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2024年4月15日 21:06
一覧はこちら👇✂ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー✂モモは灰色の男たちに皆が奪われた時間を取り戻す。僕の時間は灰色の男たちに奪われてしまっているのだろうか。毎日6時には起きて、ミワのお弁当を作り、家族の朝食を用意する。ミワと祖母が日中困らないように支度をする。自室にほとんど籠ったきりで、テレビを大音量で、掛け口を開けば怒号を発する父親の機嫌を損ねないようにする。
2024年4月16日 00:58
一覧はこちら👇✂ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー✂ ミワのお弁当と、朝食にみそ汁と卵焼き、ソーセージを焼いた後、ごみ袋を抱えた。今日は燃えるごみの火だ。家中を回って、ごみを拾い集める。台所から始まって、リビング、トイレ、洗面所。2階に回って、僕の部屋、ミワの部屋、ピアノのある物干し部屋、母親の寝室。1階に降りて祖母の部屋、父親の部屋。父親の部屋の机の上には、灰
2024年4月17日 02:32
一覧はこちら👇✂ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー✂ ミワはいつもの通り、すやすや寝ていた。すやすやという表現はミワのためにあるみたいだ。音も立てず静かに呼吸している。拝むみたいに両手を重ねて、顔の下にひいている。ミワの寝るときの癖だ。ミワの寝顔を見ていると、悪夢みたいなさっきまでの感情がいつの間にか引いていった。ミワの顔をそっと撫でる。僕の気持ちが安定していく
2024年4月18日 03:00
一覧はこちら↓ 帰りの会が終ると、僕は急いで帰った。ランドセルを放り投げ、サッカークラブ用のリュックを背負い、水筒にポカリスエットと氷を足した。玄関のすぐ横の父親の部屋の扉をノックした。「お父さん。ミワのお迎えお願いね!」「ああ。」低い父親の声が聞こえた。よし、僕の仕事はここまで! サッカーに行こう!僕は自分のマウンテンバイクを引っ張り出し、またがって先を急いだ。もうすっかり陽気は
2024年4月18日 23:35
一覧はこちら↓「じゃあ、今日は以上!」「ありがとうございました!」コーチの号令に礼を言って、解散する。「タカシ! シュウ! ちょっとこっち来い!」走り去ろうとする僕たちに、コーチが僕とタカシをこまねきして呼んだ。「…はい。」僕とタカシはコーチの元に走り寄った。コーチがみんなに背を向ける形で僕たち二人の間に入った。「再来週、ジュニアのセレクション、うちからはお前たち二人で決めよう