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中途入社オンボーディング記:無邪気に発言していく

転職して2週間が経ち、オンボーディングにおける最初の関門、環境順応をクリアできたと思います。俗に言うアンラーニングやネットワーキングはもちろん重要ですが初めの2週間は小難しいことを考えずに一番近いチームメンバーとの距離を縮めると良いことありますよ、というお話です。

発言することで自分の志向・クセ・特性を知ってもらう

黙っている奴はミーティングから去ね、という文化で育ったからか、序盤から自然体で思ったことを発言していました。おそらくこの行動が、メンバーから自分を知ってもらうことに寄与したと思います。いわゆる自己開示的な場もありましたが、特定のテーマに関する会話や議論において、どんな発言・リアクションをするかというのが、人物を知ってもらう上では有効だと実感しています。
例えば、特定のテーマで得意げに語る様子から興味の度合いを知ってもらうことができますし、うなづく時に一言感想を添えるだけでもどのように咀嚼したかを示すことができます。単なる自己開示のセッションでは出し切れない、自分の志向やクセまで把握してもらえたと感じます。

「こんなことも知らないのかコイツ」と思われる恐怖との闘い

一方で、中途採用で入社した人ならば、固有の背景や状況も知らずに発言することの難しさも感じると思います。

「こんなこと言ったら場違いじゃないか。空気を読んでおこう」
「意見を言いたいけどきっと過去に議論されてきているだろうから黙っておこう」
「的外れな発言をして無知だと思われたくない」

上記はいまだに僕の頭に一瞬よぎる葛藤の一例です。
やはり過去の経験を買われて中途入社している身としては、鋭い発言や示唆のある問いかけをして、デキるところを見せたいと思うのが性(さが)ですよね。しかし、その薄っぺらい見栄にはあまり意味がないと割り切って、どんどん発言していくことをおすすめします。誰も入社直後の人間の発言ひとつで失望したりしない(はず)。そもそも、発言しなければその良し悪しのフィードバックを受けることすらできません。
実力を示したいなら、もう少し後でも良いと思うのです。まずは仲間に受け入れてもらいチームの一員となりコンフォートゾーン(安全地帯)を確保した後で、存分にリスクをとってチャレンジすれば良いかなと個人的には思っています。

素朴な疑問が既存メンバーにとって本質的な問いになることもある

少し慣れてくると、疑問や質問を投げかける場面が出てきます。この時もカッコつけて深い質問をしようとしなくても良いと思っています。
まずそもそも、相当なプロフェッショナルとしての採用でない限り、そんなこと期待されてないはずなんですよね。むしろ、話している内容をキャッチアップできているかが重要ですし、何が理解できていないかをお互いに把握しておかないと無駄な時間を過ごすことになってしまいます。
疑問・質問をする際は、きわめて素直かつシンプルに投げて、会話をしながら深めていくやり方を使っています。これは前職の法人営業の常套手段でもありまして、「そもそもこの施策ってなぜ必要なんでしたっけ?」、「誰がやりたいって言ってるんですか?」「どのような状態を目指しているのですか?」など、当事者たちがとっくに議論したであろう前提条件のようなことを聞いていくと本質に迫りやすく、キャッチアップも早くなりました。
さらに、既存メンバーは散々議論してバイアスだらけになっているので、意外と素朴な疑問に答えようとすることで整理するきっかけになったり、本来の目的に立ち戻る機会になったりすることもあると思います。質問した際に相手が「そう言われてみれば、、、」と考えこんだらガッツポーズです。

ということで、無邪気に発言したり質問したりしてみよう、って話でした。とは言えさすがに、人数の多いミーティングやお偉いさんがいる場でいきなりは難しいので、少人数かつ業務上の距離が近いメンバーがいる場から始めるのが妥当だと思います。

ポイントは自然体でやることなので、自分のキャラクターに合わせて肩肘張らずに、思いついたらパッと発言する、これだけ意識してオンボーディングの一歩目を成功させましょう!

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