう大丈夫というところで勝手に通院も辞めてしまいました。それからは、決して無理をしないように注意しながら生活しています。

ところが今回の転職でまた鬱状態となってしまいました。自分の性質をよく考えずに高給な仕事に飛びついてしまった結果です。

今回、転職先はもう辞めることにしました。私はHSPなので、ハイプレッシャーな環境や納期に追われる仕事内容は合っていませんでした。IT技術が好きで、この先も関わっていきたいですが、これからは仕事でなく趣味にすることにします。パソコンは得意なので、パソコンでの作業がメインのお仕事を探します。

今回身にしみたことは、自分の性質は変えられないということ。自分に合う環境と合わない環境があること。合わない環境で上手くいかなくても、自分がダメだというわけではなく、もちろん環境が悪いというわけでもなく、単に相性が悪かっただけ。今後は決して無理せず、自分が心地よく働けるお仕事をしたいです。

この記事のタイトル「泣きながらごはんを食べたことがある人は生きていける」はドラマ「カルテット」でのセリフです。実はドラマは見ておらずTwitterでこのセリフが取り上げられているのを見かけたのですが、今回この言葉に助けられました。

ベットから起きられず、食欲もないけど、今後の生きる保証もなにもないけど、私はごはんをチンして食べました。食べている時、「夫のために絶対生きてやる死んでたまるか」という気持ちで必死に飲み込んでいました。味もなにもしなかったけど、自分の底力を見た気がしました。この底力が、タイトルのセリフにつながっているのではないかなと思いました。

自分に自信がなくても、器用に生きれなくても、なんとかして今ここに生きている、それがすべてだと思います。

読んでいただいてありがとうございます。





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