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理学療法も結局は基本が大事

こんにちは。

今回も徒手理学療法のコンセプトについてお話していきます。

今日はParis approachとドイツ筋骨格医学に触れてみたいと思います。

どちらもこれまで紹介してきたコンセプトと同じように、様々な症状や障害に対して包括的にアプローチするコンセプトですが、私はどちらも概要しか学んだことがありません。

知ってる範囲でちょこっとだけお話します。


①Paris approach
ニュージーランドやアメリカなど、多くの国でご活躍されたStanley V. Parisによって構築されたコンセプトです。

Paris先生は解剖学の学位を取得されていることから、コンセプトにおいては解剖学や運動学をベースとした評価に基づき治療を行います。

特に脊椎では、きめ細やかに治療や予後予測、患者教育を行うために、なんと19種類もの病態に分類するそうです。
(みなさんは脊椎の病態について19個思いつきますか??)

Paris approachは、日本徒手療法学会が開催している講習会で学ぶことができます。

また、アメリカのセントオーガスティン大学でも講習会が開かれているようですが、詳細はよく知りません。

書籍が2冊出版されてますので、気になる方はこちらをご覧ください。




②ドイツ筋骨格医学
ドイツのDGMSM(ドイツ筋骨格医学会)という組織で教えられているコンセプトです。

元々医師向けに用いられていたものが、次第に理学療法士にも普及していったそうです。

以前紹介したNordic conceptのKaltenborn先生やEvjenth先生は、実はこのドイツ筋骨格医学講習会の講師をしていたこともあるためか、手技はNordic conceptと同じものが多々含まれています。

というか、先生方がドイツ筋骨格医学から発展させてご自身のコンセプトを
構築されていったのだと思います。

関節や筋など、各組織を評価して障害を特定していく、当たり前のことですがそれが徒手理学療法の基本です。

ドイツ筋骨格医学を学ぶことで、そんな当たり前の考え方や技術を身につけられるのではないでしょうか。

日本ではDGMSM-JAPANという組織がセミナーを開催しています。

また、3学会合同 運動器スペシャリストの講習会でも同じような内容のセミナーを受けることができます。
(インストラクターにドイツ筋骨格医学に関わってる方が多く、内容も似ているものが多いです)

コンセプトに関する書籍はあまりなく、かなり古いものしか見つかりませんでした。

気になる方は講習会情報を調べてみて下さい。


では今日はここまで。

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