体を若返らせてくれるホルモン!?〜そいつの名前は「メラトニン」その効果と増やし方
以前の記事で、アンチエイジングホルモンとして「成長ホルモン」と「メラトニン」があると紹介しました。
ここでは、「メラトニン」について詳しくみていきたいと思います。
「メラトニン」ってどんなホルモン?
メラトニンは、1958年に発見された、睡眠を司るホルモンです。今から約60年前と、意外と最近に発見されたホルモンですね。
メラトニンは、脳の松果体から分泌されるホルモンの一種で、アミノ酸の一種であるトリプトファンを原料として、セロトニンを経て合成されます。
余談ですが、アメリカでは若返りホルモンとして注目され、栄養補助食品として販売されていますが、体内で合成できるホルモンを病気でないかぎりサプリメントで摂取することはおすすめできません。個人的な意見ですが、ステロイドを使用するボディビルダーのように、それなりの効果があるかも知れませんが、ホルモンというものは単体で作用しているわけではなく、さまざまなホルモンが連携して作用しています。そのバランスを崩してしまう事で、思わぬ副作用が生じてしまう可能性もあるからです。
いずれにせよ、僕が重要とする時間捻出のための方法のひとつ「質の高い睡眠」をとるためにも、このメラトニンを味方につける必要があります。そこで、メラトニンにはどんな効果があるのかみていきましょう。
メラトニンの効果
メラトニンの効果は主に、次の4つが挙げられます。
①質の高い睡眠をもたらす
メラトニンは、入眠と睡眠の質をサポートし、レム睡眠の時間を増加させ深い睡眠をもたらします。寝付きが悪い、夜中に目が覚める、朝起きた時の疲れやダルさが残っているなどを改善してくれます。
②免疫力を向上させる
本来持っている免疫力を正しく働かす事で、風邪などのウイルスを撃退する、あるいは臓器にできたさまざまな腫瘍を撃退するという効果があります。
③フリーラジカルを除去する
早い老化や多くの病気の原因となってしまうフリーラジカル。激しい運動や、不健康な生活習慣、過度なストレスなどでどんどん増えていきます。このフリーラジカルを発見すると、すぐさまくっついて無害化してくれます。
④コレステロール値を低下させる
メラトニンは、肝細胞で脂質代謝を促す酵素の働きをあげ、血中のコレステロールを下げます。
メラトニンを増やす方法
メラトニンを増やす方法を紹介していきます
①毎朝決まった時間に起きて日光を浴びる
僕たちは太陽とともに生活しています。からだのリズムを日照時間に合わせる事で、快適で健康的な生活をおくる事ができるからです。古代からの遺伝がそうさせているのでしょう。太陽光を浴びる事で朝がきたと体に認識させる、すなわち体内時計をリセットさせます。そして、メラトニンの前駆体であるセロトニンの分泌を促します。
②ウォーキングなどのリズム運動をする
ウォーキングなどのリズム運動は、ふくらはぎの収縮によって心臓への血液循環をよくするだけでなく、脳への血流も多くなると同時に、セロトニン神経の刺激となりセロトニンを分泌させてくれます。
③夜間の強い光を避ける、電気を消して寝る
メラトニンの分泌は、日光を浴びると抑制されます。蛍光灯の明かりでもある程度は抑制されてしまうので、電気を消して寝る事でメラトニンの分泌が増え、睡眠を誘発する事ができます。蛍光灯には、赤みがかった「電球色」、青みがかった「昼光色」など様々な色のバリエーションがあります。「電球色」は「昼光色」に比べメラトニンへの影響を抑えられるので夜間には、これを活用してみるのもいいかもしれません。
④メラトニンの材料を食事から摂る
メラトニンはサプリメントで摂取するよりも、食事から取り込んだほうが栄養のバランスがとれているので、健康にいいことは間違いありません。冒頭でも述べたとおり、メラトニンはトリプトファンというアミノ酸の一種を原料に体内でつくられます。したがって、トリプトファンを意識した食事を心がける事でメラトニンの合成量を増やしましょう。トリプトファンはアミノ酸の一種なので、すべてのタンパク質食品に含まれていますが、特に多い食品は、納豆・豆腐などの大豆食品、マグロ・カツオ・牛肉などの赤身などに多く含まれています。
さいごに
質の高い睡眠や健康、若々しさを保つために重要な働きを担うメラトニン。
今回紹介した分泌量を増やす方法をうまく活用して、QOLを向上させよう!
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