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新入社員研修で語る情報の取り扱い:重要な単語2つ

とにかく、最近の新卒、と言っても新卒に限らず最近の20代30代のテレビ離れは顕著。
一方で、ビジネスマンとして活躍する上では、情報の収集とその蓄積で創る引き出しは多ければ多い方がいい。
ネットのニュースでも、本でも、テレビでもいいので、幅広いカテゴリーの情報にたくさん触れておいて、なじみのない情報で「気になる」となったものは積極的に調べて血肉に変えていくことを、私は発信し続けている。

そこで受講者からこんな話があった「テレビなどは、報道する側の意図が入るから振り回されるリスクがある」。
それは事実そう。メディアというのは、発信する側が情報を選んで出すもの。だから、いろいろな媒体から情報を集めて、自分の中でかみくだいてからアウトプットしていくことが求められる。

それが、SNSやAIで本人の興味に沿った情報だけを出すようなニュースサイトだと難しくなる。
そこに異論反論のコメントが存在しても。

このあたりを伝えるキーワードが2つあるので紹介。

1.エコーチェンバー


SNSを利用するときに自分の興味があるユーザーをフォローした結果、SNSで意見を発信すると自分と環境や意図が似た方の意見が返ってくるということ。
閉じた小屋で音が反響する現象から来ている言葉。

1つのテーマについて多角的に話題にしているつもりでも、結局は同じSNSのアルゴリズム上で紹介や表示をしあう中なので、異論も反論も、似た価値観の中で起こっている。

2.フィルターバブル

ネットを利用するうえで検索履歴などをブラウザのアルゴリズムなどが学習することで、ユーザーの興味のある情報が優先的に表示されて、そうではない情報を隔離してしまうこと。

自分の価値観の泡の中に孤立してしまう、ということを表している言葉。

この2つの言葉からもかんがえられること

本当に違う意見は、別のフィールドで行われるため、別の人をフォローする、などではなく、自分のSNSフォロワーと全くつながっていない方々とつながらないと、視野は広くならないということ。

私は昔から自分のオンラインサロンの仲間や、キャリコンオープンチャットの仲間に熱く語っている。
今を変えたいのなら、知らない世界に船出するのが一番だ。
仲間をないがしろにする、ということではなく、今いる世界は大切にしつつ、別の世界にも居場所をつくろう、それが自分の可能性を広げるきっかけづくりになる。

で、この2つの現象が存在することを、私たちは気づきづらいんだよなぁ。
なぜなら、生活に溶け込んでしまっているから。
私は違う、俺は違う、わかっているから視野を広げている、行動パターンを広げている、けれど思ったようにならない、という方のコンサルを行うと、結局自分の枠の中で判断して「バブルの外に出ているつもり」から離れられていないことが多い。

便利な世の中になる一方で、自分の意識外の価値観や、情報に触れる仕組みを生活の中に、意図的に作っていかないと、新しいステージや世界に行くことが難しい時代になっていると感じる。

あくまで、現状の外に出たいなら、の話。

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