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フェミニズムの罪と罰

責任とは、とるものではない。
とらされるものだ。




過酷な運命にある、氷河期 独身女性

2024年現在、将来的にもっとも過酷な属性はなんだろうか?

弱者男性ではない。

氷河期世代 非正規雇用の独身女性である。

なぜ氷河期世代なのか?

氷河期世代は人数が多く、ちょうど年金と生活保護が崩壊するタイミングに老人となり、身体が満足に動かなくなるからだ。

健康であれば、なんとかなる状況でも、老化して身体機能が衰えればどうにもならない。

氷河期世代より、上の世代は、逃げ切ることが可能だ。
2022年から日本では、インフレがはじまり、年金と生活保護の目減りが開始した。

年金と生活保護の目減りはゆっくりと進む。
年金と生活保護は、これから10年以上かけてゆっくりと崩壊していく。

だから、今すでに高齢者になっている世代は逃げ切ることができる。

年金と生活保護がなくなったとしても、身体が若ければ対処法を考えることができる。年金と生活保護があてにならないと確定していれば、生活水準を切り下げて貯金を多めにする、などの対策が可能だ。

日本社会が崩壊したとしても、時間があれば、対処することができる。

氷河期世代だけは、この対処をするための時間がない。

氷河期世代の中年期(今現在)において、年金と生活保護はまだ機能している。
年金と生活保護がなくなる、社会保障が維持できなくなるといわれているものの、そうなった場合に社会がどのように変化するかが、よくわかっていない。

だからこそ、氷河期世代は、抜本的に行動を変化させることができない。

日本の社会が崩壊したときに、もっとも弱い”老人”という立場で存在しなければらならいのが、氷河期世代なのである。



なぜ”女性”なのか?


・貯金がない

 女性は男性と比べて、ぜいたくである。

 これまでの人類の歴史において、女性には子供を産み・育てる役割があった。それゆえに、男性や社会のメンバーからリソース(食料やケアなど)を優先的に分けてもらってきた。
 女性たちは歴史を通じて自分が稼ぐ以上に消費を行ってきた。 (逆に、男性は、自分が稼いだリソースを女性に与えてきた。つまり、自分が消費するより多く稼いできた。)
 女性がぜいたくなのは、人類の歴史からみて必然だ。

 社会は女性を優先的に助ける性質がある。実際に、生活保護やNPO法人などの社会福祉活動において、圧倒的に女性のほうがリソース配分を多くもらっている。
 だからこそ、結果として、安心してぜいたくな生活ができると考えており、実際にその通りなのだ。

 いざとなったら誰かが助けてくれる。
 だからさほど貯金をする必要などないし、実際問題ほとんど貯金をしていないケースが多い。
 (これまでは、それでまったく問題なかった。)

 一方で、男性は、誰も助けてくれはしない。だからこそ、節約する傾向があり、貯金を多めにしているケースが多い。貯金がなくとも、ひとりでなんとか生きていくしかないという、”覚悟”をしている。


・非正規雇用が多い
 氷河期世代において、男性の正社員比率は90%以上だが、女性の非正規社員比率は50%以上である。
 それゆえに女性は、いざというときのバッファーである貯金ができていない。

 正社員が得ることができるのは、カネだけではない。
 正社員で難しく、複雑な仕事をすることで身につく”経験値”というものが間違いなく存在している。
 

 例えば、非正規雇用の事務しかやったことがない女性と、全国各地の建設現場を飛び回り、建設重機のメンテナンスをしてきた男性とでは、人生における”経験値”に大きな差が生まれる。

 社会が崩壊して、困難な状況になったとき、人生における”経験値”の有無が厳しい状況を乗り越えれるかどうか、を決めるケースも多いだろう。

 例えば、重機のメンテナンスの経験がある男性は、頑張れは建設現場の仕事を見つけることができるかもしれない。技術や知識があれば、外国にわたっても、ギリギリなんとか生きていけるかもしれない。最悪、犯罪に手を染める場合だって、重機を操作する技能があれば、犯罪者集団で重用されるかもしれない。

 
・甘やかされている
 女性は、社会からの保護を優先的に受けている。
 キツイ仕事や危険な仕事は、男の役目である。女性には、比較的楽な仕事が割り当てられている。
 だから、いざというときには、だれかが助けてくれるだろう、という甘い見通しを持っている場合がほとんどだ。
 男性ほど、ひとりでなんとかしなければいけないという”覚悟”がない。
 もちろん、日本社会が現状の水準を維持し続ければ、この種の”覚悟”は女性には不要である。
 だがしかし、日本社会はこれから大きく変わる運命にある。

・”暴力”をもってない
 この点については、後ろの章(路上の氷河期世代世代)で考える


変わる日本社会

年金と生活保護の崩壊

年金の減額や、生活保護の減額など、政府が社会保障改革をやろうとすれば、間違いなく大きな反発を受けて、大惨事になる。

だがしかし、インフレにより年金や生活保護の支給額が勝手に目減りする分には、国内からの反対は発生しない。

もちろん、物価上昇にあわせて年金と生活保護の支給額は増額されるだろう。

ここで、読者のみなさんにお聞きしたい。

政府の発表によると、物価は2020年(コロナの流行があった年)と比較して8%しか上昇していない、、らしい。

だが、実際はどうだろうか?
読者のみなさんは、日本国で生活しているはずだ。
物価は、どのくらい上昇しているだろうか?

僕の体感としては、5年近く前と比較して、物価は20~30%程度上昇していないとおかしい。

https://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/index-z.html


公式には、5年前と比較して、物価は8%上昇している。

この場合、年金と生活保護は、物価上昇をそのまま反映するわけにはいかないから、例えば3%程度増額して、物価上昇を反映したとみなせばよいだろう。

これを繰り返していけば、年金と生活保護の実支給額は、どんどんと目減りしていく。

ちなみに、2023年の世界平均のインフレ率は、7%程度である。
高齢化により、労働者不足がすでに深刻な日本で、世界平均の7%程度のインフレ率で済むのだろうか?

なお、20%のインフレ率が発生した場合、当然ながら年金・生活保護の支給額に反映されるのは、1年程度遅れる。
(税金・社会保険料が1年前の所得で決まるのを思い出してほしい)
インフレを追いかける限り、年金・生活保護は、常に価格上昇に追いつかない。

結局のところ、年金と生活保護は、今後、ますます減少していき、実質的にあてにならなくなる。

これは、もう間違いない。

氷河期世代は年金をもらえない。

「氷河期世代は、年金がもらえなくなる」、これは10年以上前からいわれていたことであり、みんな心のどこかでは認めていることだ。

だがしかし、ほとんどすべての人が、そうはいっても大丈夫だろうと、心のどこかで思っている。その根拠は、ファイナンシャルプランナーがしたり顔でアドバイスする、テレビ、ネット、新聞などのメディアの情報である。

だがしかし、彼らは責任を取ってくれはしない。

常識的に考えて、氷河期世代は年金をもらえない。

額面的には、今予想されているよりずっと多い金額を受け取ることができるだろう。なにせ、需要と供給の関係から、強烈なインフレが間違いなく発生するのだから。だが、実質的にその増額した年金で買えるものは、驚くほど少ない。

産業の崩壊 ~ 円安とインフレ

日本の人口ピラミッドをみると、70~75歳に大きな山が存在し、45~55歳にかけて、もうひとつ大きな山が存在する。
団塊世代と団塊ジュニア世代(氷河期世代)である。

氷河期世代は、人口が多い。(下図 人口ピラミッドの赤点線部分)

そして、氷河期世代は、非正規雇用も多いが、正社員も多いのである。特に男性は90%以上が正社員として働いている。

氷河期世代は、よく働く。

氷河期世代が若手だった十年以上前は、サービス残業が本当に当たり前であった。大手企業であっても、自分の勉強のためにつかった時間は残業時間に計上しない。自分の仕事の効率を考えて、残業時間を割り引いて計上するといった風習があった。

氷河期世代が、社会人になった時、今では考えられないブラックな環境で仕事をしていた。

人間、社会人の最初に覚えたことをずっと引きずるものである。だからこそ、氷河期世代はよく働く。

結局のところ、企業を支えるのは”人”である。

70~75歳の団塊世代の退職により、特に製造業では技術継承が大きな問題となった。おじいちゃんの頭の中にしかなかったノウハウが退職と共に失われたのである。

一度失われた技術を取り戻すのは、すごく手間がかかる。
(飛ばなかった三菱ジェットや、競争に負けた半導体ビジネスを思い浮かべてほしい)

勤勉な氷河期世代の引退により、すべての産業がダメージを受ける。

特に、技術の蓄積が競争力に直結する製造業では、氷河期世代の大量退職により大量の技術が失われ、日本企業の製造業の競争力は、著しく低下する。


一方、日本は、食料とエネルギーを輸入に頼り切っている。

自動車などの工業製品を輸出しなければ、食料とエネルギーが入ってこない。

日本国がソ連のような国であれば、製造業に無理やり労働者を振り分けて、輸出を強化し、食料品とエネルギーを輸入することができる。
(その輸入した食料とエネルギーを使って製造業を強化することもできる)

だが、日本国はソ連ではない。
労働者は、勝手に好きなように仕事につく。

悪いことに、高齢化した日本では、介護・医療の需要が非常に大きく、ドル(=食料とエネルギー)を稼ぐことができない医療・介護に労働力が流れてしまう。

輸出産業は、労働力不足により、大ダメージを受ける。
技術の喪失により、競争力も喪失する。

結果として、円安が発生する。

国内では、食料品とエネルギー価格の高騰が発生する。

今よりもっと、もっと、食料品とエネルギーの価格が上がるのである。

エネルギー価格が上昇すると、すべてのモノの値段があがる。

氷河期世代が労働市場から撤退するにしたがって、労働力不足と円安が、手に手をつないでやってくる。

インフレが加速度をつけて上昇する。


崩壊する日本の農業 ~高騰する食料価格 メシが食えなくなる

日本の農業従事者は、116万人である。
そのうち、8割を60歳を超えるおじいちゃんおばあちゃん農家が占める。

https://www.maff.go.jp/j/kobetu_ninaite/nougyoukeiei_jousei_r6apr_set.pdf より


上の図より、農業従事者の人口は、直線的に減少しており、20年前の半分以下になっている。
そのうえ、50代以下は20%しかいないのである。
今後10年で、この8割の農業従事者のうち、大半が引退するだろう。
なぜなら、シンプルに高齢になるからである。

ただでさえ、100万人しかいない少数の農業従事者が、半減するのである。

考えてみてほしい。
従業員の8割が60歳以上の会社があるとして、その会社に未来はあるだろうか?

「あと10年もすれば、倒産するよね。あはは~」 である。

つまり、日本の農業も、あと10年もすれば、倒産状態になる。

今後、日本における食料生産は、まちがいなく急速に衰退する。

日本がソ連や大日本帝国のような全体主義国家であれば、耕作放棄地を国有化して、そこに農業従事者を誘導するような手段が使える。

だがしかし、日本の政治体制はそうではない。

耕作放棄は、だれがもっているのかわからないままに、放置されてしまう。とても無駄であるが、しかし現状の政治システムではどうしようもない。

日本国内で食料を賄えないならば、海外から輸入するしかないのだが、前述したように輸出産業が壊滅して円安が進行した日本では、食料を輸入するのが難しくなる。

日本人の人口が減少するスピードより、食料供給が減少するスピードがずっと速い。

農家の人口は、20年で半分になった。
だが、日本国の人口は20年で半分にはならない。

需要と供給の法則にしたがい、食料価格は高騰する。


貯金がない 単身世帯

40代、単身世帯の貯蓄額は92万円。
50代は130万円である。

この貯金額はかなり少ない。

今後、このただでさえ少ない貯金が、インフレ、とくに食料品の価格上昇により目減りしていくのである。

非正規雇用の独身女性は、特に貯蓄が少ないはずだ。

https://okane-kenko.jp/media/saving-40s/#index_id4  より


クアトロプル アタック


氷河期世代は、過酷な運命にある。

氷河期世代が、老人として生きる10~20年後の日本社会は、氷河期世代に対してクアトロプルアタック(4連撃)を繰り出すことになる。

死体蹴りと言って過言ではない。

①年金と生活保護はない
②食料品はない
③貯金もない
④老化により、健康な身体もない

飢えて死ぬ老人(氷河期世代の末路)が大量に発生するだろう。


路上の氷河期世代


路上の氷河期世代

インフレにより、当然ながら家賃も上昇する。

だが、日本には借地借家法があり、大家さんは一方的に家賃を値上げすることができない。だが、大家さんにも生活があるため、あの手この手で家賃を上げようと工夫してくる。

A. だまし討ちで契約書にサインさせる
 借地借家法の存在を知らない場合、大家さん(管理会社)から契約更新のときに言いくるめられて、家賃値上げを了承させられる。
 これが一般的なパターンだろう。

B. 嫌がらせをうける
 例えば、ドアに ”出ていけ” や ”ドラゴンカーセックス” などの張り紙をされたり、ネコの生首を家のポストに入れられる的なやつである。
 やっかいなことに、大家さん自身がこの手の嫌がらせをするとは限らない。家賃の値上げを既に了承している、隣人が”正義の人”となって嫌がらせをするケースのほうが多くなる。(潜在的に存在する正義の人の多さは、コロナ禍で十分にわかっている)
 そして、人手不足の警察は、殺人事件でも発生しない限り、この手の家賃値上げに関するゴタゴタに介入することはしない。

C. 借地借家法が改正される
 
インフレにより、賃借人にいちじるしく有利な、借地借家法が改正される。例えば、物価が3倍になったのに、家賃だけは値上げできないなど、さすがに不合理がすぎる。そもそも、大家さんはたいていの場合は、金持ちだから、献金などを通じて政治家への影響力が大きい。しれっと、借地借家法が改正されていても、まったくもって驚くべきことではない。


結局のところ、インフレに合わせて家賃も上昇するだろう。
借地借家法をたてに、賃料だけが上昇しないなど、そんなことはありえない。

賃貸住宅に住む氷河期世代は、年金と生活保護が事実上消滅したあとに、賃料を払うことができない。

賃貸住宅に住む氷河期世代は、老人になったタイミングで、家を追い出され路上生活をする。


では、持ち家があれば、大丈夫なのだろうか?
大家さんに、家賃を上げられる心配もなければ、家賃不払いで追い出される心配もない。

たしかに、賃貸住宅よりはずっとましだ。
だがしかし、持ち家に住む氷河期世代も安泰ではない。

現在の、非正規雇用 独身 氷河期世代の女性は、子供部屋おばさんなどと言われるように、親が買った持ち家に住んでいるケースが多い。

持ち家に住む子供部屋おばさんも、ちっとも安泰ではない。

なぜなら、未来の日本では、食料危機が起こるからだ。

繰り返しになるが、日本の農業は高齢化により、物理的に農業に従事する人がいなくなる。日本の国内農業は、崩壊する。

そうなれば、海外から食料を輸入するしかないが、氷河期世代の退職により、製造業は労働力不足と熟練技術者の喪失により、大打撃を受けて壊滅している。
結果として、輸出する製品がなくなる。一方、輸入する食料とエネルギーはさほど減らないので、貿易赤字が発生する。
いちじるしい円安が発生し、食料の買い付けが難しくなる。

国内農業の崩壊と製造業の崩壊のダブルパンチにより、日本では、かつてない食料不足が発生する。

さて、氷河期世代の子供部屋おばさんは、持ち家はあっても食料を買うカネがない。

実際に、餓死するまで我慢するだろうか?

一部の子供部屋おばさんは、餓死を選ぶだろう。

だがしかし、大半は行政や支援サービスなどに助けを求めるだろう。

財源のない行政は、話を聞くだけにとどまるだろう。(人手不足で、門前払いされる可能性も高い)

そうなれば、支援サービスに助けを求めることになる。
だがしかし、食料危機が発生する環境では、善意のNPOも壊滅している。(まずは自分と家族の食料確保やケアを優先するからだ。)

それゆえに、追いつめられた子供部屋おばさんのSOSに応えることができるのは、悪徳金融(不動産)業者になるだろう。

支援サービスの顔をした、悪徳業者は子供部屋おばさんの唯一の資産である、持ち家を担保にカネを貸すだろう。借りたカネは、食料調達に消えるため、当然ながら借金を返済することはできない。

子供部屋おばさんは二束三文で持ち家を取り上げられることになる。

氷河期世代が老人になるころには、消費者センターも労働力不足で機能不全に陥ってるため、2024年の水準では考えられないような悪徳業者が跋扈している。

要するに、困窮した子供部屋おばさんは、空腹に耐えかねて、半分詐欺にあう形で二束三文で持ち家を取り上げられる。

持ち家を取り上げられたら、路上生活に堕ちるしかない。

カネがない、氷河期世代の老人たちは、路上に大量にあふれだす。

持ち家だろうが、賃貸だろうが、食料不足の時代には、カネがつきた老人から路上に放り出される。

第二次世界大戦後の、食料不足時代には、老人が詐欺にあって路上に放り出されることはなかった。
 この理由は、そもそも認知機能に支障をきたすような老人の数がすくなかったからだ。それに加えて、親類縁者のつながりも強固だったから、頼れる人がいたのである。
 21世紀の氷河期世代は、わずらわしい親戚関係や、近所づきあいをすべて切ってしまったため、頼れる人がおらず脆弱極まりない。
 守ってくれるはずの国家権力が弱体化すれば、悪徳業者に食い物にされる、ただの”エサ”になってしまう。
 第二次世界大戦後の日本国民は、社会学者たちの口車にのって、伝統的な近所づきあいや親戚づきあいを、うっとおしいと切ってしまった。
 結果として、国家が弱体化すると、相対的な弱者である老人が死ぬことになる。

家あまりの日本で、二束三文とはいえ、持ち家をわざわざ取り上げる悪徳業者が存在するのか?と疑問を持たれるかもしれない。

だが、都市化の進んだ日本において、親と同居する子供部屋おばさんが住む家は、あるていど都会にあるはずだ。

都会であれば、マンションを建設したり、大量に受け入れた移民の家にするなど、さまざまな活用方法がある。

他にも、貧困化して治安が悪化した日本では、麻薬などがはびこるはずなので、これら麻薬の原料となる植物の栽培などにも活用できる。
(マンガ ”地元最高!” では、主人公たちが家のなかで大麻を栽培している)

ヨーロッパや中国に対して、サイバー攻撃するための拠点としても活用できる。

電力を盗電でまかなえば、ビットコインの採掘にも活用できる。

ある程度、インフラのそろった都会に存在する、子供部屋おばさんの持ち家には、やっぱり利用価値があるのだ。

高齢スラム街の形成

氷河期世代の老人たちは、カネがつきた順番で、路上に放り出される。

氷河期世代は、人口が多いので、たとえ人口のうち、8割以上が悲惨な運命を逃れたとしても、それでも数百万人規模の路上生活者が発生する。

多いと思われるだろうか?

だがしかし、2024年の日本では、すでに高齢者の孤独死が1年間で 7万人も発生しているのである。
孤独死は、身近じゃない。だけれども、普通に暮らす我々の知らないところで、1日に200人も孤独死が発生している。
7万人といえば、鹿嶋市とか袖ヶ浦市とか、そこそこ大きな都市の人口に相当する。それだけの人間が、すでに孤独死している。(当然ながら、これから右肩上がりに増加する)

1年間で中規模都市と同じくらいの孤独死が発生しているのだ。20年前に、孤独死があふれるこの状況を想像できただろうか?

これから日本社会に起こる変化を考慮すれば、数百万人規模の路上生活者たちが発生しても、まったくもって不思議ではない。

路上生活者といえば、日本がまだ豊かな2024年においては、男性をイメージされるだろう。

だが、氷河期世代が老人になるころには、女性を優先的に保護する日本社会がリソース不足になる。

氷河期世代の老人たちは、男女平等にカネのないものから路上生活者になる。つまり、非正規雇用の割合が高く、貯金が少ない女性の方が、路上生活者になるということだ。

20年後の路上には、大量の高齢女性ホームレスがあふれることになる。


ところで、特に女性に顕著なのだが、一般の人たちは、路上生活者をひどく嫌う。特に女性は、触れるどころか、路上生活者を目にするのすら嫌がる。

たとえ、その路上生活者が女性であっても嫌がるだろう。(男女平等!)

女性たちの要望と、街の景観を維持したがる政治家たちにより、ホームレスは一か所に集められることになる。

スラムの誕生である。

東京・大阪・名古屋・福岡・札幌など、全国各地の大都市において、数万人規模の高齢者ホームレスを集積させた スラム街が形成される。

一般的に、スラム街といえば、子供がたくさんいるイメージだが、数十年後に日本中に出現するスラムは、老人ばかりで構成される。

スラム街の住人は、高齢男性より高齢女性の数が多くなる。


高齢スラム カースト制度

スラム街には、警察が入ってこない。

警察官のなり手がおらず人手不足であることに加えて、不衛生きわまりないスラム街に入りたくないからだ。

人間は、社会的な動物である
一か所に、たくさんの人間が集まれば、かならず秩序を形成する。

だが、このスラム街においては、”政治的なただしさ”など、まったくもって意味がないものになる。なぜなら、警察が入ってこないからだ。

警察が入ってこない状態で、秩序を形成するものは一つしかない
”暴力”
である。

高齢スラム街における、権力構造は以下のようになる。


高齢スラム街におけるカースト


高齢スラム街において、支配者になるのは高齢者ではない。若者(中年含む)である。

高齢スラム街には、警察が入ってこない。であれば当然、犯罪者や闇金からの逃亡者など、後ろ暗い経歴をもつ若い連中が逃げ込でくる。

もちろん、人数は多くない。わざわざ、インフラの整っていない、不潔で死体があちこちに転がる高齢スラム街に住みたがる人間はいない。高齢スラム街に移住してくる若者は、なんらかの理由がある。

だがしかし、若者は、いったん移住してくれば、この高齢スラム街で圧倒的に有利な立場に立つことができる。

その理由は単純で、高齢者よりも若者の方がすべての面で優れているからだ。

 暴力は? 若者の方が有利だ。
 体力は? 若者の方が有利だ。
 頭の回転は? 若者の方が有利だ。
 健康な肉体は? 若者の方が有利だ。

若者が、暴力でもって激しく高齢者たちを搾取するのが、高齢スラム街の社会となる。

問題は、ここからだ。

高齢スラム街のカーストでは、高齢男性のほうが高齢女性より、上に記載されている。

なぜ、高齢男性の立場が高齢女性より強いのか?

それは単純に、高齢男性のほうが高齢女性より、暴力の観点からみて強いからだ。

高齢スラム街には、警察も裁判所もない。では、秩序をつくっているはずの若者が警察や裁判所の代わりをしてくれるのだろうか?

そんなこと、あるはずない。
高齢スラム街の支配階層は、奪うだけだ。支配者は、暴力的に搾取するのみである。カネもない、体力もない、高齢女性を助けてなんのメリットがあるというのだろうか?

このカーストにおいて、下の階級は上の階級へ一方的に奉仕をするのみで、逆はあり得ない。

そのうえ、この頃の日本では、深刻な食料不足が発生している。

衣食足りて礼節を知るというが、衣食住が満足にそろわない環境で、しかもそれがずっと継続するのである。

弱肉強食

これが、高齢スラム街のルールである。

間違いなく高齢女性は、高齢男性から、理不尽な暴力をうけて迫害されるだろう。


カニバリズム


想像してほしい。

あなたは、糖尿病になって、足が壊死しかかっている。
生きのびるためには、足を切断しなければならない。

さて、あなたは足を切断するだろうか?

おそらく、99%以上の人が、この状況になれば足を切断するはずだ。
生まれてからずっと一緒にがんばってきた、生まれてからずっと自分を支えてくれた”足”
この”足”を見捨てるぐらいなら、死んだほうがましだ!
そう考える人は、ごくごく少数だろう。

将来の日本では、食料が不足する。

いままで、日本社会を支えてくれた高齢者を切り捨てることはできない。ずっと社会と共にがんばってきた、この高齢者を見捨てるくらいなら、みなで飢えたほうがましだ!
とはならない。
高齢者自身や、2024年時点でのマスメディア(視聴率を支える高齢者に忖度する勢力)は、高齢者を見捨てるくらいなら日本社会は滅ぶべきだ! と考えているかもしれないが、現実的には、糖尿病患者が壊死した足を切り捨てるように、日本社会は高齢者を切り捨てる。

(実際には、国家総動員法をつくって、配給制を敷いて、食料を平等に分配すれば、食料は十分足りる。高齢者へ食料を割り当てたからといって、国民はひもじい思いをするかもしれないが、飢え死にすることにはならない。だが、そうはならないだろう。)

高齢スラム街は、見捨てられ、忘れられ、たしかに現実に存在しているものの、メディアにおいても存在しないものとして扱われる。

これが前提条件だ。


日本は、資本主義社会だから、食料を買うのにおカネが必要だ。

だがしかし、高齢スラム街に住むビンボーな氷河期世代の老人たちはカネがない。

日本社会は、すくない食料を、何も生産しないスラム街の老人たちに分け与えるだろうか?

それもタダで?

答えは、Noだ。

日本社会は、高齢スラム街ごと高齢化した氷河期世代を見捨てるだろう。
(まだ、使える高齢者は、カネを持っているため、高齢スラム街にはいない)

高齢スラム街には、警察も裁判所もない。
あるのは、気まぐれに暴力をふるって、なけなしの貴重品をうばっていく若者だけだ。

食料が不足して、空腹に耐えらえれなくなった、高齢者はどうすればいいのだろうか?

たくさんの高齢者が飢えて死ぬだろう。

だがしかし、一部の高齢者は、孤立した高齢者に対して夜襲をしかけるだろう。

目的は”食料”である。
孤立した高齢者が食料を隠し持っている可能性はある。
そのうえ、人間には絶対に持っている”食料”が存在するのである。
その人間自身の”肉”である。

飢饉が起きた場合、さいごに食料となるのは”人間”である。

もっとも、ある”社会”が完全に孤立していることは珍しく、たいていの場合は、陸続きで外に出ていくことが可能である。その場合は、戦争により隣の”社会”から食料を奪うことができる。

人間は社会的動物であるので、住民同士が殺しあうよりは、みんなでがんばって、となりの村を襲って、食料を奪おうとする。

それゆえに、飢饉が発生したからといって、必ずしもカニバリズムは発生しない。

だがしかし、孤立した社会において飢饉が発生した場合、カニバリズムが横行することになる。

例えば、絶海の孤島 イースター島などである。

島には飢餓が訪れ、カニバリズムが始まる。
人肉は貴重なタンパク源となった。
女性や子供から食べられたという。
こうして20000人を超えた人口は、3000人ほどにまで減った。

https://shisokuyubi.com/chief-column/easter_island_and_rapamycin


高齢スラム街では、死にかけの老人たちが、殺し合い、お互いを文字通り食い合う地獄のような状態になるだろう。

この状況において、男性と女性、どちらが有利だろうか?

人類の歴史において、戦争は男性の仕事であった。

男性は、人類が誕生して以来、300万年つづいた、ホモサピエンス同士の殺し合いを経て、対ホモサピエンス用に特化した戦闘生物に進化した。

一方で、20世紀になるまで女性は戦争に参加してこなかった。生物としての戦闘経験がないのである。

300万年間 ホモサピエンス相手に戦争をしてきた生物と、ホモサピエンス相手に戦争をしてこなかった生物が、お互いに殺し合いをするのである。

女性が一方的に狩られる立場になるのは、当然のことだ。


ミソジニストの10倍返し

ミソジニー とは、女性に対する憎悪や嫌悪である。
ここまでで、高齢スラム街においては、男性が女性を物理的に狩ることになると記載した。

さらにもう一つ女性に不利な点が存在する。
狩る側の男性たちがミソジニスト(女性憎悪)である点だ。

狩る側の男性たちは、氷河期世代で、貯金がない(カネがない)連中である。氷河期世代でも、いわゆる中間層は、いままでの仕事の経験を活かして、死ぬ直前まで労働することができる。だから、中間層は高齢スラム街に堕ちてこない。

高齢スラム街に堕ちてくる連中は、無能な連中、労働においていらない人材とみなされた、主に非正規雇用の仕事ができない連中であろう。
ずっとカネがなく、ビンボーな暮らしをしてきた連中だ。カネがない弱者男性たちだ。

当然ながら、自由恋愛制度において、女性はこの劣った連中を相手にしてこなかった。

一方、この劣った連中は、ほかの優れた男たちが、女性と仲良くしているのを見ていたのである。

”嫉妬”、それは、人間が本能的にもってしまう感情である。

いくら逆恨みだ!と正論を述べたところで、人間が本能レベルでもってしまう感情(嫉妬)はどうすることもできない。

高齢スラム街の男性たちは、いままでの人生で相手をしてくれなかった女性を憎んでいる。
このような男性たちが、おなかをすかせて、肉体的に脆弱な女性を殺害して、人肉食をしなければならない状況におかれているのだ。

女性に対して憎しみをもつ男性は、女性のことを考えて、苦しみが少ないように殺害してくれるだろうか?

おそらく、そうはならない。

高齢スラム街において、すべての男性が残酷ではないが、すべての男性が女性にたいして不満をいだいている。

そのような状況で、無制限の暴力行為が許容されるのだ。
(エロゲーの世界がこれに近い)

カニバリズムにともなう暴力は、少なくない範囲で、性的な迫害をともなうことだろう。男性が持つ性欲というのは、かなり厄介である。
高齢男性が、EDになっていたとしても、その性欲由来の性的な迫害、それも人肉食のため殺害する前提での迫害、これはもうすさまじい迫害になるだろう。

具体的には、膣にいろんなものを突っ込んだり、生きたまま子宮を引きずり出す的なものになるだろう。これらの行為は、女性を対象とする猟奇殺人においてありがちなものだ。

つまり、高齢スラム街において、カニバリズムの犠牲になる氷河期世代の女性たちは、ただ食われるだけではなく、猟奇殺人的に苦痛をともなって殺害される。

これは、女性が弱い男性を迫害し、弱い男性が不満を蓄積してきた21世紀の男女関係、その反動として自然な成り行きであるといえよう。


フェミニズムの罪と罰


すべてのイデオロギーには、光と闇が存在する。
もちろん、フェミニズムには功罪両方がある。

フェミニズムの”功”、すなわち手柄は、女性の立場を大幅に強化し、女性の最盛期を作り出したことだ。

フェミニズムの”罪”、すなわち責められるべき罪悪は、異次元の少子化を引き起こし、社会を崩壊させたことだ。

フェミニズムの”罪”に対する”罰” を一身にかぶるのは、高齢スラム街で、迫害され暴力の餌食になったあと、人肉として食される 氷河期 非正規雇用 独身女性である。

責任とは、とるものではない。
とらされるものだ。

氷河期 非正規雇用 独身女性は、すべての女性を代表して、フェミニズムの犯した罪をつぐなうために、イケニエとなる。



まとめ


フェミニズムが引き起こした、少子高齢化により、十年数年後の日本では、社会保障が崩壊すると同時に、食料不足におちいる。

この最悪のタイミングで老人になるのが、氷河期世代である。

不幸な氷河期世代は、カネがなくなった順番から、高齢スラム街に放りこまれる。高齢スラム街は、警察がいないため ”弱肉強食”の無法地帯だ。

弱肉強食の高齢スラム街では、ホモ=サピエンスを相手にした戦闘経験がない女性が不利な立場におかれる。

食料が不足した、高齢スラム街では、カニバリズム(人肉食)が流行し、高齢女性が 食料となるだろう。

2024年の時点で、氷河期 非正規雇用 独身女性 の属性をもつ人 数百万人がフェミニズムの犯した罪をつぐなうためのイケニエとなるだろう。

氷河期 非正規雇用 独身女性は覚悟してほしい。

キミたちは、猟奇的に殺され、食肉になる運命にある。


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