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あの人も毎日書いているから。


今週も日記を書きました。こってりした日も、あっさりした日も。よろしくお願いします。

今週は…
■2年ぶり20回目のつけ麺
ラブトランジットと夫
■すぐエモいって言っちゃう
かなしいことがあって、家族
パンドラの箱「mixi」
ご祝儀貧乏だったころ
■あの人も毎日書いているから
の7日間です。


■6月17日(土)2年ぶり20回目のつけ麺

わたしにとって、「時々おさえがたい強い衝動に駆られて食べに行ってしまうのに、数口食べると満足してもうしばらくいいやと思うもの」の第一位が、つけ麺である。今日が、2年ぶり20回目くらいのそれだった。年々、間隔が空くようになってきている。麺がぶっとくて、スープがどこまでも濃厚で、完食したら強くなれそうな、とてもたくましいつけ麺だった。たらふくたらふく。もうしばらくはいいやと思いながら、完食した。


■6月18日(日)ラブトランジットと夫
アマゾンプライムで新しく配信がはじまった恋愛リアリティー番組『ラブトランジット』を何の気なしに見てみたら、これがとてもおもしろい。元恋人同士の5組がホテルで共同生活をしながら、新たな恋をしたり昔の恋人と向き合ったりしていくのだけど、すっかりおだやかな結婚生活に慣れてしまったわたしにとって、これはなかなかの刺激物。ああ懐かしい…恋の始まりのうきうきそわそわした気持ち。わかる、わかるよ、別れてもあきらめられない気持ち…。ひゃー!くうぅ…!えー!きゃー!とひとりで声を出しながら4話まで一気見していたところ、夫が部屋に入ってきた。彼は登場人物のインタビューシーンをちらっと見て「なんかみんなむずかしいこと言ってますなあ。いろいろ考えてて大変だなあ」と言い残し、どこかへ行った。そうだ。あれこれ考えない、駆け引きなんて興味がないこの人とだから、気持ちの浮き沈みの激しいこのわたしが毎日おだやかに暮らせているのだと思い出した。



■6月19日(月)すぐエモいって言っちゃう
好きな本屋に行って、入り口近くの棚を眺めていると、タイトルと表紙デザインだけですでにエモいわあ…と心惹かれる本がずら〜っと並んでいた。右も左もエモい。エモいものが好き。すぐエモいとか言っちゃう。エモいという言葉を知らなかった頃のことが、思い出せない。どうやってその感情を表現してたんだろう。エモいに救われている。



■6月20日(火)かなしいことがあって、家族
ちょっとかなしいことがあり、夫に伝えると、夫もかなしい顔をした。一緒にかなしい顔をしてくれる人がいてよかった。かなしい顔がふたつ並んで眠った。


■6月21日(水)パンドラの箱「mixi」
黒歴史も甘酸っぱい思い出もすべてを冷凍保存して閉じ込めたパンドラの箱「mixi」を開いてしまった。昔のアドレスとパスワードを今も覚えている。もう誰もいないだろうなと思っていたのに、つい最近、同級生の男の子が投稿をしていた。結婚したこと、その記念に奥さんとおいしい料理を食べたことが書かれていた。短い文章だったが、彼は奥さんをとても愛していて、幸福な暮らしを営んでいるのだとわかる。心からおめでとうと思う。mixiに居たころ、彼は一度、実はわたしのことを好きなのだと言ってくれたことがあった。人の気持ちは、冷凍保存できない。変わってゆく。それでいい。だからいい。


■6月22日(木)ご祝儀貧乏だったころ
もう何年前だっけ。仲のいい友人の結婚が続いて、毎月のように結婚式に参列していた頃があった。ご祝儀貧乏だわ~!なんて言いながら、呼んでもらった結婚式はいつだって最高に幸せで、へとへとになるくらい泣いて笑った。幸せな貧乏だった。もうあの頃は返ってこないのだなあと、来週の義実家の法事に向けて香典を準備しながら思う。


■6月23日(金)あの人も毎日書いているから
好きな作家さんの本で、まだ持っていない本があった。あえてそうしていた。すべて読み尽くしてしまうのが、嫌だったから。この世界に、まだ読んだことのないあの人の文章がある、言葉があると思えることを、ささやかで大きなたのしみとして、大切に抱えていた。でも、その一冊をわたしは買った。だって、その人は今も毎日書き続けていると気づいたから。読み惜しみなんてしなくていい。生きていればその人の新しい文章を必ず読める。新刊だって出るし、雑誌で、ネットで、その人の文章に出会える。これからは、その存在をたのしみではなくモチベーションにしよう。あの人だってときには「原稿が進まない」と言いながらも、毎日書いているのだから、わたしだって書き続けよう。



今週も、一般人の日記を読んでくださってありがとうございました!
過去の日記はマガジンにまとめています。


おわり

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