自己防衛と絵

僕の行動にはほとんどの場合、自分防衛が入っていると思いました。

その理由は傷つくのが怖いからだと思います。

僕は傷つきやすくて、その時に感じる苦痛に弱いと思います。

傷つく理由は自分の想いが上手く伝わらなかったと感じた時、誤解されたと思った時、それによって相手を怒らせてしまった時、それによって返ってくる反応だと思います。

問題なのは、傷つかないよう自己防衛をすることによって苦痛を感じないように努力していたことだと思います。

自己防衛によって傷つく可能性を回避したり苦痛を和らげることはできました。でも自己防衛することによって起こる副作用によって結果として感じることになる不安というものもあります。

絵にも自己防衛は反映されていると思います。けれど今まで描いた絵を否定する気持ちはありません。それは自分の気質であり、個性であると思うからです。

例えば絵の場合、自己防衛が入るのはそれを見る意識だと思います。これで完成だ、これで良いと思う意識の中に、自分の中にいる他人に否定される可能性を排除する為に、何かを大げさにしたり、何かをあやふやにしたり、何かを不自然にしようとする衝動が働いているかもしれません。しかし、それはその時の自然な気持ちなので、駄目だとは思いません。

結局は自己防衛により、その時の苦痛は和らげることができても、それによりまた現れる不安が嫌なのだと思います。

今なら、少しずつ自己防衛の行動を少なくできるのではないかと思っています。