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オンラインでの勉強会を『やってみてわかったこと』

先日、25名程度のHR界隈の方々とzoomを使って勉強会を開催しました。初めての試みではありましたが、『やってみてわかったこと』をシェアします。
ぜひ、皆さんも身近な人を実験台にしてチャレンジしてみてください。

準備① 事前アンケートでニーズを探る

日程調整に『調整さん』を使用しました。その際に、メモ欄に簡単な質問に答えてもらうようにしました。それによって、参加者のニーズが事前に把握できるだけでなく、参加者同士もどんなことに関心ある人が集まるのか、が事前にわかるため、心の準備ができるというメリットがありました。

準備② コンテンツは『構造が見える』ように工夫する

コンテンツはできるだけシンプルに、構造を見える化して、参加者が現在地を見失わないように気を付けました。目次を都度都度出しながら、「今ココですよ」を明示しました。コンテンツの中で色々伝えたいことがありましたが、読んでわかることは箇条書きにして補足資料として末尾にまとめて、後で読んでおいてください方式が良いように思います。

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準備③ チャットを使った問い掛けを散りばめておく

参加感を高めることが大きな課題でした。20名ではあるものの、全員に口を開いてもらうのは難しいと判断し、チャットを使って発言してもらう方式にしました。チャットに慣れてもらうために、冒頭に簡単な問い掛けをコンテンツに仕込みました。(例:普段使っているテレビ会議システムは?、リモートワークしてますか?等)
結果的に、ほとんどの方が書き込んでくれ、「何気ない感想やコメントもチャットに書き込んで良いんだ」という安心感を作ることができたと思います。

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当日① ブレイクアウトをフル活用

参加感という意味では、ブレイクアウトの活用があるわけですが、敢えて冒頭のアイスブレイクに持ってきたことは奏功したと思います。よくあるセミナーですと、『規定の時間終了後に残れる人だけでブレイクアウト』の形式が多いですが、これだと参加感やモチベーションには寄与しません。そこそこモチベーションのある参加者を巻き込むには、序盤にブレイクアウトを使って口を開いてもらうことは効果的と言えます。

当日② 自分が作ったコンテンツをひたすらに『信じる』

一人語りをしていると、当たり前のように不安になります。ならない人は病気です。しかし、その不安を抱えたまま講義を続けることはパフォーマンスの低下につながります。(不安が故に、余計に話し過ぎてしまったり、表情を見ようとして変な間が生まれてしまったりします)
ここは思い切って、自身のコンテンツを信じてリアクションを気にしないことがポイントだと思いました。いくら表情を見たところで、めちゃくちゃポジティブな反応が来ることなんかありませんから、期待してはダメです笑。
逆に、コンテンツ作りやシミュレーションを入念にして、不安を払拭しておきましょう。

当日③ チャット拾いは頑張りどころ

講義パートを卒なくこなして余裕が出てきたら、チャットを見ながらやってみましょう。感度の高い方からの感想や疑問がチラホラ流れてきます。コレを丁寧に拾っていき、できれば話を振ったりしてあげると、良い緊張感が生まれます。
拾う際には、できればちゃんと反応が返ってきそうな人を選んでいくことをオススメします。リアルの場で言えば、最前列で頷きながらメモを取っている人ですね。オンラインの場合は、カメラがONになっていて、頷き多め、事前アンケートのレスが早かった、チャットの書き込み量、あたりを見て優等生をマークしておきましょう。

当日④ 不安なことはサポート役にお願い

どんなにシミュレーションしても不安は残ります。
ちゃんと声が届いているか、資料は投影されているか、スルーしてしまった質問はないか、色々と気になってしまいます。このあたりの確認作業やフォローはサポート役を一人立てて同席してもらうことで解消できます。自分の目の前に座ってもらって、目線で「投影OK?」と確認したり、カンペを出してもらうと良いでしょう。

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事後フォロー① 投影資料はもれなく配布

紙のテキストが無いケースが大半ですから、投影資料は配布してあげましょう。共有する際には、ファイルを用意しておいて、終了のタイミングでチャットにアップすれば、後からメールしたりする手間も省けますし、連絡先を知らなくても問題ありません。

事後フォロー② チャットログも配布しよう

zoomだと自動保存されるチャットログも、配布すると喜ばれるようです。今回の終了後、「チャットログも欲しいです」という声がかなり多かったです。チャット上では、意見交換がなされたり、質問に対して講師以外の人がコメントしていたりするので、結構重宝されるのかもしれませんね。

学び① 『その場で何とかしよう』が効かない

学びのひとつは、『その場で何とかならないことが多い』ことです。
例えば、あるべきワークシートが用意されていなかったとき、リアルならホワイトボードに問いを書いて適当に白紙やノートに書いてください、で乗り切れます。が、オンラインだと臨機応変に対応できることは限られてしまいます。使える武器は、カメラ、マイク、チャット、ブレイクアウト、投影資料くらいです。ホワイトボードも付箋も白紙もありません。かなり忙しく余裕が無いのと、「ちょっと待っててください」が言いづらいので、手元で資料を探したりすることのないようにしておくべきです。
オススメは、どのタイミングでどんな作業をするのかを予め決めておくことです。ブレイクアウトのタイミングだけでなく、チャットに書き込んでもらう時間、チャットを拾う時間、Q&Aの時間、zoom以外に使うツール(googleドキュメント等)、を事前に用意してシミュレーションしておきましょう。

学び② 多少あたふたしても許される

一方で、多少あたふたしても参加者側は思ったより気にしていない、というのが学びの2点目です。このコロナ禍で、急遽オンライン対応していることは誰もが承知していることであり、大抵のことは大目に見てくれるはずです。予期せぬトラブルにも落ち着いて対応しましょう。

今回まとめた内容の全てが、『やってみてわかったこと』です。逆に言えば、いくらノウハウやテクニックを仕入れても、やってみなければ気付けないことがたくさんあります。最初から満点を目指さなくて良いので、臆せずトライして、オンラインによる学びの場の可能性を切り拓いていきましょう!



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