正しさを選ぶ人生から、心地よさを選ぶ人生に変えてみた。
どうにもこうにも真面目なもんで、いつも頑張りすぎるし完璧を目指しすぎる。
小さいころから人の期待には応えたくって、周りから褒められるように、喜ばれるように生きてきた。
二つの道が目の前にあったら、世間的、社会的に「正しいだろう」と思えるほうに迷わず進んできた。
それはときどき、自分の本当の願いとは違うほうを選ぶということでもあった。
こちらのほうがすごいと思われるだろう。
こちらのほうがいい人だと思われるだろう。
こうするべき、こうあるべき。
そんな判断軸で30年くらい生きた結果、わたしは確かにいい人になった。
真面目で、良心的で、ちゃんとした人。
手前味噌だけど、そんな人になった。
それでいいと思っていた。
それがわたしという人間なのだから。
ん???
ほんまにそうか!?!?!?
初めてそれを疑ったのは、自分の体と心の調子がおかしくなってからだった。
どうも体が重い。疲れがとれなくて息苦しい。吐き気がする。だるい。
やる気が出ない。楽しくない。ご飯が食べられない。ぐっすり眠れない。
いつも不安。過去にしたことも、これから起きることも。
そんなどうしようもない状態になってやっと、自分の生き方を見つめ直すことになった。
こんなに苦しい状態なのに、どうしようもない状態なのに、わたしは今まで自分が喜ばせようとしてきた人たちに、助けを求めることができなかった。
結局、わたしを守れるのは、幸せにできるのは、わたししかないのだということがよくわかった。
それから、がんばってなくても、がんばれなくなっても、全力でがんばってたころと周りの反応はさほど変わらなかった。みんな、自分のことで精一杯のように見えた。
なんだ、そんなもんか。
今まで何を背負って生きてたんだろう。
何が正しさだ。
ぜんぶ、自分をただ苦しめて追い込んでただけじゃないか。
もうやめよう。
正しさだなんて言って自分を追い込むの。
素直に生きよう。
わたしはそんなにストイックな人間でもないし、いい人でもないし、ゆるくたのしく生きたい人間だ。
そう決めてから、わたしはずいぶんと幸せだ。
正しさよりも、心地よさを。
わたしらしくいられるほうを。
おわり
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