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アウトサイダーアーティストによる自身の絵画解説

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アウトサイダーアートは少なくとも内側に向かって描くもの。 アウトサイダーアートは見せるものではなく見えるもの。 ・絵が出来た時、又は今何が見えるか。 ・制作過程で覚えている… もっと読む
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アウトサイダーアーティストによる自身の絵画解説 3

アウトサイダーアーティストによる自身の絵画解説 3

何故絵を描くのか。長い散歩をしながら考えていた。昔の懐かしい道を歩いた。何年も前に通った道。もうなくなってしまったものもあったし、変わらず残っているものもあった。強い風が吹いていた。音楽を聴きながら歩いた。

絵を描いていなかったらきっと接骨院の先生になっていただろう。中学の時、腰を怪我して以来何度も通った所があった。ラジオが小さく流れていて、柔らかい光の中、施術ベットに横たわり先生を待っている間

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アウトサイダーアーティストによる自身の絵画解説 2

アウトサイダーアーティストによる自身の絵画解説 2

自分の絵を解説する場合、一番簡単な方法はそれが自分にどう見えるかを説明することだと思う。だが、その説明によってわかることは氷山の一角でしかなく、言葉により意識的に説明できる部分でしかない。

ではそれ以外の部分をどうやって説明するのかというとまずひとつ、自分の記憶や夢を共有できないという問題がある。絵の伝えたい部分を解説するとは、自分の記憶や夢を共有することに似ているかもしれない。それを言葉で伝え

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アウトサイダーアーティストによる自身の絵画解説 1

アウトサイダーアーティストによる自身の絵画解説 1

制作過程を見てもらうとわかるかもしれないが、僕は頭で考えた事を絵にしたり、事前に計画を建てて絵を描いたりしない。その代わりイメージや感覚を重視していて、無意識的なものによって絵を描いていると思っている。そしてそれをただ見ている視点の自分もいて、絵を描きながら何がどうなるかはわからない。

僕が自分の絵を見て見えるもの、それは他人にも見えるのか見えないのか、もしくは別のものが見えるのか何も見えないの

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