信州・奈良井宿 秘密基地に泊まる冬の旅(2/3)
「フレンチシェフ召喚! フレンチ家庭料理で大宴会編」
昨日の続き。
旅の醍醐味の一つである食事。
今回、奈良井宿を擁する長野県塩尻市で人気のフレンチ、ラ・メゾン・グルマンディーズのオーナーシェフ友森隆司さんを呼んで、秘密基地で出張料理をお願いした。
依頼した際の要望は以下の2つ。
1. 信州産、特に地元・長野県塩尻市の材料にこだわって欲しい
2. みんなで信州塩尻ワインを飲みながらジビエが食べたい
どんなお料理が出てくるものかとドキドキワクワク!
松本一本ネギのポタージュ
友森シェフの得意とする塩尻野菜のポタージュ。
今回は、信州特産の松本一本ネギのポタージュ。
(写真がいまいちですみません。)
見た目は乳白色のポタージュだけど、香りの中に何となくネギっぽさ。
口してみると最初にくるのはコンソメの香り、うま味、後味にネギの香り。
1品目にスープが出てきて、なおかつそれが美味しいと、一気に心を掴まれてしまう。
塩尻野菜のサラダ菜園風
友森シェフは「もし野菜に偏差値があるとすれば、塩尻市は間違いなく野菜の偏差値日本一です」と言う。
味の良さ、栽培品種の多さは飛び抜けているそうだ。
今回は、彩り豊かな塩尻の野菜を菜園風サラダで楽しんだ。
それぞれの野菜の香り・味が濃厚でインパクト大。
塩尻市洗馬(せば)のほうれん草、塩尻卵のフリッタータ、シナノゴールドとゴルゴンゾーラのプレッセ
ぼくの個人的な好物、フリッタータが出て来て歓喜!!
見た目は普通のフリッタータだが、全くチーズを使っていないという。
チーズを使っていないと味が薄くなりそうだが、いただいてみると全く以って逆。
ほうれん草と卵の味が濃く、それぞれの味を感じているうちにチーズの有無は気にならなくなってしまう。
写真奥のプレッセも絶品。
オレンジ色の見た目が可愛いシナノゴールドの下にはゴルゴンゾーラチーズ。口に入れるとまずはリンゴの香り。続いてゴルゴンゾーラのクリーミーな口当たり。苦味と香りが合わさった大人のおつまみ。赤ワインにも白ワインにもマッチ。
塩尻市片丘で獲れた鹿のローストタプナードソース
まだまだ続く塩尻尽くし。
1か月半熟成させた鹿の内腿をローストで。見た目も非常に美しいピンク色で、食べる前から期待大。
実際にいただいてみると、臭みは全くないし口当たりも非常に優しく柔らかい。
子牛、特に海外の赤みが美味しい牛肉に近い。
メイン:塩尻市片丘で獲れた猪と塩尻野菜のすき焼き
塩尻尽くしの秘密基地での宴会。
メインは何とすき焼き!
**
フレンチですき焼き?**
見た目は完全に日本のすき焼きなのだが、何となく香りが違う。甘ったるいというか何というか……。
**
むむ!
むむむ!
美味いー!**
猪肉特有の脂臭さは無く(湯引き? なんか下処理してあるかも)、噛めば噛むほど(つまり肉そのものは固いということ)うま味が出てくる。まさに山の滋味をたっぷり含んだジビエならではの味。
そしてなんと、割下にはフォンドボーと赤ワインがたっぷり入っているという。
どうりで和風でもありながら洋風でもある不思議なニュアンスが出ていたわけだ。
まさに宴会のメインにふさわしい、日本酒にも赤ワインにも合う素晴らしい料理だった。
塩尻市片丘の自然薯と洞沢豆腐店の生湯葉もあったのに、写真撮り忘れた……。
これも自然薯の味の濃さが素晴らしく、インパクト抜群の一品だったのになぁ。
……明日に続く。
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