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保育士ママがこうもりの絵本を作る話(8/終)
9月
イラスト制作
文章は出来上がったので、絵に着手する。
3月時点での下書きは、色鉛筆だった。
![](https://assets.st-note.com/img/1667106717968-6D5dvsQCzs.png?width=1200)
今回、最終的な製本を「中綴じ冊子」という形式にする。
簡単なカタログや文集に向いている。A4サイズなのにお得。
校正者のM氏がオススメしてくれた、初心者にちょうどいい。
ただ色鉛筆で描いてしまうと、どうしても下書き感が残ってしまうため、
今回は絵の具で仕上げてもらうようにお願いした。
表紙・裏表紙を含め全36ページ分の絵を着彩することになるが、なんとかトライしてもらった。
K
「試しに絵の具で描いてみたのですが、画力のなさに絶句してます…。こんな感じで良いのでしょうか💦」
私
「疲れ様です!大丈夫ですよー!輪郭と、塗れていない白い部分は、後でこちらで同じ色で塗り足しても良いですか❓」
K
「絵の具がこういう感じで大丈夫なら、絵の具で頑張ってみます。輪郭は、薄いなら塗り足しを頼むかもしれません。」
私
「了解しました!あと、絵の周囲1cmくらいは、印刷の際に切れてしまうかもしれませんので、大事なパーツが来ない様に、念のためご注意ください」
まもなく保育士らしい、暖かみあふれる原画が郵送されてきた。
A3のスキャナーが自宅にはなかったので、近くのコンビニに立ち寄った。
大きな画用紙の手触りが懐かしいからなのか、ふと小学校の教室を思い出したりした。
![](https://assets.st-note.com/img/1667114772486-o8Od6rvBUs.png?width=1200)
元々画用紙の上部には絵を、下部に文字だけのスペースを作る予定だったが、途中の打ち合わせで、一般的な絵本のように絵の上に文字を乗せる方針に変更した。
デジタル上で変更もできるので、筆が止まらないようKの描きやすいように描いてもらった。
絵の具の色ムラや掠れている部分などをデジタル上で塗りたし(レタッチ)をした。
折角の絵の具のイラストなので、全体的に同じような分量の筆跡が残るようにした。
このプロジェクトはみんな初めてだらけなので、
まぁよい加減は分からないけどまずは印刷してみよう!という方針。
![](https://assets.st-note.com/img/1667117349041-k5dI1CAYX6.png)
10月
最終工程(入稿データ作成)
絵の上に文字を入れて印刷仕様の入稿データを作る。
このこ作業は校正を担当してくれた紙媒体の編集者であるM氏に依頼した。
一度形にしたものを見ながら、
原作者のK、編集者のM、私の3人で、最終チェック。
今回は、文章→イラストという順に作ったので、所々イラストに合っていない文章が見つかった。
例えば「ぼくの ひろったものが ちらばっていた」という文章は、仕上がってきた絵に合わせると「ぼくの ひろったものが くっついていた」という描写が適切になる。
絵と文章を別フローで動かしたためこのような修正工程がおきている。
それらを修正して、とうとう入稿データが完成。
そして1週間後。
![](https://assets.st-note.com/img/1667123289807-qWR9KORus6.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1667123362468-lDZIzGfwkD.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1667123378182-GWRpPgTifX.png?width=1200)
10月30日(日)無事完成!
「はぐれこうもり ねぐらで ひとり」
作・絵 くらつ こうた
校正・デザイン みけ みわ子
初期添削 みつや そういちろう
発行者 いただに はるか(Facebook)
noteを報告しながら、これから作者へ本を郵送します。
最後まで、私たちの初めてのチャレンジを見守ってくださりありがとうございました。
この本は作者と相談しながら、必要な場所で大切に配ったり、子供たちの読み聞かせに使う予定です。
この絵本や、絵本制作にご興味のある保育士や福祉関係者の方は、
発行者&note著者 いただにの Facebookのメッセンジャーから
お気軽にご連絡ください!
この絵本の今後の展開をお楽しみに!
(完)