一緒に日記を書かない?と言ってくれた男子。
短い短いエッセイを書きました。日記のようなものです。
あの人がボーナスをたくさんもらえますように
スーパーカップのずんだ味をたくさん食べた秋だった。期間限定、これを逃すともう一生味わえなくなるかもしれないと思い、胃袋が緑になりそうなくらい食べた。noteでも普及活動に努め、その結果「買います!」「おいしかったです!」といった声をいただくこともできた。昨日いつものスーパーに行くと、ずんだがいたところには、抹茶味が並んでいた。ついに別れのときがきたか、と一瞬立ち止まって、そのとき。はあっ!!!抹茶味の緑の中に、一部だけちょっと光って見える部分がある。その竹の中にもと光る竹なむ一筋ありける状態だった。あやしがりて寄りて見るに、ずん、だ…? なんとずんだ味が、一個だけ、ほんとうに一個だけ残っていた。わたしが今日このタイミングでここへ来るのを待ってくれたいたかのように。この街で最後にずんだ味を食べるのはわたしかもしれないと思うと光栄に感じた。もちろん買って、大切に大切に食べた。最後までおいしかった。このずんだ味の開発を担当した明治の社員さんが、どうかこの冬ボーナスをたくさんもらえますように。できれば、うちの夫も。
これで髪を直すわ
夫と出かけることになり家を出発したが、夫の髪の毛がすさまじくはねている。「寝癖すごいね」と言うと、「あ!直そうと思ってたのに忘れた!」と、一応直す意思はあったことがわかり妻としてちょっと安心する。夫は「これで直すわ」と言って、着ていたパーカーについているフードを被っていて、きっとこの人は通勤のときもそうしているんだろうなと思う。
一緒に日記を書かない?と言ってくれた男子
高校1年のたしか1学期、同じクラスの男友達が「ホームページをつくるんだけど、そこで日記を書かない?」と誘ってくれた。当時、簡単なホームページを作って自己紹介をしたり日記を公開したりするのが流行っていて、もともと文章を書くのが好きだったわたしは、二つ返事で仲間に入れてもらうことにした。その友人と、もう一人男子と、わたしという旧ドリカム体制でスタートし、そのうちわたしの女友達が加わった4人のホームページだった。あのとき、どうしてその友達がわたしを誘ってくれたのか、今もわからない。お互いにほかに好きな人がいたから、恋愛感情などではない。別に親友ってほど仲がよかったわけでもない。理由はわからないけど、うまくいかないことが多くてしょげていた高校時代に、なんでも書いていい場所を与えてもらえたことは、わたしにとって救いだった。高校を卒業して、それぞれ地元を離れたり離れなかったりしてばらばらになり、ホームページは自然消滅してしまったけれど、いつか同窓会で会ったら、あのとき誘ってくれたことの感謝を伝えたい。わたしは今も日記みたいなものを書いていて、それは間違いなくあなたが作ってくれたホームページが原点で、今はあの頃よりもっとくだらない話を書いていますよ!
おわり