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もっと子どもらしくいたかった。


今週も日記を書きました。
どこか一日だけでもどうぞ!

今週は…
詐欺でもしている気分
■家を本屋のにおいにしたい
■3月11日
■過去の自分を許すとき
■愛は経済を動かす
■わたしの焦りに気づいていたのかな
■もっと子どもらしくいたかった
の7日間です!




■3月9日(土)詐欺でもしている気分
人にLINEで小さな嘘をつかねばならない場面があり、送ったあとも落ち着かない。誰を傷つける嘘でもなく、むしろその人のための、わたしたちのための、なんてことない平和な嘘なのに、まるで詐欺でも行っているような心境である。わたしは自分の卑怯さに気づくとき、ひどくショックを受ける。自分が真っ当な人間だとでも思っているのだろうか。


■3月10日(日)家を本屋のにおいにしたい
本屋さんに入った瞬間のにおいが好きで、それもショッピングモールの中の本屋ではなく、独立したタイプの本屋がよい。今日も入店した瞬間、全力で鼻から息を吸い込み堪能した。一度では物足りず、いったん外に出てもう一度入店してしまう変態ぶり。二度入店したのでと思い、文庫本を2冊買って帰った。家を本屋のにおいにできたらなあと小さな願望を抱いたので調べてみると、本屋の香りのトイレ用芳香スプレーなる商品があるらしい。大変気になる。


■3月11日(月)3月11日
3月11日。自分にできることはすくないとわかっているからこそ、そのすくないことを今日はきっちりしたいと思う。ニュースを見ること。ほんのちょっとだけど募金をすること。2時46分に祈ること。自分の防災リュックの中身とハザードマップを確認すること。

■3月12日(火)過去の自分を許すとき
過去にひとつ、大きな後悔をしていることがある。この数年思い出すことがなくなっていたのに、ここ数日また思い出しては悔いている。もっとこうしたかった、なんでこうしてしまったんだろうって。もう過去なのに…自分のねちっこい性格に心底うんざりするが、もしかしたらわたしがすこし熟したってことなのかもしれない。苦しいことだらけだったこの数年間。それは、自分の未熟さをまざまざと突きつけられる期間でもあった。望んだ形ではなかったけれど、わたしのたましいはちょっと磨かれた。過去の自分の判断が未熟だったということに気づけるくらい、今のわたしならそんな選択しないのにって思えるくらいには、成長したのだと思う。ただ、あのときのわたしにはあれが精いっぱいの行動だったんだ。あのときはあれがベストだったんだ。それをそろそろ許すときなんじゃないかな。


■3月13日(水)愛は経済を動かす
手土産を買うために夕方のデパートへ行くと、人、人、人。いちばん行列ができていたマカロンの店をしばらく観察してみていると、主に仕事終わりっぽい男性たちが次々とマカロンの詰め合わせを買ってゆく。12個入り6500円ほどのマカロンが、ばかすか売れてゆく。ということは一カ月前、それに見合うだけのチョコレートをプレゼントした人が世の中にたくさん居るということか?愛は経済を動かすのだなあ。さてわたしは何をいただけるのだろう。

■3月14日(木)わたしの焦りに気づいていたのかな
「確かに望月さんは運もよかったと思うけど、実力もついてきてるから大丈夫よ。幸運を掴めたことを素直に喜んで、自信を持ってやったらいい」と、先輩に言ってもらう。ほっとした。「実力もついてきてるから」ってのもそうだけど、「まあ確かに運がよかったのもあるよね」と、そこも丸ごと認めてもらえたことに。人に「実力だよ!」「すごい!」って言われるたびに、違うんだよ、まだ全然なんだよ、運がよかっただけで、って慌てて否定していた。だから今日もらった言葉がありがたかった。わたしが焦っていることに、先輩は気づいていたのかもしれない。

■3月15日(金)もっと子どもらしくいたかった
夫の母は、まだ子どもだった夫を叱るとき、感情ではなくて「今のはここがいけなかったよ、これはしてはいけない」と事実を伝えてちゃんと話をして、最後に必ず「わかったなら大丈夫だよ!」と言って、ぎゅーっと抱きしめていたらしい。義母も夫も「そうだったっけ?」ととぼけていたが、義父がそうだったと教えてくれた。こういう叱られ方だったことが、「失敗しても引きずらない、次に同じことをしなければ大丈夫」という夫の強メンタルにつながっているのではないかと、ひとり分析している。わたしはどうだったっけ。そもそも親や先生に叱られるようなことはほとんどしない子どもだったような気がする。ほんとは、もっと子どもらしくいたかったのかもしれない。




今週もありがとうございました。


おわり

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