タンゴの一流ダンサーは繊細さをエネルギーにする
アルゼンチンタンゴは単なるダンス以上のもの、一種の言語です。その言語の核心には「繊細な力」が潜んでいます。その概念とその力がどのように踊る者に影響を与えるのかを探ります。
接触の瞬間:感じる力の重要性
タンゴは、相手との初対面の瞬間から始まります。誘い、誘われ、フロアに出る。そして初めの接触は非常に重要です。相手に触れる際のその「触れ方」が、繊細なバランスを必要とします。力を入れすぎれば、逆にその繊細さは失われてしまいます。
一点の接触:無限の広がり
接触するのは針の一点。鋭く小さな一点。その一点から我々の体に流れる情報と感覚は、感性を高めます。この点から双方にとって感覚的な対話が始まってます。
出会いの深さ:エネルギー
この繊細な力は、踊りに深い影響を与えます。踊る価値を高め、空間、相手、音楽を一期一会の者とします。そのエネルギーは素晴らしく、触れた瞬間に大海原を割くようなものとなるでしょう。
力の過剰:失われるエッセンス
繊細な力を乱す最大の敵は過剰な力です。力を入れすぎると、本質的な「感じる力」が失われ、共に生まれるエネルギーも減退し、表現が浅くなってしまいます。
「考えるな 感じろ」
アルゼンチンタンゴでは「何かをやる」のでなく、まず「感じる」という信念が極めて重要です。
ブルースリーの有名な言葉
「考えるな、感じろ」とタンゴは共鳴します。
そしてこれが タンゴダンスの表現を豊穣にします。
GYU
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?