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なぜプロサッカー選手になれたのか、いまだからこそ考える。

私たちは主人公であり

何者にもなれると信じています。

一歩下がって二歩進む

僕のサッカー人生は、常に一歩下がったところから始まる。
チームを牽引するカリスマ的存在がどこに行っても必ずいてそういう選手負けてたまるか。それがいつものスタート。

国体、選抜活動、チームを離れてよりレベルの高いところに行く選手を睨み続ける日々。
チーム内でもトップチームで1.2年から活躍する選手「あいつはすげぇな」と。

俺もそうなりたいというそんな憧れがある。
それでも今のスタイルがお似合いだとそう思うことにした。
そのおかげで今の自分がいる。いつの日かカリスマ的存在、エリートとしての憧れを捨てることで今の自分を受け入れることにした。

それでも上手くいってるシーズンは期待をして、手ごたえを感じる時はそれにあった評価を求めてしまう。
まさに"期待通り"なんてことは僕には奇跡とも思える。経験上、自分が思ってる期待に見合った出来事が訪れたことはない。
むしろ"まさか"という時に期待もしていなかった出来事が舞い込んでくることがある。

「足るを知る」

古代中国の思想家、老子の言葉です。
欲望や足りていないものではなくて足りていることを大切にすること。
足りていること(自分にできること)は何かを考えることは自分と向き合うことになる。
自分を知ることから始めるとカリスマになろうとするのは間違いで、地道でも確実に前進して追い抜いていくのが俺のスタイルである。

しかし足りていることだけに注視して向上心となる"もっと"を無視するのは得策ではない。
足りていることをよく知っているが、もっともっと足りないと最高に矛盾させるのです。

年輪のように毎日積み重ねていく。そんな継続性が自分を大きく太くしてくれることは間違いと信じています。

継続するというスキル

アインシュタインの格言でこんな言葉がある。


「何をするのにも、最初はみな無知です。
能力にかかわらず、どれだけ一つのことを長く続けて向き合っていけるかが大切なのです。豊富なスキルや知識を持っていることよりも、根気よく一つのことを長く続けるこの方が大切です。」

なるほど。

継続することが大切なのか。
でもこれはよく聞くことだな。

僕はいま”心”という分野の学びを得ている。
心理学、脳科学、スポーツメンタル、カウンセリングなど様々な領域から心についてアプローチする。ある講義の中で行動を継続するには、どのようなメカニズムがあるのか。どんな心理状態のときは継続できて何が必要なのか。

ここの結論からいうと、この継続するという才能は先天的なものではなくゆっくりと自分の中で育てることができ、誰にでも開花させることができる才能であるということ。

継続する力は才能ではなく技術であって取得可能ということです。

ミッションマネジメント

続けるという才能を育むのにミッションマネジメントというスキルがある。意思や信念を育てるということ。
このミッションマネジメントを確立させていくことでプロサッカー選手という扉を開くことができたと確信しています。

継続する力は行動を頂点としたこの3つの密接な関係によって力を発揮する。
そして最も重要なのが土台になるミッションマネジメント。

例えば
ダイエットをしているとして、ランニングが行動で「サボりたいなとかめんどくさいな」という行動のブレーキになる感情があらわれるよね。
でもムキムキになってかっこよくなる!という確固たるミッションがある。

この○○みたいになる。とかなぜ○○をするのか。ということが明確であればあるほど続ける力は強くなる。そしてこの○○は内側からでてくるものでなければいけない。
かっこいいと言われたい!!であるとそれはいくら努力しても言われない可能性があるから非確定なのです。

ゴールには自分の信念が導く


プロになるには結果が求められるのに結果が出ることが保証されていない。数字で80点以上はプロになるというような明確な線引きもない。
現実を見ればいつ満了になるかもわからない。
(実際になりました。)
不安定な生活にも関わらずなぜプロサッカー選手になること目指して続けてきたのか。
そこにはやっぱりミッション(使命感)が存在していた。
誰かに強制されるわけではなく、自らが進んで望む必要がありました。

「俺はプロサッカー選手になるんだ
 でもなぜプロサッカー選手になりたいのか?」

このループの問いを何回したことか数えきれない。

中学卒業時、関東で勝負すると決めたあの日。
高校の長期オフでみんなが帰省する中グラウンドで自主練習し続けたあの日。
大学に入学した初日、レベルの高さに圧倒されて怯えた日。
将来を考えて毎日スーツを着てたあの時期。
キャプテンとして勝てない時期は本当にきつかった。

それでも俺はプロサッカー選手になるんだ。

この信念はずっと変わりませんでした。
なぜこんなにも確固たるものになったのか。

この大切な想いはまだ胸の中に閉まっておきたいと思います。

実践的なワークを使って才能を育てる


ひとつワークです。

目標としているなりたい自分に将来なれたとしよう。
将来目標を成し遂げた自分がタイムスリップしてきて今の自分にどんな声かけをしますか?

ダイエットが成功した自分からのメッセージだとしたら「お菓子は食べない方がいいよ」」「サボらずに走ると本当に痩せていくよ」などでしょうか。

実は、目標を達成するために今必要な行動は誰かに言われなくても
自分が一番よくわかっている

人は扱われた通りの人になっていく。
わがままだった一人息子に弟ができ、これからはお兄ちゃんとして扱われることで我慢を覚え、お兄ちゃんになっていくまさにあれです。
大切なのは自分自身をどのように扱うか。
あり方です。

自分をトッププレーヤーとして扱うなら何を食べるか。どんなトレーニングが必要か。答えは自分の中にあってすでに分かっているはず。
自分(もしくは子供や教え子)の継続する力が弱まり、行動があるべき姿から逸れてしまった時、また継続する力を取り戻すにはあり方を問いかけるのが一番効果があります。

君は何になりたいんだっけ?
未来の自分はどうしていたいの?

ストイックは何もすごいことではない。
この軌道修正力がミッションマネジメントによって働いているだけなのです。

なぜプロサッカー選手になれたのか?

プロサッカー選手になれた1番重要な要素はこのミッションマネジメントにあると確信をもっていえます。
どんな状況でも環境でも行動は常に一貫してプロになるという軸からブレすぎないこと。
この自分の中で育ててきたミッションが揺るぎないものであったからだと信じています。
自分ひとりでこの使命感を強く保てたわけではなく家族の存在、指導者との出会いそしてライバルであり最高の仲間の存在がいつも奮い立たせてくれた。
そんな出会いを引き寄せることができる力がそしてエネルギーがミッションにはあります。

息子にはこう伝える

僕は両親にプロサッカー選手になることや人生の選択をすることに一度も何も言われたことはない。
進学先も何もかもただ見守っていてくれた懐が深すぎる両親です。

唯一してくれた事といえば、たくさんサッカーの試合観戦に連れて行ってくれたことです。
幼心ながら憧れを抱き、いつの間にか虜になった。
そして自然にあそこのピッチに立つことが私の人生となった。
それからというものプロサッカー選手予備軍として自分を扱ってきた。

たくさんの挫折や理不尽な事、上手くいかないこと、涙を流した日々は数えきれないほどあるけど、
プロサッカー選手になることができた。
そんな経験を子供に伝え、これからしてあげられることは夢や希望を持たせてたくさんの経験をリアルに体験させてあげること。目を輝かせて心の奥底から湧き上がってくるものを少しずつ自らの力で育む姿を見守ることに尽きると信じている。

未来に繋げる

そしてそんなリアルな経験や体験を少しばかり未来に繋げていきたい。


僕が目指す選手に人になるために行動していきます。


そして自分がいるべき場所。環境を作り出すのも自分次第であるという以前の投稿も載せておきます。