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狂騒社会、競争社会、共創社会

ホワイト企業の『かきくけこ』

 あなたはどれくらい「忘れてない」ですか?

か. 『家族』

 どんな時も「大切なもの」を忘れない。自分の帰りを待っている人たちがいる。仕事があるからと、守るべきものを蔑ろにしない。

き. 『欣喜』

 生きている「喜び」を忘れない。人と関わること、仕事をすること、学んでいくこと、全てに宿る喜びを握りしめながら、日々を過ごす。

く. 『草陰』

 陰を「見る」ことを忘れない。陽の当たらない場所に咲く花を見つけ、他と同じように感謝し、気を配ること。そこに優劣の概念はない。

け. 『敬愛』

 他人を「敬う」ことを忘れない。誰に対しても尊敬の念を抱き、相手の目を真っ直ぐ見ること。親しみの中に生まれる関係を大事にすること。

こ. 『好天』

 澄んだ「心」を忘れない。見渡す限りの晴天のような、純粋な気持ちを持つ。雨や嵐の日があっても、いつかは晴れると、あなたは知っている。


まとめ

 さて、どうでしたかね。結構みんなすぐ忘れるんだよね。忙しいと仕事をするための「機械」みたいになってしまって、人間として大切な「感情」が無くなっていくのよ。

 でも、その中に仕事をする上で大切なものがある。誰だって知ってるし、分かってるはずなのに、いつの間にか消えてしまっている。

 終わりなく続く道の上で、果てしなく広がる空の下で、忘れないでください。




ブラック企業の『かきくけこ』

 以下に記していく中で、どれくらい「やっていること」がありますか。ここで間違えてほしくないのは「やっていること」であって、「やらされていること」ではないのです。

 あくまで自分が主体的にやっていることを考えてください。


か. 『過剰』  とにかくやりすぎる

 まるで「制限時間のない試合」をやっているかのように、延々と仕事をし続ける。ブレーキの効かない暴走列車のように、線路が続く限り走り続ける。止まるのはエンジン機関(内臓)や車輪(身体)が壊れた時や、線路が途切れて脱線(退社)した時である。


き. 『狂信』  とにかく信じる

 一度決めたことを、間違いが分かった後も変えずに信じる。やり続ければ、周りの方が間違いだということになるとでも思っているのか。間違っているのが自分である以上、それに合わせてくれる人などいないのに、信じることが最優先なので、間違いを認めることはない。


く. 『苦行』  とにかく苦しむ

 苦しみの先に望むものがあると思っている人は、ひたすら苦しみ続ける。苦しむことが「目的」になってしまっているのだ。苦しむのは過程であって目的ではないのに、それが目的に変わっているから、必要のない苦しみまで求め出す。結果、永遠に望むものなど手に入らないのである。


け. 『剣幕』  とにかく怒る

 思い通りにいかないとすぐに怒る。理性の育っていない赤ちゃんや、犬のチワワのように、大声で喚き散らす。駄々をこねているのだ。お母さんにあやしてほしいのだろうが、周りの人はお母さんではないのだ。しかし、それが分からないから、自分の欲求が満たされるまで、怒鳴り続けることになる。


こ. 『根性』  とにかくねばる

 身体が動かなくなるまで諦めない。それ以上やると2度と動かなくなるとしても、知ったことではない。今さえ良ければそれで良いのだ。青春時代だ。諦めると試合が終わってしまうので、そうならないように試合場に居座り、スネている。「諦めない」ことを「スネる」ことと履き違えているのである。


まとめ

 さて、どれくらい思い当たることがありましたか。これはですね〜、実は1つも当てはまらない人はいないんです。必ずどれかをやったことがあるんですね。理由は簡単、すべて「子供の欲求」だからです。子供時代がなかった人なんていませんよね。もしいたら、その人は人間じゃないことになります。

 子供の頃ってどうしても自分の欲求に素直なところがあります。それで良いのです。子供とはそういうものですからね。ただ、いつまでも子供のままではいられません。誰だっていつかは大人になるのです。

 しかし、この世はなかなか面白くできているもので、大人になっても子供のままでい続けることができる環境があるのです。偶然なのか運命なのか、はたまた望んだからなのか、そんな環境に入ってしまうと、「ブラック企業のかきくけこ」なんてことをやってしまうんですね。

 子供の言い訳の1つに「言われたからやりました。」ってのがありますよね。でも、大人はそんな言い訳はしません。「ブラック企業のかきくけこ」の中で、自分がやっていることは、自分がやっていることです。つまり、「やらされていること」なんて1つもないのです。

 自分が何をやっているのか、何をやってきたのか、振り返ってみてください。




狂騒社会

 大声で怒鳴ったり、喚き散らしたり、まるで犬のチワワのようにキャンキャン吠えまくっている社会。

 常に「混乱」していて、順序も秩序もない、理性のかけらも見えない。

 赤ちゃんが「駄々」をこねるように、泣き声ばかりの社会。


競争社会

 常に競い合い、勝負して勝ち負けをつけていく社会。

 「自分が勝てればそれでいい」と、他の人を蹴落とすことも厭わない。いつも気を張っていなければならず、休まる時間などない。

 勝った者は「傲慢」に、負けた者は「卑屈」に。


共創社会

 助け合い、息を合わせて共に創り上げていく社会。

 手伝ってくれたことに感謝し、相手の立場に立って考え、感じとることができる社会。

 いろんな音色の「歌」が聴こえ、同じものはない。





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